この素晴らしい王国王女に運命の出会いを!   作:しょうぷー。

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「あしからず」って人生で一度は使いたくないですか?
そんな事を思っていたしょうぷー。です!
今回も前回とおんなじで説明会です。
誤字、脱字などがあれば教えてください。


人類最大のネタ魔法

夕日が沈んでいく。彼女らはにはその時が人生の中で最も長く感じる時間であった。今彼女らの目の前にあるのはとても美しくそして慈悲で溢れているはずであろうエリス像である。刻々と時間は過ぎていく。そして彼女らはが待ち望んでいた報告がやって来た。ドアをいきよい良く開けてやって来たのは彼の事を気にかけていたギルドのお姉さん

途中までは一緒にエリス像の前で彼の帰宅を祈っていたのだが流石に仕事などがあったせいでせいで一足先に戻っていた。そんな彼女が持って来たものは彼が帰って来たという報告。直ぐに両親は彼の元まで向かい彼の姿を目にするとその目からは沢山の涙が溢れている。

しかし彼にはなぜ自分の両親が泣いているのかが分からず

その姿に困惑している。そんな彼は両親を喜ばせようと先ほど自分が行って来たクエストが成功したという報告。

その報告を聞いた両親とギルドのお姉さんそして騒ぎを聞きつけてやって来た冒険者達は驚きをあらわにする。

まだ5歳にも満たない子供がグリフォンを倒したというのだ

その言葉に殆どの物が異議を申し立てる。1人で倒したのか?嘘をつくのをやめろ、などと彼に対していうのだ。

その言葉に多少なりともイラっと来た彼は「そこまで言うのなら見してやるよ」と言うとボソッと何かをつぶやいた

すると彼を囲んでいたギルドのお姉さんや両親達よりも少し後ろに何百台ものゴーレムが湧き出て来た。冒険者達がそれを見て「敵か!?」と思うがそのゴーレムは彼等を見ていない。彼を見ているのだ。その事に気付き始める冒険者達がちらほらと出てくるとゴーレムは姿を消した。

そして再度彼に目を向ける。彼はどうだと言わんばかりの顔をして彼等に向き直る。

そこにいる全員が信じた訳ではない。しかし先ほどの光景を見てもしかしたら彼ならやれるかもとその中の半分以上は思った事だろう。そうなれば彼がグリフォンを倒したと町中に広まるのは時間の問題である。

 

案の定彼がグリフォンを倒したと広まるのは一週間とかからなかった。事の張本人の彼は今日もギルドの最高ランクのクエストに挑んで……いるのではなくその逆最低ランクに挑んでいた。本当は彼だって最高ランクのクエストに挑みたいのだが彼の両親とそして大人達が認めないのだ。

両親は危ないからだとかお前はまだ子供だ的な理由だったが他の大人達は自分のプライドの為だろう。全員が全員そいう訳ではない思うが多少なりともそう思う奴もいるだろう。そんな事を思う時点で俺に負けてるんだよなと思う事で別段深く考えたりはしなかった。

 

普通こうやって周りから褒められたりすると天狗になったり偉そうになったりするものだが彼はそんな気配を浮かばせなかった。それは彼が【転生者】である事が深く関わっているだろう。彼はこうやって天狗になったりした奴を本などで何度か目にしている。のだから常に自分に自制を呼びかけている。そんな彼だがやはり褒められると嬉しくなったりしてちょっとばっかり天狗の鼻が伸びてきた。

そのせいで多少口数が増えたり口調が変わってきたがやはりそこまでで特に他人に迷惑をかけたりはしなかった。

 

