輝け!パッチワークプリキュア   作:サウザンドピース

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さあさあ今回は五人揃って戦います!


キラリと3話 パッチワークプリキュア結成!

「よし、OKだ!」

ベルトさんは恵のアークブレスを解析、そのデータを使って霧子と直子のアークブレスを

アップデートする。

「これで私たちも浄化ができる」

「さて次は・・・」

皆はベルトさんが出した写真を見る。

「彼女達を探さないといけませんね」

「だったら僕場所知ってます!」

恵の案内で、霧子、直子、ベルトさんはダンスステージに向かった。(サンサンは恵に抱かれています)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は駆紋豊美、チーム鎧武の今日のリーダーだ。

今日のダンスパフォーマンスが終わったから、

挨拶をしようと思ったその時、

不意に遠くに目がいった。あのシーベルトルンというやつがいたからだ。

よく見ていると猫っぽいやつを抱いてるやつがいる。

そういえばあいつ前も猫っぽいのを抱いていたな。

いつもはそんなもの抱いていなかったはず・・・

 

 

 

 

というかあいつ以外にも目キラキラ光らせてるやついる。

二人ぐらいいる。まあ気にせず私は挨拶を済ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜ガレージ〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「実さん、豊美さん」

チーム鎧武のメンバー呉島光が二人を呼ぶ。

「ん、どうした?」

「二人に会いたいって人たちが来てます。」

二人はガレージを出た。するとあの三人がいた。

「初めして!日向恵です!」

「乾直子だ」

「速水霧子です」

「・・・」

豊美は無言で扉を閉めようとする。

「いや待て待て!」

実が止める。

「何の用だお前たち?」

「実は・・・・」

「用があるのは私だ」

ベルトさんが現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・これで君たちも浄化できるようになった。」

ベルトさんは実と豊美のアークブレスをアップデートした。

「いや〜ごめんな、点検のことすっかり忘れてた」

実がベルトさんに頭を下げる。

「いや、こっちもそちらに行けなくてすまない」

ベルトさんも頭を下げる。

「アップデートなど必要ない。」

「あ?なんだその口は〜!!」

豊美の態度に気が触れたのか、直子が殴りかかろうとする。

それを恵と霧子が止める。

「直子さん止めてください!」

「落ち着いて落ち着いて!」

二人の制止を聞いて直子は引き下がる。だがしかし、豊美を睨み続けている。

「ふ、私は帰るぞ」

豊美は帰った。

「あ、おい!・・・・たく・・・」

「あの人はいつもあんな感じなんですか?」

霧子が聞く。

「ああ、でも悪い奴じゃないんだ・・・」

「本当にそうかね〜」

直子は信じてないようだ。

「というか、恵あの人について行っちゃったけど?」

サンサンに言われて、やっと霧子と直子は恵がいないことに気づく。

「「い、いつの間に・・・・」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・何をしているんだ私は、やつらとは今日会ったばかりだ。

