【クラス】 :セイバー
【マスター】 :エリカ・キーストン
【真名】 :モードレッド
【属性】 :混沌・中庸
【キーワード】 :『円卓の騎士』
:叛逆
:アーサー王への憎悪
【ステータス】 :筋力B+ 耐久A 俊敏B 魔力A 幸運E 宝具B
【クラススキル】 :対魔力B 騎乗B
【スキル】 :直感B 魔力放出A カリスマC
【出典】 :アーサー王伝説
【スキル『円卓の刻印』について】
EXTRA的に表記すれば、自身のGUARDにスキル封印効果を三ターン付与する、と言う効果を持っている。
*
モードレッド
円卓の騎士の一人であり、アーサー王の息子である。同時に伝説に終止符を打った「叛逆の騎士」。
アーサー王の姉・モルガンが自信の妄想を成し遂げるために造り上げたホムンクルスであり、王と姉・モルガンが自身の妄執を成し遂げるために造り上げたホムンクルスであり、王と実の姉の不貞・近親相姦によって生まれた子。
ホムンクルスであるがゆえに、普通の人間より遥かに優秀。剣の腕も卓絶していたが、人間よりも成長速度が早く、短命というハンデも背負っていた。
当初のモードレッドは野心よりもアーサー王に対する憧れが強く、自らも立派な騎士たろうと努力する純真な人物だった。また、人間ではない自分を恥じてもいた。
しかし、いっこうに叛意を抱かないモードレッドにモルガンは業を煮やし、その出生の秘密を告げる。これによりモードレッドは自身が人間でない負い目を、人を超越したあの王の息子である証として誇るべき、と考えるようになる。
そして、嬉々として王に自身を後継者にするように進言するも、モードレッドに王の器はないと判断したアーサー王は王位は譲らず、息子としても認めないと拒絶してしまう。
自身が王の宿敵であるモルガンの子供であるが故に拒絶されたと思ったモードレッドは、今までの愛情の反動で王に憎悪を向けるようになる。
アーサー王に叛旗を翻したモードレッドだったが、その根底にあった思いは、王に認めてもらい、ただ息子と呼んで欲しかった、という想いだけであった。だが、モードレッドもまたアーサーの苦悩を推し量ることができなかった。
最終的に陰謀をもって王を追いつめ、遂には反乱の将として刃を向けた。最期はカムランの丘にて相討ちになる形で、王の槍に貫かれて死んでいった。
そして死の間際に、騎士王は自分のことを見ていないのではなく、最初から誰も見えなかった。
トリスタンがキャメロットを立ち去る際に告げた言葉を思い出し、それが正しかったと確信した。
重厚な白銀の鎧に身を包んだ騎士。自信過剰にして暴力至上主義。根っからの叛逆家で非常に好戦的。なにそれ何処のジャイアン?
オマケに女と言えば激怒し、男と扱っても不機嫌になる、面倒くさい――手の掛かる性格をしている。マスターとなってしまった少女の胃痛プライスレス。
マスターであるエリカとは非常に上手くやっている。セイバー自身、彼女のことを高くかっており、なにかと「ったく。しょうがねぇな、ウチのマスターは」などと言って一見無謀とも言える作戦にも、不満の顔すらしない。マスターの前ではいっぱしの騎士然として振る舞う。
そんな彼女の願いは――「選定の剣への挑戦」である。
【宝具】
『
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:アーサー王の武器庫に保管されていた、王位継承権を示す剣。
「如何なる銀より眩い」と称えられる白銀の剣。モードレッドの主武装であり、通常はこの状態で戦闘を行う。
『
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:800人
『燦然と輝く王剣』の全力解放形態。荒れ狂う憎悪を刀身に纏わせ、剣の切っ先から直線状の赤雷を放つ。
『燦然と輝く王剣』はモードレッドが手にしても本来の性能を発揮しないが、その「増幅」という機能は失われたわけではない。
この宝具は「魔力放出」スキルの応用であり、真名解放時に『燦然と輝く王剣』を構えた彼女を中心にした一帯が血に染まり、父への憎悪を魔力という形で剣に叩きこみ、増幅させて打ち放っている。
『
ランク:C
種別:対人(自身)宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
モードレッドの顔を隠している兜。
ステータスやクラス別スキルといった汎用的な情報は隠せないが、真名はもちろん宝具や固有スキルといった重要な情報を隠蔽する効果があり、たとえマスターであっても兜をかぶっている間は見ることができない。
また、戦闘終了後も使用していた能力、手にした剣の意匠を敵が想起するのを阻害する効果もあり、聖杯戦争において非常に有用な宝具。ただしこの宝具を使用していると、彼女の持つ最強の宝具を使用することが出来ない。
なお、テュポーン戦において、自身のマスター火々乃晃平に宝具解放した場面を確認されており真名を暴かれてしまう。さらに、同盟グループに情報共有させたため、第四回戦以降殆どのマスターに知られてしまう。
そのせいでよくピンチに追いやられることになったので余り火々乃に対しては好意的ではない。
*
エリカ・キーストン
小動物を想起させる少女。十七歳。
聖杯戦争という電脳ゲーム、と思ったら本物の殺し合いに参加しちゃった一般枠。ある意味逸般人。
西欧財閥主体の優勢遺伝子提供により作られたデザインベビー。西欧財閥の優良遺伝子に寄る子供が正しく優秀なのか確かめるための試験として作られた子供。母親はその際に得られる膨大な金額のためにエリカを生むことを決意した。
そのせいでまっとうな愛情が向けられることはなかった。試験的な子供なため、優秀であることを証明しつづけなくてはならない環境で成長した。部屋から出ることを許されたのは一ヶ月に一回といったストレスのたまる環境下にいた。
最初こそ、唯食われるだけの子羊に過ぎなかったが、第七回戦においてはいっちょ前の戦士相成った。どんな壁も生きている限り乗り越えるウーマンと化した。もっともEXTRA主人公に近い道程を歩んできた可能性ガール。
うちの主人公より主人公していたりする。特に後半からは怒濤のボスラッシュ。
素体能力はC程度でありながら、デザインベビーさながらの能力もあって高度な演算能力を持っている。ステージをハッキングして壁を量産しまくるとか。
セイバーとの絆も相当深く、阿吽の呼吸を発揮する。セイバーの性格で、最初こそ難儀していたが、毒で倒れたり、やたらピンチに追い込まれたりといった経験で、セイバーがどうあれ自身を心配してくれる最良のサーヴァントと認識することで大きく仲が発展する。
最後こそ自力の差で押し負けたものの、一手あれば白星だった。
ちなみに蒼崎橙子から譲り受けた某平和男印のナイフであるが―――文字化けしていて内容が読めていない。しかし、効果として不死殺しのハッキングコードが込められている模様。
やたらレアなコードが記されていても、ライダー戦では役立たない代物だった。一体何に対してのコードなのやら。
彼女の願いは―――「ムーンセル・オートマトンの封印」、あるいは聖杯戦争の終結である。
***
余談。
彼女らにはこの物語における重要な役目を課しています。やっぱ此奴らが主人公では……?
叛逆の騎士モードレッドにどこにでもいる誰かたるエリカ。そんな彼女だからこそ、その役目に相応しいと思いました。
火々乃晃平に対し、エリカは、少しは疑念を持ってはいるものの確信には至っていない。
この作品は無駄に皮肉を込めています。愉悦と言えば愉悦かも?