【クラス】 :ライダー
【マスター】 :火々乃 晃平
【真名】 :テムジン(チンギス・ハン)
【属性】 :中立・悪
【キーワード】 :黄金の氏族・皇帝特権
:レーヴァテイン
:獣神マニ殺しの祈りの弓
【ステータス】 :筋力A+ 耐久C 俊敏C 魔力C 幸運EX 宝具EX
【クラススキル】 :対魔力:D 騎乗:EX 神性B
【スキル】 :黄金の氏族・皇帝特権EX 黄金律C 魔力放出D
【出典】 :史実 『元朝秘史』など
【人物】
褐色の中華(中原)の意匠の着物を纏ったあどけない少女。基本的に一人称は「私」。戦闘のさい「余」になる。
凜とした雰囲気を持ちながら何処か子供っぽい性格をしている。おまけに、怒ると手が着けられなくなり、何度も己がマスターに迷惑をかけた。
行動が非常に男勝りな上におおざっぱ。雑で在りながら、ちゃんと女の子らしい繊細さをもっている面倒くさい(確信)。史実をみればわかる通り、彼女には過激な側面があるのだが今回は自嘲している。特に、性関係。え?第七回戦終了後に乱れ―――(この先は検閲されている)
瞳は怜悧さを讃えた臙脂色(深い赤)であり、彼女はあまりその色に良い思い出がないので好きではない。
勇気を持つ人間に好意を抱き、ただ怯え目を背ける人間は余り好まない。火々乃晃平は、ライダーの放った圧倒的な威圧感に立ち向かい、ライダーの目をまっすぐに見返したことで――惚れられた。
けっこうちょろい。なお胸は絶壁。しかし、それは彼女が幼い姿で召喚されたためであり大人の姿になれば、それなりに胸はある。
【スキル:能力】
黄金の氏族・皇帝特権:本来持ち得ないスキルでも持っていると主張し獲得することのできるスキル。しかし、何でもかんでもとは行かず、歴代のハーンや彼女から出自したものがもつ能力だけに制限される。
魔力放出:一応持っているスキル。魔力を吐き出すコトのできるスキル。筋力を超えた光速の剣技を成すためにジェット噴射のように魔力を放出して使う。
【スキル:攻撃】
この祈りを獣神に捧げる:スキルの威力上昇。状態異常付与成功率アップ。
【宝具】
『
ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:1~999
最大補足:1000人
由来:北欧神話におけるロキが制作したと謳われる槍にして剣、矢であり、杖でもある。スルトの炎と同一視される神造宝具。
経歴としては北欧から南下しかなり所有者の間であっちこっち生きまくったらしく、最終的にイラン辺りでのイスラム教指導者の手に渡り、輝く炎の剣として神の剣として使われていたらしい。それをライダーは滅ぼして持ち帰った。
ライダーはこの宝具を結局史実的に使ったことはない、というか使うことがなかった。
魔力を注ぎ込めば自由に形を変えることができ、魔力を炎として変換することも可能。
スルトの炎の逸話通り、世界を半分灼き滅ぼせる威力を発揮する。結界内で使えば―――結界内に穴ができ、そこからじわじわ焼け、最終的に消滅させる。
消滅の炎を扱える。物理原則を超える権能に匹敵する力。
『神獣マニの祈りの弓』
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:不明
最大補足:10人
由来:幼少期にライダーが神獣マニをボコってダイナミック喝上げを行って手に入れたモノ。由緒正しき神族せある神獣マニだが、ボコられすぎて衰弱死する。
ライダー自体魔力矢を作るスキルを持っていないため、基本レーヴァテインを番えて射出するために使う。
【真名:テムジン】
チンギス・ハンその人。テムジンは幼名。初代モンゴル帝国の王。後の世界最大の範囲を征服するモンゴル帝国を建国した。
世界の人口の半分以上を手中に収めた。
史実では男性だが、女性。