そんな彼に騎士団への入団依頼が来たのは彼が6歳になったばっかりの頃だった。その時の彼は半分くらいの魔法を使いこなせるようになりその名は最早アクセルだけには収まらず王都にまで届いていた。騎士団の者は彼を見るなり「私は王都から来た者だ、〜〜〜〜〜〜〜〜〜」とずーと話が続いたので彼の耳元に小さな炸裂魔法を唱えて「早く話してくれない」と伝えると少し血の気がひいたのだろうか顔色が優れていなかった。それから話を聞くと要は、お前強いから王都の騎士団入れや、めっちゃ金出すし頼むわ、ともちろんこんな口調ではないが彼はそう感じ取った。この歳で騎士団への入団依頼など前代未聞だろう、それほど彼の力が強いのか、6歳児にも手を借りないといけない程の切羽詰まった状態なのか。彼はこの後に知る事になるのだがこの問いの答えは後者だ。今王都は魔王軍の進撃を受けて結構な打撃を受けていた。そんなピンチに騎士団団長が大臣に彼を引き入れてはどうかと提案したのだ。多くの者はそのような名誉ある誘いがあれば受けるのだろうが残念な事に彼は多くの者には含まれなかった。その答えに王都からの使いの者は非常に困惑した、するとその物の後ろからやたら図体がでかい男が出て来た。図体がでかい男は、ならせめて

一戦交えませんか?と彼に大きな声で言い放った。

その言葉に野次馬達は大合唱、そのせいで彼はこの勝負を引き受ける事になった。

結果は彼の圧勝。勝負が始まった瞬間に彼は『魔術箱』という魔法を唱えそして人類最大の攻撃魔法『爆裂魔法』を唱え勝利を収めた。『魔術箱』通称マジックキューブは

術者の魔力に比例して魔法の結界を張るという魔法だ。

まずそれで彼は図体がでかい男の周りに結界を張りそしてその中に『爆裂魔法』を唱えたのだ。なんとも初見殺しで卑怯と言われても反論できない出来事である。しかし図体がでかい男はそんな事をされているというのにどこか嬉しそうに笑っている。そう彼は嬉しいのだ、彼ならばきっと魔王軍を倒せると思ったのだから。これで自分の家族も

アイリス王女も皆んなも守れる、そんな事実に彼は笑っていた。しかし彼は忘れていたのである、彼はこの誘いを断ったのだと。

彼は図体がでかい男が笑っているのを見て若干引くが気をとりなおして彼に回復魔法を唱えて図体がでかい男が礼を言う前に『テレポート』で王都まで送り届けた。

一瞬消えてまた戻ってきた彼に多少混乱した騎士団の青年は少し頭の整理をして『テレポート』だと気付いた時にはもう王都に居た。そうして彼は見事に勧誘にきた2人を送り返したのだった。

しかし話はそれで終わらず、彼等は再び彼の前に現れた。

彼は前回と同じように断ろうとするが彼等は彼にとても魅力的な提案を持ちかけてきた。

「もし騎士団に入ってくれたのなら王女様と結婚できます」

正にとても魅力的な提案だろう。もし王女様と結婚なんてできれば人生勝ち組である。お城には住めるし多少なりとも権力が使える、まさしくこれからの人生イージーモード間違いなしだろう。しかし彼はそんな魅力的な提案にも頭を立てには振らなかった。理由は、

「騎士団に入るとペコペコしないといけないから嫌だ」

というなんともまともな様でまともじゃない理由だった。確かに王女様と結婚できるのはいい提案だと思うが、やはりペコペコする生活は彼の性にあわない。

そんな理由でも納得したのか彼等は帰って行った。

 

王城

長ったらしいその机と一つ50万エリスはくだらない椅子に座る大臣と騎士団団長と王女護衛のクレアは頭を抱えていた。先日はうちの王女様まで出して取引したというのに

OKを貰えなかった事について頭を抱えているのだ。

アイリス王女様といくら強いからといって平民と結婚させるのは半分以上の反対を押し切って騎士団団長と大臣が行ってしまった者である。図体がでかい男、もとい騎士団団長は周りに人達にも聞こえるであろうほどでかい音でため息をついた。そのため息を聞いたクレアが少し突っかかる

