水面に浮かんだ綿は、刷毛で掃いたように何条にも連なって川下の方へと下っていく。川は鬼ヶ淵沼に繋がっている。沼があれほどの瘴気を宿しているのは、人々の災厄を請け負った綿が無数に流れ込んで沈んでいるからに違いない。
光を纏う綿は、夜闇で蛍が発光しているかのように幻想的な光景で、そんなまばゆい光を見つめながら、レナはオヤシロ様との邂逅を反芻していた。
両親が離婚して心に傷を負ったレナは、精神科に通院するたび決まってあの赤いカプセルを飲まされた。
赤く、毒々しいあの薬……
前頭葉の一部を摘出するという、非人道的な精神外科の分野が世界的に禁止されると、入れ替わるように登場した向精神薬は瞬く間に医療の現場で用いられるようになったが、当時はまだその副作用や危険性は顧みられることは少なかった。
実際、あの薬を飲んだことでレナの心は確かにざわつかなくなったが、何も思考することができず、ただ焦点の合わぬ目で一点を見つめるだけだった。時間の感覚も分からず、まるで生きているのか死んでいるのかもわからない。あれが治療されて健康な状態なのか……
医師らに異常と診断されたレナの感情は、確かにレナの生きた感情だった。たとえ寄生虫が精神に何らかの作用を与えていたとしても、まぎれもない生の発露だった。赤いカプセルはレナの生を引き裂き、レナの秩序をばらばらに分解していった。一度ばらばらになったものは、なかなか元には戻らない。レナの精神状態が治療を受ける度悪化して見えたのも当然かもしれなかった。
行き場のないレナの激情は、いよいよ自らの肉体に向けられていく。腕や、首や、脹脛から、あるいは身体のもっと芯の部分から耐えられないほどの痒みを感じて、掻いて、掻いて、掻いていって……
爪で割いた肌から現れた血はどす黝く泥々としていて、目を凝らすとわらわらと、蛆虫たちが蠢いているのがわかる。蛆虫たちはその数を増やして、血液の色を塗り潰すかのように乳白色で蠢き、腐食した傷口を、我競うように食い散らしている。最初に彼らを見たときは、発狂しそうになったレナだったが、何度か経験するうちに慣れてきて、ぼんやりと眺めていると、自分の内から這い出た彼らに親しみの感情を抱き始めたことに気づく。
蛆虫たちは、私の穢れを食べてくれる。
そう考えたら、自分が浄化されていくみたいで、彼らにもっと御馳走をくれてやろうと思った。
けれども、散々食い散らかされて、傷口から覗くとそこにはもう肉という肉はなくなり、骨だけになったところで、蛆虫たちはもう用済みとばかりに消えてしまった。蛆虫にすら見捨てられ、残っているのは心臓まで搔きむしりたくなるこの不快な穢れた身体だけ……そんな自分を罰してくれる何かを求めて叫んだとき……
光芒が射した。
どこまでも清浄な光。そんな光の向こうに、何かがいて、その何かは同じ言葉を繰り返しているように見えた。直感的に、何かはオヤシロ様なんだろうと思った。
オヤシロ様は謝ってくる。
ごめんなさい、ごめんなさい。
なぜ自分に謝ってくるのか?