ユーラシア大陸の半分以上を実質支配を行った。ロシアより大きい領土を持つ。征服王の二倍以上を征服した。人生の殆どを戦争に費やし、多くの人間を虐殺した。
有名な拷問には金属を溶かしたモノを身体にかけるというものがあり、その残酷さがよく分かる。
裏切りには厳しく、裏切ったモノには凄惨な未来を約束している。
優しい部族の元で生まれ、生まれたときに握り拳大の血の塊をもって生まれた。このことからテムジン――鉄血の人と言う幼名を貰う。幼少の頃は、狼や犬を以上に怖がりいろいろ両親からたくましく育つか心配されていたが、そんな優しい両親を失い、頼りにするべき親族すら自分の元から離れていったことで、奪われるということに強い忌諱感を持つようになる―――特に、家族、弟に命を狙われ殺してしまうことで孤独は強まった上、明かりの無い夜を長女として家族を護るために一人で見張りをした。暗闇からは絶えず彼女が苦手な犬や狼の鳴き声が響き、異常な恐怖に耐えなくてならなかった。親族が自分の元を離れた理由が保身のためで在り、同じ部族なのに敵討ちも考えてくれなかった。そんな人間に強い失望を覚え、自分は全てを奪われないよう奪い尽す物になることを決意する。暗闇と異常な恐怖は彼女に満たされぬ飢餓を与えた。性格がこの頃から豹変し始める。
より残虐、陵辱が年を追うごとに酷くなった。彼女の理性をむさぼりたいと言う本能が上回り始めたのだ。
自分の渇き、寂しさをぬぐうように女を求める。それは弱い自分を痛めつけるための自傷行為だったと気づかずに。男性という強さを求め続けた。
その愚かしさ、浅ましさを暴いたのは、彼女が嗤い続けた女性――妻。彼女の妻は、テムジンの価値観を一変させた。テムジンの恐ろしさ故に、精強なはずの部下ですら見ようとしないといのに、真っ向から立ちふさがり事実を突きつけた。
女性の強さを教えたのだ。
コレこそが、彼女の転機。
テムジンは、女性のたくましさを知り、その包まし深さに夢を見た。自分が―――こんな人になれたなら。それが彼女の少女願望であった。
それからと言うもの、彼女の知世は遙かに良くなっていく。
優れたところから政治システム、技術、文化を取り入れ始め、それを女性の繊細な感覚でことごとく成功させていく。大帝国にまでなったのはこのことが大きい。
しかし、彼女の最後はまたも裏切りだった。
戦争をすれば、とくに後期には敗北など無く改心改撃を続けた。大帝国は中央アジアをの殆どを支配に治め、中華を攻め落とそうと兵を率いて進軍するさなか、息子からある場所に寄って欲しいといわれ底に向う。表向きは進軍の打ち合わせ。されど、向った場所には誰もおらず魔術によって封印を受けてしまう。もちろん下手人は息子。一向に死の予兆のないテムジンを疎み、次の皇帝継承権が欲しかったのだ。
閉じ込められる際、テムジンは裏切りに対して、子孫に呪いを残した。どれだけ大きく繁栄しようとも功績には残らぬと言う呪い。有名なオゴタイ・ハンでさえ、功績は世界に認められず英霊には成れない。
史実では――陣中で死んだということにされている。
閉じ込められたのは彼女の最後の
デュー・ダイネは、幼少の頃テムジンと出会いずっと一緒に駆けてきた親友。雌。
彼女は冠位を持ち、暇だから抑止力に応えており完全に暇つぶしである。
*
【火々乃晃平について】
ぼさぼさの黒髪と黒目。典型的な日本人の容姿をしている。
魔術師にして、聖人にして、人類悪に成り果てる可能性をもった人。自分も、他人も信頼できず、ただ彼らが積み上げる未来だけを愛した男である。
優しい両親の元で彼は生まれた。何処でもいるような人の間で生まれた。―――彼は普通とは呼べぬ業を背負い生まれた―――彼には感情がなかったのだ。しかし、そんな彼を最初こそ妙に思っていたようだが、受け入れ大切に両親は育てた。
