あれから俺は男バスの練習には参加せずに女バスに参加し続けていた。
その間に俺は智花との1on1に紗季にPGの考え方を教えながら自主練をしていていつの間にか男バス対女バスの試合当日。
体育館へ行くと監督が
「白夜君。試合に出なさい。」
と言ってきた。
俺はそれに対して
「イヤです。」
そう答えて女バスのベンチへ向かうのだった。
試合は女バスのギリギリの勝利に終わり男バスのメンバーが言った一言。
「白夜が居れば確実に勝てたのに!何でやらなかったんだ!」
そう言って来た。
俺はそれに対して負けたのが俺のいないせいにされたことにイライラして一言。
「どうせ負けた理由なんて女バスなら余裕で勝てるから問題無いとでも思って今まで通りの練習しかして来なかったんだろ?そんなの負けるに決まってるだろ。俺はこいつらとの練習に自主練を欠かさずにこいつらに負けじと量まで増やしたんだ。智花達がお前達に負ける理由が見つからねえよ。それに俺がいなかったから負けたなんて言い訳は聴きたくないね。
それと来週から練習には参加するよ。でも俺がいないと勝てない何て言ってる時と同じ練習をするなら俺はもうどんどん1人で練習するからな。」
そう言って俺は家へ帰り自主練をする為のコートへ向かうのだった。
コートへ行くと真帆と紗季がいた。
「2人ともどうしたんだこんな時間に?自主練か?」
「そうなんだけど白夜を待っていたのよ。」
「何で?」
「昴さんに私はPGに向いてるから自主練の時は白夜に教わりなさいって。」
「なるほど。真帆は?」
「私はシュートの練習!」
「そっか。紗季はまずはバスケの試合をたくさん見ることだな。俺の部屋に来いよ。ビデオを貸すから見た方がいい。真帆は形を意識しなくてもいいからシュート練習をしてろよ。お前に基本通りのシュートフォームは似合わないから。・・・そうだな。手本になる奴がいるから今度ストバスに行く時に付いてこいよ。手本になる奴に合わせてやる。」
「了解だぜ白兄!」
「じゃあやっとけよ。紗季は付いておいで。」
「分かったわ。」
そう言うのを確認すると俺は紗季と俺の部屋へ行くのだ。
部屋に着くと紗季が
「白夜の部屋に来るのも久しぶりね。貴方の試合や遊びに出掛けるってことは良くあったけど。」
「だろうな。それと今から俺が思う紗季に合うであろうプレイスタイルを言葉で簡単に言うぞ。」
「うん。」
「紗季は広い視野と冷静な判断力を持ってるからまずは俺や昴さんと同じPG。これは正解だ。でもPGにも3種類いる。内側で点を取るか外から取るか。または点を取らないかの3種類。紗季は外から点をとる事も出てるPGが一番近いだろうよ。今はまだ無理でもな。だからそんなPGの試合を集めたビデオがあるからそれを見るか。」
そう言って俺が部屋のテレビを付けてセットして紗季と一緒に2人用の椅子に座りビデオを見ながら紗季の質問に出来る範囲で答えながら時間を過ごした。
そして時は過ぎて硯谷との練習試合の日。
女バスとともに何故かバスの中に俺はいた。