謝られたということは、悪いのはオヤシロ様であって、レナではなかった。
ごめんなさい、ごめんなさい。
その謝罪で、レナは救われた。
(私には罪はないんだ)
いつのまにか、腕の痒みを感じなくなっていた。腕の傷口を見ると、血の色はちゃんと赤くて、肉は失われていなかった。もう少しで壊れてしまいそうだったレナの心は、この邂逅で間一髪繋がった。
オヤシロ様はまだ謝り続けている。
虚ろで、無感情な音色だったけど、レナには、確かな悲しみを感じとることができた。それはそうだろう。謝るということは、何か後ろめたさがあるということなのだ。
だから、レナはなおも謝罪を続けるオヤシロ様に、せいいっぱいの感謝を込めて、
「ありがとう」
と、そう返した。
「レナ、おいレナ?」
「あ、圭一くん?」
「圭ちゃんが何度も呼びかけたんだよ、どうしたのさ」
「ううん、なんでも」
しばらく呆然としていたらしく、仲間たちが心配そうに声をかけてきた。なんでもないと嘯いて立ち上がると、鷹野の姿があった。
「あら、みんなお揃いね。こんばんは」
「鷹野さん」
「みんなはもう綿流しは終わったの?」
「ええ、ちょうど流し終えたところです」
「鷹野さんは?」
「私は今からよ」
鷹野の手から白い綿が離されて、水面に浮かぶ。流れてゆくそれを見やりつつ、ぽつりと、
「……オヤシロ様は、私の穢れも祓ってくれるのかしら」
そう呟いた鷹野の表情を窺うと、無表情の中にも微かに悲しみの色が垣間見えた気がした。
そういえば、自分たちは鷹野のことを何も知らない。前の世界で唯一まともに話を聞いてくれた、鷹野のことを知りたいとレナは思った。
「鷹野さんは、雛見沢に来る前はどうしてたんですか?」
「私?」
「今更だけど、鷹野さんのこと何にも知らないなぁって」
「……雛見沢に来る前は、祖父と2人で暮らしていたわ」
「お祖父さんと?」
「ええ、両親は幼い頃事故で他界したものだから」
「……すみません、嫌なことを聞いてしまいました」
「ああ、いいのよレナちゃん」
そう言うが、鷹野の表情は芳しくはない。
「祖父は身寄りのいない私を引き取ってくれたの。祖父がいなければ、今の私はないのでしょうね……」
「いいお祖父さんだったんですね」
「雛見沢に来る少し前に亡くなってしまって。受けた恩を返すことができないまま……」
「そうだったんですか……」
そこで会話が途切れ、一同は口を噤んだ。
髪を掻き撫ぜる夜風は雨を含んでじめじめとして不快だった。
そこに、見知った顔が近づいてくる。
「あ、梨花ちゃん! 赤坂さん! 大石さんも」
「梨花ちゃんお疲れ様、かっこよかったよ」
「ありがとうなのです」
梨花は先ほどの奉納演舞が終わったあとも、いくつかの儀礼があったため、ようやくこちらに合流できた。
先ほどまでの重苦しい場の雰囲気は打って変わり、一同は梨花の労苦をねぎらう。皆に褒めそやされて、少し照れくさそうにしている姿は、年相応に思える。
「そういえば、赤坂は鷹野と会うのは初めてなのです」
「赤坂さん……でよろしいかしら。私は鷹野、診療所の看護婦をしていますわ」
「はじめまして、赤坂です」
赤坂と大石はさっそく鷹野と富竹に警護をつけると言った。鷹野は最初やんわりと拒否していたが、彼らの説得に加え、富竹も賛成したため折れたのだった。
大石は無線で熊谷を呼び出し、2人の警護に当たらせる。彼らは5分ほどでこちらに合流するとのことだった。
「それにしても、ジロウさんまで警護に賛成するとは思わなかったわ、私はジロウさんと2人きりで帰りたかったのだけど……」
「はは、それは光栄だなぁ」
「あっ、富竹さん顔真っ赤!」
「お若いですなぁ、私ももう少し若ければ……」
「富竹、オヤシロさまは縁結びの神様でもあるのですよ。鷹野と一緒になりたかったら、また村に来てくださいなのです」