なのにどうして何か引っかかったような違和感を覚えている。

「考えても仕方がない。いつものあれをやるか。」

いつものあれとは帰り道にわざと遠回りかつ険しい道を選んで

進んでいくというもの。

「これを行けるのは私か葛葉くらいだろうな・・・」

豊美がそんなことを考えていると・・・・

待ってください

「ん?」

豊美は声が聞こえた気がした。気になったのか後ろを振り向く。

「待って下さ〜い・・・・」

なんと恵が付いてきていた。

「(ば、ばかな!?常人ならば最初の所でギッブアップするこの道を、

しかも私を見失わずに走ってきた!?)」

豊美はかなり驚いていて足を止めてしまっている。

「はあはあ・・・やっと追いつきました・・・」

その間に恵が追いついた。

「あのなんで・・・」

豊美は無言で走り出す。

「あ!待って!」

その後、豊美は険しい道を進んでいく。

時には崖や段差なども乗り越えて進んで通常の道に出てきた。

「ふう・・・あ、あいつ置いて行ってしまったら道がわからず進めも戻れもしないないのでないか?」

そのことに気づいた豊美は少し罪悪感を感じる。

「(やってしまったな・・・どうする?探しに)」

「あ、いた〜・・・・」

だが少し時間が経った所で恵が出てきた。

所々ボロボロである。

「ふぇ〜・・・・」

恵は前に倒れる。しかし、寸前の所で豊美が支える。

「!おい、大丈夫か・・・」

あ、大丈夫、です・・・

豊美は近くにあった公園で恵を休ませる。

「あの」

「なんだ?」

「なんであんなすごい道行ってたんですか?」

恵は豊美に聞いた。あの険しい道をいつも言ってる意味を。

「・・・知りたいのなら教えてやろう・・・・・」

豊美が恵に自分と実の過去を語り始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、実の方でも自分自身と豊美の過去を話していた。

「俺も豊美も、親がいない。子供の時に死んじまったからな、俺の方は事故で、あいつの方は自殺だ。」

「自殺?」

「ああ、原因は悪徳商法のせいで父親の工場を潰され、その後にありもしない噂のせいで嫌がらせを受けて、耐えきれずに・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の親父は最初は強いと思っていた。だが、勝手に弱者になって死んだ。母親もその後すぐに服毒死した。」

豊美は拳を握りしめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それであいつは強くなると決めたんだ。弱さを捨てようとしたんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・そんなことが・・・・」

恵はただ呆然としていた。

「ふ、まあお前にはわからないだろう、この世に自分はただ一人だと言うことを・・・」

「いえ、分かります。」

「何?」

「僕も両親がいません、誰かに殺されました。」

「!・・・」

恵のその発言に豊美は驚く。

そんな過去があるようには見えなかったからだ。

「その後、天十朗さんに引き取られました。

霧子さんも直子さんも優しくて強くて、だけど時々二人と自分を比べてしまうんです。

そしていつもこう思うんです。自分は本当に小さい存在だ、て。

そしたらなんかみんな遠くに感じちゃって、

なんか自分がただ一人だと言うことを知らしめられてる気がして・・・それだったらもう・・・・」

「いなくなった方がまし、か」

「・・・・はい」

「・・・・もう泣くな」

「・・・・・はい」

恵は自分でも気づかぬうちに涙を流していた。

「本当は私も死のうと思ったことがある。」

「え?」

「その時にやつとあった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その時は本当に驚いた。だってなんか橋から距離とって何してんだって思ったら急に走り出して川に飛び込もうとしてんだからな、あの時は本当に焦った!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあ、そのおかげでやつから目標をもらった。

「目標ですか?」

「ああ、やつを超えると言う目標を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなことがあって急にあいつは俺と関わるようになった。

同じダンスチームにも入った。そして自分に足りない強さを求め始めた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつが持ってる強さ、それが分からなかった。

シーベルトルンにアークブレスをもらい、

プリキュアの力を手に入れても、それは分からなかった。」

豊美は暗い顔をしていた。

このまま見つけられないのではと言う不安があったからだ。

「あの〜それってもしかして心の強さって言うやつじゃないですか?」

「!」

恵のその言葉に、豊美は納得した、納得してしまった。

いままで見つからなかった答えが簡単に見つかった。

ある一人の少女のおかげで。

「・・・・お前、名前は?」

「!さっき言ったじゃないですか!?日向恵ですよ、恵!」

名前を覚えてもらえてなかったことを不服に思ったのか、恵は頬を膨らませる。

「そうか恵か・・・・恵、お前はちっぽけじゃない」

「え?」

「お前はやつらに負けないぐらい、強い」

豊美は恵を、彼女の強さを認めた。

「・・・・〜〜〜〜」

声にならないほどの喜びを恵は感じていた。そのようなことを言われたのははじめてだから。

そしてこのままじゃ嬉しさで泣いてしまいそうなので、

失礼だとはわかっているがそのまま猛ダッシュで帰ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあはあ・・・何やってんだろう僕・・・」

