比企谷八幡を追いかけて…   作:電柱人

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どうも電柱人です。

今回は早く更新できました。

いつも電車に乗っているときに書いているので、そのときのひらめきが早ければ更新も早いです。

それではどうぞ




第4話 私は彼との会話を楽しむ

 

 

 

ジリリリィ!という目覚ましとともに私は目が覚める。

私はどちらかというと夜型なので朝には弱い。

眠い目をこすりつつもベットから起きてリビングへ向かう。

 

「おはよ~。」

「おはよう、ご飯できてるよ。」

「ありがとう。そしていただきます。」

 

ご飯をもぐもぐ食べつつ、昨日のことを考える。

実は、家に帰ってから比企谷君と連絡していたのだ。

そう、時は数時間前のこと。

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

from:日代

 

to:比企谷君

 

題名:明日…

 

本文:こんばんは!

 

突然だけど…明日お話できないかな?

 

時間は比企谷君の都合に合わせるから!

 

 

 

送信っと!

送ってからメールを何度も見直してしまう。

変だったかな?大丈夫だよね?

5回ぐらい見直していると、ピリリっという着信音とともに彼からの返事が来る。

 

 

from:比企谷君

 

to:日代

 

題名:Re:明日…

 

本文:めんどくさいんだが…

 

 

 

…みじか!!

しかも断りぎみだし…

くそぅ、こうなったら

 

 

from:日代

 

to:比企谷君

 

題名:Re:Re:明日…

 

本文:なんとしてでも明日話すの!!

 

明日放課後ね!

 

 

 

ふはは!強引に決めてやったわ。

なんて勝ち誇ってると

 

 

from:比企谷君

 

to:日代

 

題名:Re:Re:Re:明日…

 

本文:了解

 

で、どこに集合?

 

 

 

よっしゃ!とガッツポーズしつつ、比企谷君に返事をする。

 

 

from:日代

 

to:比企谷君

 

題名:Re:Re:Re:Re:明日…

 

本文:そうだなぁ、「友人の集い」ってカフェでどう?

 

 

 

from:比企谷君

 

to:日代

 

題名:Re:Re:Re:Re:Re:明日…

 

本文:了解

 

 

 

…うん、いつ見ても短い。

まあ約束したしいっか。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

こんな感じ。

今日は楽しくなりそうだ。

 

時は過ぎて放課後。

なんで放課後かって?

だって比企谷君と話してないし、何より勉強シーンいる?

…誰に話してるんだろう。

それはおいといて、私はグループの人たちに別れの挨拶を済ませてカフェへと向かう。

 

…一緒に行かないのかって?

だって気づいたら比企谷君いなかったんだもの。

彼のことだから注目されるのが嫌だったんだろう。

 

そんなわけでカフェに着いた。

比企谷君はどこにいるのだろう?

辺りを見回す…いた!

カフェの向かいにあるベンチに座っていた。

比企谷君に近づき声をかける。

 

「比企谷君」

「うひゃっ!…なんだお前か。」

「むっ、お前じゃないです~。日代です~。」

 

そう答えると比企谷君は

 

「あざといぞ」

「なっ!」

 

私のどこがあざといっていうんだ(汗)

私はいつだって素だよ(汗)

 

「とりあえず入ろうよ。」

「話題のそらしかたがあからさまだが、それについては同感だ。」

 

私と比企谷君は店内に入る。

店員に2人とつげ、店内の奥の席に案内される。

 

「ご注文がお決まりになりましたらお呼びください。」

 

店員さんが戻っていく。

 

「比企谷君決まった?私まだなんだけど…。」

「ああ、俺は決まった。」

「えっ!ちょっと待って、すぐ決めるから。」

「…いや、別にゆっくりでいいんだが…。」

「ありがとう。」

 

私はなるべく急ぎつつ決める。

 

「決まったよ。」

「じゃあ、呼ぶか。すいませーん。」

「ご注文は?」

「私、チーズケーキとレモンティーでお願いします。」

「俺は、モンブランとアイスコーヒーで。」

 

注文を繰り返して店員さんが戻る。

 

…さーて、ここで問題がひとつ。

この沈黙どうしよう…。

比企谷君は自分からしゃべるタイプではないだろうし…。

悩んでいると…

 

「…で、なに話すんだ?」

 

!!まさかの比企谷君が最初に話すだと…。

このビックウェーブにのるしかない!

 

「えっと、具体的なことは決めてないんだよね…。」

「ええぇ…、俺から話題提供とか無理なんだが…。」

「それはなんとなくわかってた。」

「…。わかってたのかよ…。」

 

そんな話をしていると、頼んでいたのがくる。

 

「たべよっか。」

「そうだな。」

 

黙々と、私はチーズケーキ、比企谷君はモンブランを食べる。

ふと私は、

 

「比企谷君。」

「なんだ?」

「あーん。」

「は?」

「だからあーん。」

「は?なんで?」

「あえていうならなんとなく。」

「なら別にいいだろ。」

「じゃあ、私もモンブラン食べたいから交換ということで。」

「ええぇ。」

「早く~。腕疲れてきたよ…。」

「ちっ、これだけだからな。」

 

渋々だけど食べてくれた。

口がにやけてしまう。

 

「じゃあ次は比企谷君ね!」

「マジカヨ…。」

「マジだよ。」

 

またもや渋々といった感じで一口分すくって私の前にだす。

 

「…ほらよ。」

「あーん。うん、ありがとう!」

「…っ!」

 

比企谷君は恥ずかしいのか一気にモンブランを食べきってしまう。

 

「で、どうするんだ?」

「そうだなぁ、じゃ好きなものは?」

「マッ缶。」

 

即答だった。

 

「そんなに好きなの?」

「ああ、千葉のソウルドリンクだからな。」

 

マッ缶には比企谷君の愛を感じるよ…。

 

「趣味は?」

「読書か人間観察だな。」

「ひとつ目は分からなくもないけど、ふたつ目はちょっと…。」

「プロのボッチにはオートスキルだぞ。」

「ええぇ…。」

 

そんなこんなで楽しい時間も過ぎてしまう。

 

「もうこんな時間か~。楽しかったよ!」

「そうか。」

「またよろしくね!」

「次があるのかよ…。」

「もちろん。」

「…機会があれば善処するわ。」

「それ絶対ないよね。」

「なぜバレた。」

「バレバレだよ!」

「まあ、そんときな。」

「うん。それじゃね。」

「じゃあな。」

 

彼は自転車にまたがって行ってしまった。

今日は楽しかったな。

また、明日からも楽しくなりそうだ!

私はそう感じながら家に帰る。

 

 

 

 

 

 

 

 






いかがでしたでしょうか?

次回も早く更新できたらなぁ、と思っています。

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