俺が初代魔王なんて間違っている。   作:すのどろ Snowdrop

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誰か私に体力と夜の睡眠欲を……
内容薄いわー。校長の髪みたいだわー。
あとやる気もなくなってきたw


8話:彼は恐怖の対象となった 8,5話:魔法の練習(闇)

8話:何故か彼女等はバンドを結成しようとする

 

「という訳で、バンドを結成したいと思います!」

 

「どういう訳だよ!?」

 

八幡が雪乃や姫菜を攫ってちょうど2週間たった。

その間、八幡は朝起きては王国側へちょっかいを出したり犯罪者集団を皆殺しにしたりと(特にストレスが溜まっている訳では無いが)八つ当たり感覚で遊びに行っていた。帰ってきた後は歌を歌っていたのでそれに感化された小町、陽乃、いろはが3人で(ここ重要)話し合い、急なバンド結成に至ったのだ。

 

「まぁいいじゃん」

 

実はこの3人も歌魔法を習得し、新しくなった封印の間で歌っていたのだ。

 

「だ・か・らぁ、比企谷君、キーボードとドラムとギターとベースとマイク創って?」

 

「壁は火と水を纏い、風が吹く」

 

陽乃のあざとい仕草にちょっとイラッとしてしまった八幡は独自魔導によって陽乃をサウナ状態の守護壁の中に閉じ込めた。

 

「ちょっ!?ここからだして!?暑いよ!?」

 

(そりゃサウナなんで)

 

(鬼畜だ、このお兄ちゃん。いや、鬼いちゃん)

 

以心伝心により小町の考えていることが伝わってしまい……。

八幡は右手を一振り、小町も陽乃と同じような壁の中に閉じ込めた。実は守護魔導は外からの攻撃からはちゃんとダメージが通るが、内側からの攻撃はなかなか通じないのだ。外からの攻撃を100とすると、内側からの攻撃は2から5なのだ。しかも、八幡が造った壁はドーム状の真ん中に向けて暖かい(熱い)微風が吹いている。この熱が中から壁を壊そうとする者の体力や水分を奪っていく。

八幡は何がしたいのかと言うと、恐怖支配だ。明らかに家族……身内に対して使うものではない。恐怖支配は言い過ぎにしても、ほんのちょっとした八つ当たりなのだ。

 

「比企谷君、姉さんはまだしも、小町さんは解放して上げたら?いつもお世話になっているのだし」

 

「ちょ!雪乃ちゃん!それどういうk「それもそうだな。悪いな小町」……」

 

八幡は陽乃の言葉を遮ると、左手を振り、小町を覆っていた壁を消した。

 

「う、うん」

 

「陽乃さん」

 

「は、はい」

 

「創造魔導は便利なものではないんです。見た目をイメージできるからといっても中身の構造が分からなければ意味がないんです。せめて俺が手に触れないと創れません」

 

「はい。すみませんでした」

 

(初めてこんな姉さんを見たわ……)

 

雪乃は陽乃が心から反省している様子を初めて見たため、新鮮に感じている。もちろん、雪乃だけでなく、陽乃をよく知るめぐりもいろはもそう感じている。

 

「ギターなら地下の倉庫にありますから」

 

そう言って左手を振り、陽乃を解放しながらリビングをでた。

 

なお、サウナの壁の被害に合わなかったカマクラを含む8人と1匹は、八幡に考えていることが伝わらないよう、心を閉じていた。

八幡が出ていった後のリビングは倒れかけた陽乃を介抱するために慌ただしかったそう。

 

リビングを出た八幡は、スマホとマイク、ベースにドラムを創っていたそうな。さすがにキーボードは触ったことが無かったため創れなかったようだ。

 

次の日の朝、リビングに置いてあったスタンドマイク、ベース、ドラムに陽乃、小町、いろはが涙を浮かべて八幡の部屋に突撃した。が、寝起きの機嫌が悪い八幡に、朝の日課(犯罪者集団潰し、王国側へのちょっかい)が終わり、帰ってくるまで八幡の部屋で3人がサウナの壁に閉じ込められていた。帰ってきた時、泣き喚いて土下座をして許しを乞うたという。

その後、八幡がお手洗いに行っている間に八幡以外の全員が“八幡には手を出さず、怒らせず”という意見が一致した。

 

**********************

 

8,5話:魔法の練習(闇)

 

さらに1週間が経過し、地球組と(?)組のレベルが30前後になった。

 

「八幡!我に闇魔導を教えてくれたまえ!」

 

上から目線で頼んできた材木座に、俺は無言で暗闇をプレゼントした。人に頼む時は頼み方ってもんがあるだろう、と言って暗闇に包まれた材木座を放置して海老名と一色に闇系統の使い方を教えた。その時、材木座の近くで教えていたからうるさかった。一色にうるさいです、と言われると黙ったが。

 

「闇系統は基本的に他の魔法と組み合わせて使うんだが、今の材木座のように相手に闇を与える事もできる。頭の中で相手に闇をまとわりつかせるイメージをしてくれ。詠唱は“深き闇を与えよ”だ。俺には効かんから材木座にやってみてくれ」

 

「は、八幡!?」

 

俺は材木座にまとわりついていた闇を消し、材木座に闇を与えるよう、指示する。

 

「あ、そうそう、どんな時も冷静に対処しろよ。特に材木座」

 

海老名も一色も反応は無かった。魔法のイメージに集中しているのだろう。だからこそ、危ない。

 

「材木座はできるか?」

 

「ふっ、我を誰だと思っている。剣豪将軍であるぞ!」

 

「いや、剣豪将軍なら魔法使わねぇだろ……」

 

俺が呆れ返っていると、ふと目の前が暗くなった。

闇魔法だ。

 

「やるな、材木座。無詠唱もできてるじゃないか」

 

ただ、と振り返ると

 

「俺の目の前だけじゃ効果はない。ちゃんとまとわりつかせないと」

 

30分後、3人ともまとわりつかせることはできたが、お互いに足止め程度にしかならず、後日もう1度練習することになったのはまた違う話。

 

賢者を冥界側の味方につけるか否か

  • 味方にする
  • しない
  • 味方にして、R18指定のストーリーを出す

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