「だから私は反対だったのだ、これではアイリス様の名前に傷がついただけではありませんか」

アイリスを結婚に出すのを1番に反対していたのはクレアだ

確かに今回の話を聞いただけではただアイリスの名前に泥を塗った様な行為であったであろう。第1になぜ騎士団団長と大臣はそこまでして彼の事が欲しいのかがクレアには理解できなかった。確かに騎士団団長を倒したのは凄いと思うがそもそも騎士団団長は特別力が強い訳でもない。しかもどこまでいっても6歳児は6歳児はだと思っているクレアには本当に理解ができなかった。

そんな時大臣がこんな話を持ちかけてきた。

「彼を一回ここまで呼んでみてはいかがでしょうか?」

その言葉による2人の反応は正反対だ。騎士団団長はなるほどと頷き、クレア何をバカな事を言ってるんだと言った表情である。この場合クレアの反応方が正しい。

本来王城は国王だとか王子などのとても位が高く高貴な物達が住まう場所である。それを冒険者などという野蛮な奴らを招くなどそのもの達に対する侮辱ではないのかと考える者が多かった。よって王城に冒険者を入れる事は暗黙の了解になっていた。それは勿論大臣と騎士団団長も知っている訳である。しかしそれを破ってまで彼を迎え入れたいのならば彼はどれ程の逸材なんだろうかと少し彼に対して興味が湧いたクレアとは裏腹に元から興味度MAXの騎士団団長は二言目には返事を出し後はクレアに判断を任せる形になった。今現在王子も国王もいない。アイリスがいるが彼女はまだ政治ができるほど歳を重ねていない。つまりこの城の事はこの3人によって決まるのだ。

クレアの判断を待つ大臣と騎士団団長がごくりと喉を鳴らした瞬間にクレアは大臣と騎士団団長の方を巻き、

「分かった、彼をここに招待しよう」

と可決したのだった。

その直後ドアからとても小さな音がなりゆっくりとドアが開いていく。ドアを開けたのはこの国の国王の娘であり王女のアイリスだった。

「アイリス様、どうしてここに!?」

クレアが開口一番にアイリスに問いただす。アイリスはそんなクレアに怯えながら先ほどの話を聞いていたと伝え

「わ、わたし ケッコンしなくていいの?」

おどおどしながらもアイリスは確かめる様にクレアに聞く

クレア達だけではなくアイリス自身もこの結婚話しには余り乗り気ではなかった。しかし大臣と騎士団団長に今の現状の事を話されて仕方なく「はい」というしかなかったのだ。

クレアがアイリスにもう結婚しなくていい事を伝えるとアイリスは「よかった」と胸をなで下ろし、そのまま笑顔で

その部屋を出て行った。恐らくはレインの元へ行ったんだろうなと予想をつけ自分も行こうと思いこの話を終わらせてクレアもアイリスの後を追った、

 

先ほどの話の中心の彼は現在両親に説教をくらっていた。

せっかく有難いお誘いが来たのになんで断るのか、というのが両親の言い分、めんどくさいし王族の奴とか偉そうに決まっている、というのが彼の言い分だった。

しかしそんな彼に両親は怒り3人による言い合いはその日の晩まで行われた。

結果は彼が仕方なく折れる事で折り合いをつけた。

 

