連載版 僕のヒーローアカデミア~希望の娘と絶望の転生者~ 作:アゲイン
俺は毎日投稿者になる!! お前らの血(PV)でなーーー!!!
ということで、ちょっと悔しいことがあったので頑張ります
どうもアゲインと申します
娘、クラスメイトと脅威に対峙する
そんな二十六話でございます
「希望ヶ峰! さっさと戻れ!!」
相澤先生の叫ぶような、叱責するようなそれに反応しさらに後退してみんなのところに戻る。
いきなり飛び出していったわたしに周囲から声が上がるが、今はそれに応えることはできない。
「バカなことをするな!!」
「先生」
こちらに掛かる彼にも、わたしは応えられない。
今は
「あいつの相手を、させて欲しい」
「何を言ってる!」
「父の手の者だ」
「っ!?」
こうもあからさまに、よくもまあやってくれたものだ。さすがは父、性格が悪い。
「先生、通信は生きてる?」
「なに? っ13号、繋がるか!」
「・・・だめです! 反応ありません!!」
やっぱりそうか。
ここまでの戦力を集めてくる相手がそのことに対処しない訳がないか。誰かを行かせなければ救援は望めない。その隙を作れるかどうか。
「では、予定通りに」
「・・・ちっ。黒霧!!」
こちらがどう対応するか決めあぐねているうちに、敵は更なる一手を打ち出してくる。
途端にわたしたちの周囲に広がる黒い霧状の闇。先程ここから出てきたことを考えればこの霧は転移系の個性。狙いはこちらの分散だろう。
突然の事態にまだ立て直せていないなかでも、それの反応して動く者がいた。
クラスの特攻野郎、切島君と爆豪君だ。
しかし相手は非物理系に分類されるために彼らの行動は空振りに終わってしまう。
『フフフ……やはり若くても金の卵。ならば---』
黒霧と呼ばれたそいつは霧を狭めて襲ってくる。
『散らせて、なぶり殺す』
そして相手の思惑通り、わたしたちは散り散りにされてしまった。
◆
転移に巻き込まれなかった相澤と周囲の生徒たちは、その中で一番速度に勝っていた飯田に連絡役を頼み、敵の対処をしつつ時間を稼ぐことにして戦闘を始めていた。
相澤の脳内ではこの大群に対して自分がどこまでできるか、次々と襲いかかってくる敵たちを蹴散らしながらもじり貧であることに変わらないことを悟っていた。
裏で糸を引く『モノクローム』の存在も、焦りに拍車を掛けている。
直接相対したことはなくとも、その犯罪歴は知っている。その男からの刺客がわざわざこの場に来ているということを、彼は重く受け止めていた。
どのような手段を用いるか定かではなくとも、その悪性によって目的を達成する奴のやり方がここでも行われるのであれば、こちらの動きはある程度読まれていると思っていい、と。
そう思考する相澤の考えは大当たりであり、希望ヶ峰 絶が用意した脅威は的確に、彼らを苦しめるものであった。
◆
「だれだ君は!!」
雄英本校へとひた走る飯田の足を止めたのは、例の霧から現れた一人の男。
この緊急時においてあまりに場違いな格好のその男は、にやにやとした表情でこちらを見ている。
「目的から言ったほうがいいかい?」
手に持つは一個のボール。それを器用に指先で回しながら堂々とした態度で口を開く。
「あんたを邪魔しにきた」
「ふざけるな!!」
時間が惜しい現状、まともに相手をしていられないと強引な突破を試みる飯田だったが、一度止まった状態からでは満足な加速はできず簡単に道を塞がれてしまう。
「やるよ」
そして目の前に飛び出てくるボールを咄嗟に咄嗟に弾こうとしたが、足元を払われて態勢を崩してしまう。
「くそっ!」
「せっかちだねおたくは。紹介はまだ終わってないんだぜ」
素早く立ち直る自分に向けて、余裕綽々といった表情で佇む追手の男。
そして相澤たちがいる場所でも---
◆
「---ぐぁっ!!」
その叫びをあげたのは先程まで果敢に黒霧へと攻撃を仕掛けていた爆豪。腕を押さえて顔から油汗を流している。
睨む先には自分をそうした相手がおり、不快げな雰囲気を隠そうともしていない。
「はぁ~~あ。こんなオモチャじゃ楽しめないじゃない。退屈だわ」
爆豪は自分を襲ったものの正体を、その女の手の中に見る。
それはこの超人社会ではとんと見ることがなくなったそれ。
「ゴム弾じゃやっぱだめよね~」
かつて、社会の守護を担っていた存在。そう---銃器である。
黒光りするフォルムのそれを弄びながら、的確な射撃を披露する。手や足だけに留まらず指先など、ふざけた態度でありながらもこちらの動きを察知してはその支点を崩される。
「だれだてめぇは!!」
「見た通りあんたたちの敵よお馬鹿さん。はいそこ余計なことしない」
爆豪に気をとられたと見て障子が動くが、それすら適当にあしらわれる。
「まあでも一応やっとけって言われたし、自己紹介しましょうか」
「才改学園一期生四席、
「才改学園一期生三席、
原作ではなかった脅威によって、更なる苦境に立たされる雄英陣営。だが忘れてはいけない。
戦いはまだ始まったばかりであるということ。
この程度が絶望である筈がないことを、なによりも理解しているその尖兵が、いつまでも手加減をしているわけがないことを。
読了ありがとうございました
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文章力が低いことは承知の上とはいえ、さすがにちょっとな~と思ったりしております
さしでがましいようですが、どうか周知のほどおば