そして走り去ってしまった当の本人はやはり何故あのようにしてしまったのかわからずにいた。

「強いって言われたの初めてだなぁ・・・」

恵は豊美から言われた言葉を思い出していた。

「あーそうですか」

ビュッ

「きゃ!?」

恵は突如飛んできた鞭に絡めとられ、動きを封じられる。

上の方を見るとそこに人の形をした影が。

「あ、貴方はスネイル!」

「覚えてたんだ、名前」

鞭を飛ばしてきていたのは少年の姿をした悪魔、スネイルであった。

「よっと」

スネイルは近くの木々を利用して恵を吊り上げる。

「わ!?こ、こうなったら!」

恵はキュアソレイユに変身して反動をつけて木の上に立ち、

スネイルに向かって飛び降りる。

「危な!?」

スネイルは鞭から手を放して避ける。

それにより鞭は緩みソレイユはそれから抜け出した。

「だったら新しいの試しちゃうよ」

スネイルは札と傘を取り出し、地面に落とす。

「いでよ、影法師」

「我影法師」

頭に傘をかぶった黒い人型が現れる。

更にもう一つの札とカナヅチを地面に落とす。

「いでよ、ヤマタノオロチ」

腕と背中から八つの蛇の首が出てきている怪人が現れる。

「やっちゃえ」

「影縛りの術」

スネイルの指示で影法師は恵の影から黒い帯を出す。

「な、なんですかこれうわああーーーーー!?」

恵は帯に捕まり、木に縛り付けられてしまう。

帯は更に彼女を締め付ける。

「あ・・ぐ・・うう・・・」

骨が軋むような締め付けに恵は苦悶の声をだす。

そこに霧子と直子が駆けつける。

「恵!」

「直子!変身!」

「わかった!」

二人は、キュアブラスター、キュアスピーディに変身する。

「ヤマタノオロチ」

「は!」

ヤマタノオロチは二人に襲いかかる。

「く、プリキュア!クリムゾンバースト!」

ブラスターは赤い弾丸”クリムゾンバースト”を放つ。

ヤマタノオロチは爆発する、が、すぐに再生した。

「そんな・・・」

スピーディは驚く。

「おーいどうした? なんか音が…ってなんだこりゃ!?」

実がやってきた。

「く、だいたい分かった!」

実は状況を把握したのかアークブレスを装着し、

アークブレスにジェネラルプレートをセットする。

『ジェネラル!』

「プリキュア!チェンジオブワールド!」

実はキュアジェネラルに変身する。

そして武器の超無双大剣を出し、ヤマタノオロチに斬りかかる。

「はあああああ!!って消えた!?」

突如ヤマタノオロチは虚空に消えた。

「後ろだ!」

そしてジェネラルの背後に出現する。

ジェネラルは辛うじて回避し、再び斬りかかる。が、また消えてしまった。

「くそ!どうなってんだ!?」

「あ!実さ・・むぐ!?」

ソレイユは何かに気がつき、何かを言おうとしたがその前に帯で口を塞がれる。

「ネタバレはダメだよ」

「ん〜んん!んん〜ん!」

ソレイユはなんとか声を出そうとするが、全く声になっていなかった。

「どうした!何があった!?」

騒ぎを聞きつけて豊美が駆けつける。

そしてアークブレスにバロネスプレートをセットする。

『バロネス!』

「プリキュア!チェンジオブワールド!」

豊美はキュアバロネスに変身した。

バロネスはソレイユの方を見る、何故か必死で地面を指差していた。

「・・・なるほど」

彼女は何かを察したのか、ヤマタノオロチにウイングアローの刃で斬りかかる。

当然やつは消えバロネスの背後を取る。

しかし、構わず黄色と緑のエネルギーを纏った矢”インパクトストライクハリケーン”を放つ。

それは当たる前にやつが消えたことで虚空を…いや、影法師を射る。

「そっち!?」

影法師がダメージを受けたことでヤマタノオロチはやつ自身の影から戻され、

ソレイユを縛っていた帯もただの影に戻る。

「やりましたね!豊美さん!」