ある日、父と彼は話す。感情を獲得できなかった彼ではあるが、そのことを特になんとも考えてはいなかった。他人を見て理解しようと考えはするものの得体が知れない生物としかとらえられず、若干諦めてもいたのだ。嫌悪だけが重なっていく故に。愚かさだけが際立って見えたのだ。特に困った質問が、こうされたらどう思う、といった質問だった。
しかし、父と語り合いの中、夢という存在を知る。誰かのしるべで在り、幸せに至るだろう理由。夢は楽しむものであり、現実はそのために利用するものと知った。だが、何よりも父が嬉しそうに、幸せそうに笑顔を浮かべいたことが衝撃的であり、彼が人間というものに羨望するきっかけを抱かせた。―――ああ、こんな人になりたいと。人の美しさを垣間見たのだ。
やがて、魔術師の後継者として選ばれ、そこで彼は強力な暗示により自分の感情を目覚めさせることに成功する。呪いを打ち破った。長年抱き続けた夢に近づく一歩を踏み出し、世界がより彩りを持って見えるようになる。
だが、その矢先に幸せに生きて欲しいと彼が願った少女が自殺―――虐待死だったが、それが起こってしまう。感情を得た彼は――怒れなかった。感情を得たはずの自分は激怒せねばおかしいはずなのに怒れなかった。合理性が本能を上回ったからなのだが。
それによって、自分の感情は偽物だったと思い込むようになる。だから、他人の感情と自分の感情が同一とは認識できなくなっていく。他人が人形にしか見えなくなった。
自分は、人にはなれない。自分の夢見た人にはなれないのだと結論を下した。
その反動か、救済――救い、幸せ――幸福、について学び、傾倒していく。星を魂に癒着させ、魔神アナウスと出会いそれは拍車をかけていくのだった。星を魂に癒着させた影響か、自身の存在が自然霊に近くなっていき、現実と夢の境界が薄くなっていった。
彼の内なる神――リリスも同時期に目覚め彼の救済に関わっていくことになる。
魔神マナウスは、自身の智を持って火々乃晃平の救済計画に大きな影響を及ばした。魔術を完成させるに至ったのは、魔神の力が大きい。
だが、火々乃晃平は計画を立てるさなかある疑問をもつ。『救済において、主神の槍に人類史を圧縮させ自身に突き刺す。それに耐えるには、神を超える、アルテミット・ワンになることが必要である』という考え方に疑問を持った―――何故、わざわざアルテミット・ワンなのかと。確かに自分は星を癒着させたがわざわざアルテミット・ワンになる必要はあまりないのだ。それこそ魔神で事足りる。
彼は自分自身を信じれない故に懐疑する。故に気づけたことだった。自分の自意識に何かが干渉していると。
やがて干渉する誰か―――リリスだが。恐らくアルテミット・ワンになれば何らかのアクションをしてくると踏み、なってから対処しようと考えた。彼も又救済に関わるのなら―――。
人理焼却は防がれ、ゲーティアの試みは失敗した。が、人理が焼却されたと言う事実は残るので、その瞬間を待ち一気に魔術を行使した。――カルデアでいうレイシフトを行ったのだ。
ムーンセル・オートマトン。セラフによって行われる聖杯戦争に参加し、救済を果たすことにした。
念密な計画。熾天の玉座まえから見下ろしているモノ――トワイスを前もって知っており、セラフに侵入するとともに予選校舎まで引きずり下ろした。
自分の記憶を七等分し、各戦いで返却されるように手を加えた。サーヴァントによっては、自身の願いを否定するものがいるかもしれず、余計なリスクを避けるためだった。
なので、人理焼却の起きた2015年までの記憶を持っているが、穴あきだらけだった。此処に参加した理由も、何故ここに居るかも思い出せなかった。
かくして、彼は聖杯戦争に参加した。結末は―――である。
彼は、何処かにいる誰かの幸せな笑顔を信じている。そこに悪も、善もなく。誰にでもそう言う救いがあっていいと願うモノ―――それが彼である。
より良い未来を望む、人類悪でもある彼。
そんな彼とライダーが出会ったのは、確かに
巌窟王の声まねしながら福袋引いたらマジで巌窟王がきた。