英雄と恋する少女の魔法学園   作:土人勇谷

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ひまだなぁ〜、と言うわけで今日も書きます。
ちなみに《》の中にあるのが詠唱で『』が技名です。
では、第6話どうぞ。


魔法学園編
誘い新たな舞台へ


前回のあらすじ〜フュルは、天才。

 

「フュル、次はレベルを格段に上げてフェンリルにしよう。」

 

「フェンリル?フェンリルを倒せたら拳助の仕事手伝わせてくれる?」

 

「フェンリル、50体くらい倒せるようになったらな。」

 

「拳助は、何体くらい倒せるの?」

 

「俺は、2万体くらいなら余裕だ。」

 

フュルは、確信した……………………この人人間じゃない。

そうして、昼ごはんを食べて夜になったら森を抜けた先の岩がたくさん凹凸

している。場所に出た。視界の先には、全長十数メートルの狼つまり

フェンリルがいた。

「フュル、あれだ。」

 

「あれですか?せんせ〜い倒せる気がしません。」

 

「ん〜、気合いだ。」

 

「気合いでどうにかなったら苦労しません。」

 

フェンリルとは、上級魔導師が十数人でやっと倒せるレベルだ。

だが拳助は確信していた。今のレベルのフュルにとってフェンリルは、

ゴブリンレベルなのだと。

 

「フュル、お前ならできる。出来たらご褒美を「よし頑張る。」」

 

「えっ、ちょっとフュル「男に二言は?」あ、ありません…。」

(なぜ俺は、フュルに尻に敷かれているんだ?つい数日前までは…)

 

「今なんか失礼なこと「言ってません」」

 

(なぜ読唇術を?)

 

「なんででしょう?」

 

(魔法か?魔法なのか?でも読唇術の魔法なんてあったっけ?)

 

「じゃ、じゃあ頑張って。」

 

「りょ〜か〜い。《光の刃に、纏え炎よ、突き抜けろ》『光炎刃』」

 

光の刃が出来てその周りに炎が纏ってゆく。その刃がフェンリルに向かって飛んで行き、突き刺さった次の瞬間、バァーン、と轟音が鳴り響いてフェンリルが炎に覆われてゆく。

 

(あれ〜、おっかしいぞ〜。魔法の合わせ技なんて教えたかな〜。)

 

数秒後フェンリルが灰となった。

 

「じゃ約束通り、ご褒美ね。」

 

「はっ、はい…。」

 

「とりあえず家に帰ろう。」

 

「うん‼︎」

 

そして家に帰り、いつもどーり過ごしご飯を食べ終わった頃。

 

「じゃあ約束通りご褒美ね!!」

 

「え?なんのこ《光の刃に「すいません。ちゃんと覚えてます。」

 

「よろしい。じゃあ キスして。」

 

「………は?きっ、キス?冗談だろ?」

 

「本気だよ。いっ、嫌なの?」

 

いつも通りの反則級涙目。こんな美少女とキスなんて嫌なわけがないが色々とアウトな気がする。だが俺に残された選択肢は、一つしかない。

 

「分かったよ。じゃあ目を瞑って。」

 

フュルが目を瞑った数秒後、フュルの唇には、柔らかいものが当たった。

 

「っ、ん、はぁ〜。」

 

キスを終えた後の2人の顔は、真っ赤だった。

 

「おっ、お風呂入りましょう。」

 

「お、おう。そ、そうだな。」

 

フュルは、顔が真っ赤なまま部屋を出て風呂に行った。

拳助は、自分の唇に手を当て。(フュルの唇柔らかかったなぁ〜。)

フュルも自分の唇に手を当て。(拳助の唇暖かかった。)

 

それから約一時間後

 

「け、拳助。お風呂空いたよ。」

 

「お、おう分かった。」

 

そしてまた一時間後

 

「じゃ、じゃあそろそろ寝るか。」

 

「そ、そうだね。」

 

フュルと拳助は相変わらず同じベットで寝ている。そうしないとフュルに

魔法で殺されるから。

 

そして次の日の朝

 

「お、おはよう。」

 

「オハヨウ。」

 

「なんでカタコトなの?」

 

「普段どうりにしよう。分かった?」

 

「うん、分かった。じゃあ朝ごはん作ってくるから着替えといてね。」

 

「おう、分かった。」

 

そう言うとフュルは、朝ごはんを作りに行った。最近朝と昼は、フュルが作り夜は2人で作るのが普通になった。

朝ごはんを食べ終わると

 

「すいません。国からの使いです。拳助様は、いらっしゃいますか?」

 

