俺が初代魔王なんて間違っている。 作:すのどろ Snowdrop
はい、言い訳です。
6話:やはり彼は鬼畜である
「第1回!小町と鬼いちゃんによる特殊訓練!」
「「「「特殊ってなに!?」」」」
えーと、俺が鞭やらなんやら持って遅れる奴をビシバシと叩いてく。
「鬼いちゃん曰く、俺が鞭やらなんやら持って遅れる奴をビシバシと叩いてく。そうです」
「まず基礎体力だな。家の周りを20周」
「お兄ちゃんお兄ちゃん、そういえばだけどさ、お兄ちゃんが鞭で叩いたら死んじゃうんじゃない?」
俺のレベルがかなり高いこと忘れてた……。危うくみんなを殺す所だった。
「目標時間23分。よーい」
「どーん」
小町のどーん、で空中に光魔導が炸裂する。
「いきなり!?」
「いやー、こういうの見てると楽しいねー」
なんて呑気な事言っている。だが……
「何言ってんすか。陽乃さんとめぐりさんも走るんすよ?」
「「えっ!?」」
「目標時間18分!よーい」
「どーん」
再び光魔導が炸裂する。
「あ、御二人は鞭ありっすよ」
「「ひーどーいー!」」
そして陽乃さんとめぐり先輩は走りだした。
「歌うわ」
「え、何急に」
「〜♪」
なんか魔力が消費されていく感じがする。
「〜♪」
その消費がなんとなくだが気持ちいい。
“歌魔法を取得しました”
「〜ぶふっ!?」
歌魔法て……。まんまかよ……。
「何故空色デ○ズ?」
「あ?なんとなく……というか、なんでお前ら立ち止まってんの?」
「い、いや、聞き惚れてたっていうか……」
あぁ、歌魔法は魅了だっけか。使い所ないな。魔導なら支援も探知も攻撃もできて便利なんだが
それより……罰ゲーム何にすっかなぁ。
罰ゲームしたいなぁ。
「早く終わらせないと罰ゲームだぞ?お前ら」
「「「「「「「いってきます!!」」」」」」」
「おにーちゃーん、なんか歌ってよー」
急に言われてもな……。さっきはたまたま思いついただけだし……。
「月○花で!」
「〜♪」
体が冷えていくような暖かくなっていくような感覚。意味わからん。てか何?もう魔導になったの?それともこういう仕様なの?
「○(骨)の欠片を集めて ○(肉)を飾り眠る
〜♪」
これ魔導になったら過去に戻れるとかないのかね。さすがに強すぎるか。
ていうか小町、罰ゲームさせようとしてないか?
まぁ、俺がやるわけじゃないしいいけど。
(そ、そそそそんなわけないよハハハー)
「で、またか。罰ゲーム確定になるぞ?特に陽乃さんとめぐり先輩」
俺がそういうと2人は全力で、他はそれなりの速さで走り出した。体力持つのか、あれ。
「お兄ちゃん、さっき歌詞変えてなかった?」
「ハハハナニヲイッテイルノカワカラナイナ」
「んー、まぁいいや。次L○nely Featherで!」
ウィッス
有無を言わさぬその言葉の強さに思わず頷いてしまった。アレ全部英語なんだよなぁ。……だる。
「〜♪」
あれ?なんの感覚もない。ただ魔力が消費されていくだけ。何故だ……。まぁいいか。
てか、口が回らねぇ。英語はそれなりにできたはずなんだがな。
「〜♪
……」
やっぱりところどころ歌えない所あったな。
この曲好きだから完璧にしたい。
(小町じゃあそこまで歌えないよ)
んなこたぁねぇよ。努力次第でどうにかなるだろ。
ふと、小町に袖を引っ張られる。
「15分経過したよ」
「陽乃さん、めぐり先輩、あと3分です
一色、戸塚、材木座、川崎姉弟あと8分」
「うん、わかったよ」
「私5周しかしてないよー!」
全力で駆け出した。
「あぁ!はるさん待ってくださいよ〜」
めぐり先輩はそれを追いかける。
「先輩、許してください」(*ゝ`ω・)
「あざとい。早く行け」
「はい」
一色も全力で走り出した。
はしるーころぶー血がーでーる……
(また懐かしいものを……)
うっせ。
「た、大志、行くよ!」
「え、ちょ、姉ちゃん!?」
「我、もう疲れた……」
「罰ゲームは寝る前に家の周り10周な」
「ご、ごめんなさいぃぃぃ!」
ん、これでいい。
「やっぱりお兄ちゃんは鬼畜だね」
「うっせ」
結局、全員罰ゲームを受けることとなった。
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6,5話:アルテミシアは彼に潰され、彼女は攫われる
たったこれだけの人数で魔王2人と勇者を倒すのは無理がある。
再び異世界召喚を行うしかない。しかし、今はまだ召喚するために必要な魔力が足りない。それに先輩勇者候補が強くなってからの方がいいかもしれない。
「あ、そうそう、お前にはもう異世界召喚はさせないよ。俺が殺すから。いや、殺したから」
いつの間にか、私の視界は自分の体を見上げていた。
私の首からは血が吹き出し、その上はなかった。
おかしいな。私、レベル320はあるのに……。
たかがナイフで首が落とされるなんて……。
そして、私の意識はなくなった。
「異世界召喚なんてしなければ、しようとしなければ良かったものを」
馬鹿だな。彼はそう吐き捨て消え去った。
「む、雪ノ下はカマクラを手懐けたか。まぁ、1度会ってるしな」
カマクラは初代魔王、八幡の優秀なペットであった。だが、カマクラは初代勇者、小町によって封印、転生させられた。もちろん、動物だったため、長い年月を経て八幡達の元へ戻ったのだ。
そして彼はもう1度カマクラと共に居たいと、召喚魔導にてここへ召喚した。もちろん、彼とカマクラは意思疎通ができる。でなければ雪ノ下を連れてテレポートなんてしない。
「というかカマクラどこいったんだよ……」
カマクラは魔王城のどこかにはいるだろうが、まだ八幡達の所へは現れていなかった。
「ま、気長に待ってるか。ついでに海老名さんも連れてきて貰えば良かったかな。まぁいいや、俺が攫ってこ」
監視スキルで廊下を見ながら気配を消し、歩く。
「ふむ、この部屋か。女子の部屋を覗くのは気が引けるが……」
よし、みんな寝てるな。
“無詠唱、詠唱破棄を取得しました”
それチート。
まぁいいや。
テレポートで海老名さんの部屋に入る。そのまま魔法陣を展開し、この部屋の中身ごとテレポートの準備をする。
「なんて説明しようかね。ま、その時になってからだな」
そう1つ呟き、比企谷家(?)の空き部屋にテレポートした。
こんなことするなんてな。俺も堕ちたもんだな。いや、元から魔王だから元に戻っただけか?まぁいい、寝よ。
再びテレポートを使い、自分の部屋に戻った。
あ、大賢者潰さないと。蘇生されたら困る。
たぶんもう遅いけど。
てかどこにいるのかわからねぇけど。
王族を尋問して吐かなかったら拷問するか。
また殺らなきゃいけないじゃねぇか。
あと龍族と天魔族、できれば天族も味方につけたいところだな。
魔王城には6の龍帝がいるらしいが……。
今度戦ってみるか。
賢者を冥界側の味方につけるか否か
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味方にする
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しない
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味方にして、R18指定のストーリーを出す