「……梨花ちゃんまで。参ったなぁ」
その後、熊谷らが来るまで終始和やかなムードは続いたのだった。
「僕たちが祟りに遭うという話は赤坂さんや大石刑事も認識を共有しているみたいだね、僕も用心することにするよ」
「……彼ら、山狗を嗅ぎ付けたのかしら」
「かもしれないね。もしかしたら山狗の中に、僕たちを貶めようとする者がいるかもしれない、鷹野さんもくれぐれも用心を」
「わかっているわ、ジロウさん」
一同と別れた鷹野らは、大石の部下で彼が信頼を置く熊谷勝也ら3名に警護されながら帰路についた。富竹が忘れ物をしたと言って診療所に入り、鷹野もそれに続いた。刑事らはまさか診療所内なら大丈夫だろうと考え、入口で待機している。
富竹は東京に持ち帰る、入江機関の監査報告書などを整理しながら鞄に詰めていく。雛見沢に長期滞在するのはまた来年の6月ごろになるだろう。
これまで数日で済ませる短期の定期監査は年に4回ほどあったが、東京内におけるアルファベットプロジェクトの立ち位置の変化にともなって削減された。恋人の鷹野とは仕事で雛見沢を訪れることで身体を重ねてきたが、今後はそういう機会も減るだろう。
(ここに住むのも、悪くないのかもなぁ)
村の自然を気に入ったと話すと、圭一や魅音らから冗談まじりに、村への定住を勧められた。雛見沢村はかつての封建的な思想から脱却し、新たな風を呼び込もうとしている。曲がりなりにも村に関わった者としては、時の流れが緩やかに進むこの村で、のんびり過ごすのも悪くないような気がした。
いずれにせよ、入江機関の最後を見届けてからの話だが、富竹が村に住んで、休日は朝から野鳥の観察に鷹野を誘うのもいいだろう。症候群の研究という生きがいを失った鷹野の傷心を、少しでも癒せるかもしれない。とはいえ、下心が全くないと言えば嘘になる。数年続くこの関係を、一歩先に進めるタイミングを図っていたのも事実だった。すると、富竹の考えを見透かしたかのように、鷹野は近づいてきて、そっと手に指を絡めてきた。
「ねえ、ジロウさん。とても真面目な話があるの。聞いてくださる?」
富竹の困惑をよそに、鷹野は耳元にまでその唇を近づけ、囁くように言葉を並べていく。その言葉は支離滅裂で、会話は噛み合っておらず、富竹に語っているというよりも、独り言を漏らしているかのようだった。だが、鷹野の挙措が、今まで見たことがないほど妖艶だったから、彼女が言わんとすることを理解しようにも富竹の思考はぼやけてしまっていた。
鷹野は、何か大切なことを伝えようとしている。その何かは、これまでの2人の関係を破壊するような危うさを孕んでいるようだった。何も分からないままに、彼女の口からその致命的な言葉が紡がれるのを遅らせようと、無意識のうちに口をまごつかせる。
「……私の夢が叶う日が、やって来るの」
「君の……夢……」
「そう。私の夢。話したことあったわよね?それとも、ベッドの上で話したことは記憶に残らないのかしら……?」
ぼやけた思考で記憶を掘り起こしてみるが、あいにく富竹は覚えていないようだった。そして、破滅の言葉が紡がれた。お別れの夜が来たの、と……
彼女の言葉を理解するのを拒否してか、富竹はこの後に及んでも反応は鈍い。
鷹野はそんな彼との別離の意志を、距離で示すように重ねていた指を解き、ぴったりとくっついていた身体を離し、何歩か後ずさった。いつのまにか、先ほどまでの蠱惑的な瞳は、ひどく冷徹な色に変わっていた。
そして、選択を迫る。鷹野の、危険な眼光に貫かれてようやく思考が戻って来た。
「まさか、君は……」
鷹野を信じたい感情と、理性が鬩ぎ合う。やがて富竹は立ち上がり、鷹野に対峙する。
富竹の決断を受け止め、鷹野もまた富竹と対峙した。しばらく睨み合いが続いたが、やがて鷹野は会議室の重々しいドアをゆっくりと開いた……