そして彼等がやって来た。

彼は両親の手前「はい」と言うしかなかったが内心はいかなくない、その気持ちでいっぱいだった。

彼は騎士団の見学だと思ったのだが騎士団団長曰く「今日は特別に王城に招待する」とのこと。

その事実で更に彼はやる気をなくした。

王都までは彼の『テレポート』ではなく今日初めて来た

レインという者の『テレポート』だった。

いざ王都に着くとそこはとても活気に溢れており彼が今まで暮らしていたアクセルとはまた違った意味でうるさかった。

そうして王城まで着くと百人ぐらいいるんじゃないかと錯覚してしまうほどのメイド達のお出迎えだった

そのまま恐らく客室まで案内されて現在の王都の現状について話された。

そこには彼等をここまで送ってきたレインと騎士団団長と大臣と新たに王女様の護衛のクレアを交えて彼含めて5人の話し合いだった。

しかし彼等が幾ら説得しても彼はいい返事を出さなかった

半ば彼等が諦めて来た時に事を見ていたかの様に恐らくそこまで位が高く無いであろう者が入って来た。

「魔王軍が攻めてきました!!」

その報告を受け急いで大臣と騎士団団長は出ていきクレアも恐らくアイリスの護衛に向かった。

その時に「ここで待っていて下さい」と言われた彼だが何分待っても終わりそうに無いなと感じ取った時にはもうでていった。

彼がこのまま帰ろうかと悩んでいると彼が通った道からレインが走ってきた。

彼女はそうして彼に辿り着く前に先程彼等がいた客室に入っていった。彼は彼女の焦り様から「手伝わせされる」と直感的に感じ取って『テレポート』で家に帰ろうとした。

しかし彼は知らなかったのだが王城には『テレポート』での侵入を防ぐためここで『テレポート』を使うと『ランダムテレポート』に変わってしまうのだ。

『ランダムテレポート』は文字通り『テレポート』の行き先をランダムで決めというものであり運悪く彼は丁度魔王軍と王国の騎士団達が戦っている場所に『ランダムテレポート』した。

しかも丁度魔王軍が何か大きな魔法を唱えようした所だったので彼は更に自分の運の悪さを呪った。

 

そこに居るものがただの6歳児ならば誰もが彼の死を免れない物と思っただろう。しかしそこに居るものはチートの6歳児なのだ。

彼はめんどくさいなと思いながら魔王軍が唱えようしている魔法を『ブレイクスペル』という魔法をキャンセルする魔法で封じた。その事に驚いたのは何も魔王軍だけではなかった。騎士団達も一瞬で相手側の魔法が消えた事に驚くしか無かった。

彼はこのまま帰ろうとも思ったが「ここで俺が活躍すれば女の子にモテるんじゃないか?」と思いすぐさま魔法の詠唱を開始した。

 

突如魔王軍達の上部に幾多もの大きな魔法陣が現れた。

その魔法陣を警戒する魔王軍とはよそに彼は更にそのま魔法陣に魔力を注ぎ込んだ。

するとその魔法陣は急激に赤く熱を帯び始めその数を増やしていった。 そして彼はそれと並行して何全体物のゴーレムも錬成していた。そして生み出されたゴーレム達は直ぐに騎士団に抱きついた。当初は敵からの攻撃だと思った騎士団達だったが騎士団団長の一言でその誤解は免れた。

騎士団団長は彼がこのゴーレムと魔法陣を生み出していると信じ自分の部下達に言葉を掛けたのだ。

肝心の彼はというともう魔法陣に魔力を注ぎ込んむ作業は終わったのか一息ついている。そして自分にもゴーレムもに抱きつかれたところで彼の準備作業は完了した。

 

彼が持っている魔法は何も今現在あるものだけでは無い。

過去にはあったが今現在はないものだったものまである。

今回使う物はその中の一つ。これは『爆裂魔法』を極めに極めた人物が生み出した究極のネタ魔法。余りにもネタすぎて現在それを書き残している文献すらない。

その名も、

 

『インフニティ・エクスプロージョン』

 

彼はその魔法を唱えた。すると魔王軍達の上部にあった魔法陣達が一つずつ重なっていきやがて全部重なるのに10秒もかからなかった。

そして名前の通り『爆裂魔法』が降ってきた。しかしそれは一つではない。無限の『爆裂魔法』がその魔法陣から唱えられているのだ。

その魔法による魔王軍の反応は様々だ。ある物はここにある現実が信じられない者、この悲劇を嘆いている者、ここにはいない家族を想う者、既に死を悟った者。

誰もが共通する死への実感。それを見ていた者は誰1人といない。彼等の嘆きはただただ虚しく空に打ち上げられるだけだった

 

 

 

 

 

 

 

 




説明会終わり!にしようと思ったのにまだまだ続くよ説明回
はやく日常回に回したいなと思う今日この頃。
名前決まんないな、どうしよう…
「今日この頃」も使って見たかった。

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