「なんだろ。出てみよう。」

 

「どうかしましたか?」

 

「黒火拳助様ですか?」

 

「はい、そうですが。」

 

「私は、国からの使いで、国王からの伝言を伝えに来ました。」

 

「伝言?」

 

内容は、国の魔法学園に一年生の転入生として入って欲しい。家も設備も充実したものを用意する。とのことだ。

 

「でもなー、今はフュルも居るからな。」

 

「お連れの女の子も一緒に入学して欲しい。とも言っておられました。」

 

「フュルも?なぜフュルのことを知っているんですか?」

 

「フェンリルを倒した女の子を国のものが見かけまして。その近くにいたのが拳助様だったと。」

 

「とりあえず国王に明日、話し合いをしに行く。と伝えてくれ。」

 

「わかりました。では、失礼します。」

 

とりあえずフュルに話してみて行きたいと言ったら行くことにしよう。

 

「フュル、学校に行く気はないか?魔法学園」

 

「学校?拳助が行くなら。」

 

「いや、フュルが行きたくないなら俺も行かないから。どうする。」

 

フュルは、考えた

魔法なんてどうでもいいけど、もしかしたら拳助との

仲が進展するかもしれない。と

 

「行きたい。」

 

「よし分かった。じゃあ明日、国の首都に行こう。」

 

「りょ〜か〜い。」

 

そして次の日

 

「俺、フュルに飛行魔法って教えたっけ。」

 

「飛行魔法?教えてもらってない。」

 

「あぁ〜、じゃあ浮くだけ浮いて。移動は俺がやるから。」

 

「浮くってなると〜《風よ、我を、包め》」

 

詠唱するとフュルが1メートルほど浮いた。

 

「流石だな。よし《舞え》」

 

拳助は、浮くとフュルをお姫様抱っこして時速300キロで飛んで行く。

 

「ちょ、ちょっと拳助?」

 

フュルは、顔を真っ赤にしている。

 

「嫌だった?」

 

「そうゆうわけじないけど……バカ」

 

それから約10分後

 

「ついたぞ〜。」

 

「むぅ〜。」(もうちょっとお姫様抱っこされてたかった。)

 

(機嫌悪くしちゃった?)

 

「黒火拳助だ。国王に呼ばれた。」

 

「聞いております。さぁ、こちらへ」

 

しばらく歩いたら国王室があった。広いからここの城嫌いなんだよなぁ。

 

「国王、久しぶりだな。」

 

「久しいのう、拳助。そちらが例の」

 

「黒火フュルです。どうぞお見知り置きを。」

 

「黒火?拳助の妹か?」

 

「は、はい、そうで「嫁です。」ちょっとー。「文句ある?」な、ないです」

 

(逆らったら殺される。)

 

「ほっ、ほっ、ほ〜。お主もかなり尻に敷かれてるようじゃな。」

 

「あんたほどじゃねぇよ。」

 

「それで魔法学園には行くのか?」

 

「行くがフュルを戦争で利用しようとしてみろ。俺がこの国を潰す。」

 

「分かっておる。では、3日後からで良いな?」

 

「あぁ。それでいい。」

 

それから城を出て、帰ろうと空を飛んでいると。

 

「フュル、ちょっと寄り道するよ。」

 

「えっ、う、うん。」

 

そう言うと拳助は、国の首都の中でも城より高い時計台の満点の星空が見える頂上についた。

 

「なんで嫁って言ったの?」

 

拳助は、真剣な表情でフュルに質問する。

 

「そ、それは。」

 

フュルは、それから10分ほど考えこんで、拳助はその答えをずっと待っていた。

 

「私が国王に拳助の嫁って言った理由は…

 

 

 

 

 

 

拳助のことが好きだから‼︎」

 

フュルは、自分の思いを拳助に伝えた。

拳助の答えは……

 

「俺もお前のことが好きだ《俺と結婚してくれ。》」

 

そう拳助が思いを伝えた瞬間金色の魔法陣が現れ中からラピスラズリの指輪が出て来た。

 

「えっ、ほ、本当に⁈」

 

「あぁ、本当に俺もフュル、お前のことが好きだ。」

 

ちなみにラピスラズリの石言葉?みたいな物の意味は、愛・永遠の誓い です。

 

「で、俺と結婚してくれるか?」

 

「はい。喜んで‼︎」

 

その瞬間、2人は結ばれた。




はい、分かってますよ。なぜ学校に通ってもないのに結婚なのかと、そういう感じの奴って少ないじゃん。完全に個人の趣味です。
では、次からは魔法学園編です。よろしくお願いします。

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