「遅いな……」
少し忘れ物があったから取りに行くといって診療所に入った2人を待つこと20分余り。普通ならばもうとっくに戻ってきているはずである。
「まさか、何かあったんですかね?」
「いや、ここは診療所の中だぞ?」
彼らも薄々は気づき始めていた。
大石からは、目を離すなとの厳命を受けている。鷹野らの安否に楽観的なのも、要するに自分たちの失態から目を背けているとも言える。
「……大石さんに連絡しましょう」
「そうだな」
「残念だけど、その必要はないわ」
振り向くと、鷹野が戻ってきたようだった。3人はようやく緊張が解けたようで、口々に彼女の遅延を責める。しかし、富竹の姿がないのに気がついた。
「富竹さんは?」
「ジロウさんはいないわ」
「は……?」
「あなたたちも、すぐに彼の元にいくのよ」
言葉の意味を質そうと、熊谷が身を乗り出したところ、
どさり、と何かが倒れる音がした。
倒れたのは熊谷だった。頭部から血を流して倒れこんでいる。残る2人の刑事は、あぁ、これは即死だな、と映画か何かを見ているような感想を抱く。
それくらい、現実味のない光景だった。
数秒して立ち直り、倒れ伏す熊谷に慌てて駆け寄ろうとした2人は、しかしすぐにその思考を停止させ、物言わぬ骸となった。3人の刑事の遺体を一瞥した鷹野は、
「おやすみなさい……」
それだけ呟いてから、診療所の駐車場へ向かった。
駐車場では、鷹野の車の前に山狗の隊員が2名ほどいた。2人は作業服を纏って車の点検作業でもしているように繕っている。刑事が入口に待機していたため、念を押したようだ。
「お疲れ様です」
「お疲れ様。ジロウさんは?」
「はっ。手筈通りトランクの中です。富竹の自転車は後部座席に」
「ありがとう」
エンジンをかけて、ブレーキペダルを離し、徐々にアクセルペダルに体重をかけていく。富竹を載せた車が闇の中へ溶け込んでいった。発進したからには、もう後戻りすることはない。信号もなく、鷹野の車を遮る障害はまったくなかった。強いていうならば、止んだかと思えばまた降り出す気まぐれな雨粒くらいだが、視界を遮るほどでもない。
しばらく走って、急坂を下ったあたりで、ガタンと車が大きく揺れた。村の砂利道から、街の舗装道路へと変わる段差によるものだったが、その衝撃に運命的なものを感じ、鷹野は車を停めた。ヘッドライトを消すと、あたり一面は完全な闇に包まれている。手袋をはめてトランクを開け、富竹の身体を放り出す。
これで、富竹が次に目覚めたときは末期症状によって自傷行為に走るだろう。より確実性を上げるため、付近にあったコンクリートの角材を置く。これで幻覚の敵に対して反撃できるだろう。暴力は脳内物質の分泌を促進させ、自傷行為も激しくなるに違いない。
富竹とはすでに別れは済ませてある。未練はない。富竹がこちらの誘いに乗ってくれれば心強かったし、鷹野個人としてもその方が良かったが、それでは好きだった富竹ではない。どのみち2人は違う世界の住人だった。
車に戻った鷹野は、富竹の身体を写さぬように、バックミラーの角度を変えた。再び車が動きだすと、今度こそ鷹野の中から富竹という人間が消えていくのだった。
東京の夜は長い。
首相官邸には、スーツ姿の初老の政治家や役人らが極秘に集まっていた。
時の首相は驚愕の表情で配布された資料に読み入っている。
(無理もない)
自分だって、いきなりこんな話を聞かされたら、頭がおかしいのかと怒鳴りたくなるほどだ。そうしないのは、曲がりなりにも一国を預かる者としての器の違いだろうか。そんなことを考えながら、官房長官は自責の念に駆られていた。
ひと月ほど前。懇意にしていたある大物政治家の死で、政界、とくに「東京」組織内の勢力図が激変する中、彼の権力基盤にも少なからず動揺があった。そんな折にかかってきた電話は、その政治家が信を置く女性エージェントからのものだった。彼女の陰謀に乗せられる格好となったのも、彼が弱味を握られているからに他ならない。
