あと複数話投稿は今回は無理でしたが、いつか…できませんかね…
そこから一週間ほど、僕たちは攻撃適正保安委員会の烏帽子宮支部暮らした。
皆で一緒に生活もしているし、なんだか寮の様な気分だった。しかし、この日常は大きな非日常の中にあるもので、皆の心の疲労もだんだん溜まっているようだ。
そもそも…こんなことに巻き込まれて皆正気なのが凄いと思うけどね…。
そんなある日のこと…
「皆、非常に残念なニュースなのだが…」
と上山さんが談話室に集まってテレビを見ている僕たちに話しかけてきた。
僕はそう話しかけられたとき、色々な考えが頭の中に浮かんだ。
やっぱり…快人が心配だ。先週、彼埜高校の皆は無事だと言われたけど…
「T4A1が新たな武器を開発したのだ。」
「武器…ですか?新しいタイプの銃とか?」
と智東さんが聞く。
「いや…これまでの歴史で今まで誰もが開発できなかった武器だ。だから私たちもこれからの対策に非常に困ることになるのだが…話しても良いだろうか?」
「ええ。良いですよ。その方が僕たちも対策って言うか…聞いておくだけでも良いですし。」
と僕が返した。
「うむ…。それはだな…『魔法』だ。」
「魔法?それなら私も使えるけど…」
と智東さん。
「ああ。普通の『適正能力としての魔法使い』ならT4A1にも何人かいるのだがな…」
「適正能力としての…ってことはまさか!?」
と赤海君。僕も赤海君と全く同じ心境だ。まさか…
「…あぁ。誰でも魔法が使えるようになる、『インスタントマジック』を開発したのだ。」
「…それは全員に魔法を使う能力が身につくということ…?」
と宮内さんが聞いた。
「能力を身に着けるというわけではなくだな。紙に魔法の能力があって、それを使うと魔法が使えるようなのだが…私にもよく分かっていないのだ。」
そういえばT4A1は情報隠蔽が得意だったな…
「ではなぜインスタントマジックの事がわかったのですか?」
と僕が聞いた。
「実は部下がこれを使われたようで…その部下が何とか生き残ってな。彼が話してくれたんだ。なんでも、手帳のような物から紙をちぎりとったと思ったら、急に火が出てきたらしい。」
何だそれ…その手帳(?)を全員が持ってるとしたら相当大変なことじゃないか…?これ。
っていうかそもそも…
「いつの間にそんな戦闘が起こってるんですか…!?」
と智東さんが聞いた。
そういえばそうだ。「何とか生き残った」ってことはすでにT4A1の間との戦闘で死者が…?
「君達が聞いたオーダーセブンとやらがきっかけだと思うが、T4A1が急に活発に動き始めて…烏帽子宮市は町全体が燃えているし、住民も避難できる人は避難したのだが、その中で攻撃適正保安委員会とT4A1の戦闘が烏帽子宮市で起こっているんだ…もしかしたらここにも危険が…。」
新章開幕!(なおそんなに変わらない模様)