「ああ、お前のおかげだ。」

そう、先ほどソレイユが示していたのは影だったのだ。

「直子! 今のうちにあの黒いやつをぶった切って!」

「了解! プリキュア!クリムゾンクラッシュ!」

ブラスターはブレードライフルからの斬撃、”クリムゾンクラッシュ”で影法師を切り裂いた。

影法師は浄化されて傘に戻る。

「後はお前だけだ!」

そう言ってジェネラルはヤマタノオロチに剣を向ける。

「キシャアアアアアアアアア!!」

ヤマタノオロチは飛び上がり、ソレイユ達に上空から突撃する。

ソレイユ達は難なく回避するが、やつが着地した衝撃で全員を浮き上がらせる。

「「「「「うわ!?」」」」」

その隙にヤマタノオロチは背中の蛇で彼女達を捕える。

「こんなもん!!」

しかしそれはジェネラルの持つ超無双大剣の前には無意味、あっさり切り裂いた。

「あらよっと!」

更に超無双大剣に虹色の光を纏わせ、敵を切り裂く”武神紅蓮刃”でヤマタノオロチを真っ二つにする。

やつはまた再生しようとする。

「プリキュア!サンシャインヒール!」

「プリキュア!ビッグバンスピード大砲!」

その前にソレイユのソルレイピアから放つ”サンシャインヒール”と、

スピーディのスピーディランチャーから放つ”ビッグバンスピード大砲”でやつを攻撃、

浄化してカナヅチに戻す。

「・・・・・まあこれくらいだよね」

スネイルは消えた。プリキュア達も変身を解除する。

「大神師匠、彼女達だったら貴方を倒した悪魔も倒せるかもしれません・・・」

近くで見ていたサンサンは呟いた。

「あ!そうだ!!

恵が何か閃いた。

「ど、どうした!?」

「僕たちのグループ名”パッチワークプリキュア”にしましょう!」

恵は自分達のグループ名を提案する。

「・・・どうしてそうなった?」

豊美が聞く。

「みんな姿の方向性はバラバラだけどバッチリと組み合わさってギンギラギンに綺麗ですごいから・・・・・・だからパッチワークプリキュア!」

「Oh!いいじゃないか!」

いつの間にか聞いていたベルトさんが賞賛の声を上げた。

「まあ確かにそれしかないしな」

「決まりですね」

こうして、彼女達は”パッチワークプリキュア”を結成したのであった。・・・

 

 

 

 

 

to be continued・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ではない!

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜マンション屋上〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

マンション屋上には豊美と実がいた。

「そういえば、良かったのか?あいつらにあのことを話しておかなくて」

「いいんだ、私達の両親の死の原因が悪魔によるものなんて、

それはおそらくやつらには関係ない、いやあったとしても私が倒す。

強さの証明のためではなく、やつから弱き者を守るために・・・」

 

 

 

to be continued・・・




次回は恵の学校初登校!


恵「が、頑張ります!」
豊美「おい、誰に向かって言っているんだそれは」
実「あんま気にしなくていいんじゃね?」
サウス「そうそう」
直子「いや、あんたはもっと頑張れよ、バカ神(笑)」
ドス・・・ズシャ
霧子「こ、心に突き刺さった矢印を引き抜きましたよ!?この男!?」
サウス「自分にそんな者は聞かない!(血吐きながら)」
蜘蛛男「唐突に!スパイダーマッ」
全員「「「「「「帰れ!」」」」」」


*こういう茶番はたまにあります。

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