白の皇帝   作:ニャン吉

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第4話

三沢白夜。

聞いたことがある。高いパススキルとドリブルスキルを持ち本人のアジリティを最大限生かすプレイをする小学生日本代表のPGの三沢白夜だ。

「聞いたことあるよ。よろしく三沢君。」

「白夜でいいです。俺も貴方のことは知っているので長谷川昴さん。

良かったな真帆。コーチがこの人で。」

「何で白兄?」

「この人は去年のバスケットの中学生の大会で弱小校でPGとしてチームを引っ張って兼2位になった選手だよ。」

「そうなのね。白夜。でも何で知ってるの?」

「紗季。一応来年から中学生になるんだからどんな組み立て方があるのか調べておかないとアイツらには勝てない。今の内から幅を広げておかないと。」

「なるほどね。・・・自己紹介がまだでした、私は永塚紗季です。よろしくお願いします。」

「おー。袴田ひなただよ。」

「湊智花です。よろしくお願いします。」

「か・香椎愛莉です。よ、よろしくお願いします。」

「私は三沢真帆!よろしくすばるん!」

「すばるん?」

「うん!すばるん!暫く一緒にバスケをするんでしょ?」

「お前は教えてもらうだけだろ!」

「むー!それでさすばるん!」

「何かな?」

「どんな練習するの?」

「そうだな。まずは君たちの実力を見たいかな。」

 

そう言って俺は皆のドリブルやパスを見た。

結果として

智香さんは上手いな。

小学生としてはレベルが高いな。

真帆さんと沙季さんは白夜と一緒にいる時間が長いからかな。パスとドリブルだったら簡単なものなら出来そうだね。

真帆さんは白夜君と少し似てるかな。流石双子。

沙季さんもパスの出し方が白夜君と似てる。冷静にパスを出せてる。

愛莉さんとひなたさんはまだまだかな。

愛莉さんは少し怖がりなのかな?身長を生かせてない。

ひなたさんは必死にやっているから後は頑張り次第だな。

それにしても初心者とはいえ1人で5人を相手にした白夜君は凄いな。パスは分からないけどどの面を見ても文句の付けようがない。

愛莉さんに聞いてみたいことが出来たな。

「愛莉さん。」

「はい?」

「なんでその高い身長を活かそうとしないんですか?」

「うっ。」

「うっ?」

「うわーん˚‧·(´ฅωฅ`)‧º·」

と泣き出してしまった。

「愛莉。大丈夫だよ。俺の方が背が高いし愛莉も可愛いよ。」

「ホントに?白夜君?」

「当たり前だろ!それに愛莉の背が高いのは4月生まれだからだよ。」

「うん。」

「それに中学生になったらみんな愛莉と変わらないくらいになるからさ!」

「うん。」

と愛莉さんを白夜君が慰めていた。

そして白夜君が来て

「すいません昴さん。愛莉に4月生まれだと知らなかったと伝えてもらえないですか?今はそれで解決します。」

こうして何だかんだで練習を終えて

3回目。

約束の最後の練習の時に真帆は男子バスケ部に勝てないかもしれないと言われる。


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