政治家は、一度不正に手を出したのならば絶えず不正をし続けなければならない。それこそが、長年の経験で得た政治の世界を生き抜く術である。ある意味でこれは麻薬に近い。権力という人間性を堕落させる麻薬……この麻薬によって、彼は事ここに至るまで自分が何をしたのか、どんな陰謀に加担したのかを振り返ることはなかった……
女からは数日前にも電話があった。女は舞沢と名乗るが、彼女の名前ほど意味を持たないものもないだろう。
女によると、公安の警視が1人例の村を訪れているのだという。表向きは有給休暇を消費しての私的旅行というが、それを信用する者たちではない。警視という半端な階級も、怪しむ理由の一つだ。捜査員としては不自然に階級が高いからである。
「公安にマークされるといささか面倒かと」
「とはいえ、1人なのだろう?何を恐れることがある」
「閣下、今の段階ではまだ公安も我々の証拠を掴んではいないのでしょう。しかし時とともにいずれ彼らは真相に近づくでしょう。そうなると、閣下とてただでは済まされません」
「うむ……」
「まだ彼らが本腰を入れていないうちに全てを消しさってしまいましょう。今ならまだ彼らが勘付いたとしても圧力をかけることは可能です。警視1人の喪失なら、公安側も許容できる範囲でしょう」
女は、官房長官の権力欲を刺激するのも忘れなかった。
「もちろん、鷹野三佐にも御退場いただきますわ。入江機関は消滅。そのとき、アルファベットプロジェクトが不正にプールしていた資金は閣下のものです」
「……プロジェクトを立ち上げたのは小泉先生だがな」
「だからこそです。彼らは先生の後押しで設立されたにもかかわらず、あの施設を我が物顔で使用し、挙句予算を食い物にしています。亡き小泉先生が知ったらお嘆きになることでしょう」
そう言って女はひどく残念そうな声色で話す。白々しい演技なのに、聞いているうちにだんだん乗せられてくるのは不思議である。女にはアジテーションの天稟があるのかもしれない。世が世なら、表舞台で華々しく演説し、兵士は何の疑問も抱かずに死地に向かっていったことだろう。
「ご安心ください。総理の周りはすでに固めてあります。この件で閣下が責められる恐れはありません」
最後に彼の保身と罪の意識を見透かして、女はひときわ強い口調で釘を刺してきた。
「閣下、小泉先生からの恩顧を努努お忘れなきよう……」
(ふう……)
いつのまにか、首相は資料を読み終えたようだった。その表情は絶望的で、顔からは大粒の汗が滴っている。
(そもそも、あなたが首相をすることが間違いなのだ)
官房長官の目から見て、首相は無能ではなかったが、首相という職務につくにはあまりに向いていなかった。
優柔不断で、権力よりも自己保身に走るさまはむしろ小市民的でさえある。こんな決断を下さなければならないのは彼にとって辛かろう。次官くらいまでなら、優秀に責務を果たすこともできる男なのに。図らずも総理大臣になってしまったことが彼の不幸と言えた。
その優柔さにつけいられ、彼は今から非道の決断を下すことになる。すでに周囲は首相に意見を求めているのではなく、ただ決裁を求めているだけだった。
「総理、ご決断を」
「総理!」
彼は周囲の圧力から逃れるかのように、自らの良心を封じ込みながら、やがて――。
仮タイトル「時報」
鷹野が富竹に別れを告げて注射打つあたり好きだから仕方ない。
原作で鷹野はベッドの上で話したことは覚えてないのかって言ってたけど、コンシューマー版だと私の話したことなんか~に改悪されてたことに気づいた。梨花の酒→ぶどうジュースもそうだけど、正直こういう修正は好きじゃない。