花の魔法使い(ロリコン)の恋物語   作:ジャック・ザ・リッパー

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久しぶりに投稿する。
評価下がってしょんぼり。頑張って書く。
今回は、はやてメイン。
感想待ってる。


桜庭優花は、やはり悪魔である。

桜庭優花は、自称花の魔法使いである。

他の転生者のように、魔力を持っていなければ魔術も使えない。使えるとすれば、スキルという超能力に似た何かである。その事実はつまり、桜庭優花の力で八神はやてを救えないという事である。

 

闇の書、それは所有者の魔力を勝手に奪い守護騎士に魔力を集めさせ、魔力が集まると回りのものを好き勝手破壊して所有者の命が尽きれば次の所有者を求めて転移するという迷惑以外の何物でもない欠陥魔道書である。一体、誰がこんな傍迷惑な物を作ったのだろうか?

 

僕は、八神はやてと遊ぶようになりはやてから闇の書を見せてもらった。はやてはまだ、この鎖で繋がれた本について何も知らないようである。当然と言えば当然か。

 

「はやて、もし僕がこれまで見せた手品が、実は魔法だって言ったら信じてくれるかい?」

 

「優君、何言うてるねん。魔法なんて物は、空想の物やで。存在するわけ無いやろ。」

 

「はやて、残念ながら魔法は存在するよ。僕の家のメイドさんは魔法使いだし。」

 

「そうか、なら私は神様や。魔法があるなら空でも飛んでみいや。」

 

はやては魔法を信じていないようだ。仕方がないので信じてもらうために能力を作る。空を飛ぶスキル『飛行遊泳』(フライングダイブ)を生み出して、はやてを浮かせることにした。

 

「はやて、これから僕が魔法を使うよ。」

 

「なんや?また新しい手品か?」

 

「魔法だよ。はやての望み通り空を飛ぶ魔法さ。」

 

「流石に無理があるやろ。人が空を飛ぶわけ、......飛んでる!?」

 

流石はやてだ、ノリツッコミがキレッキレである。はやては慌てて腕をバタバタさせているが、空中では何も掴むものがないので無駄である。これ以上は、はやてがパニックになるのではやてに手を差し出して掴ませた。

 

「信じてくれた?」

 

「信じる!信じるから、はよ降ろして!」

 

はやてを地面に下ろすと、最近また足が悪くなり使っている杖を支えにして生まれたての小鹿のように震えている。

 

「さて、はやてにこの事を伝えたのはとある問題があるからだ。聞いてもらえるかな?」

 

「うん、わかったわ。」

 

僕は、はやてに説明をした。足が悪くなったのが闇の書が原因であること、闇の書の現在の状態とこれまでの闇の書による被害について、そしてこれからどうなるのかについて。全てを話し終え、はやてに話しかける。

 

「今から、少しの間闇の書を起動するよ。後は、はやてがどうしたいのか決めてほしい。」

 

そして僕は、一時的に使用するスキル『限定試用』(リミテッドトライアル)を生み出して使用した。闇の書が起動し四人の守護騎士がはやてと僕の目の前に現れた。

 

「闇の書の起動を確認しました。」

 

「我ら、闇の書の蒐集を行い、主を守る守護騎士にございます。」

 

「夜天の主の元に集いし雲。」

 

「我ら守護騎士ヴォルケンリッター。何なりとご命令を......。」

 

「......ほんまなんやな。」

 

はやては、闇の書を起動する前に僕の話を信じたくないといった顔をしていたが、実際に目の辺りにすると信じるしかなかった。一応、召喚する前に用意していた茶菓子(おもにアイス)を食べてもらいその間にはやてと話し合う。赤い髪の幼女(何故か僕のロリコンレーダーに反応なし)ヴィータが一心不乱にアイスを食べていた。テンプレなら、僕は守護騎士に襲われている可能性があるが、僕に魔力が無いことと、闇の書の起動時にはやてが僕に抱き付いていた事があったお陰で襲われることはなかった。

 

はやてと相談した結果、守護騎士にいくつか質問してみる事になった。1つ目は、はやての足について。金髪の女性、シャマルがはやての足を調べた結果、見事に闇の書が原因だった。このままだと、はやての命は後数年らしい。

 

2つ目は、守護騎士が魔力を蒐集しようとしているが、魔力を集めて闇の書を完成させた後の記憶についてである。推測通り、守護騎士全員の闇の書の完成後の記憶が全く記憶がないらしい。

 

3つ目は、完成すると回りに被害がある事とはやての命がこのままだと尽きることについてである。守護騎士は、その話をすると迷わず自分達の手で自害しようとしていた。はやては必死に止めて事なきを得た。

 

僕は、はやてに幾つかの選択肢を提示した。

 

「はやて、君はこれからどうするのかを選ばなくちゃいけない。1つ目は、このまま何もせず今を生きてゆっくり死んでいくか。2つ目は、誰かの魔力を奪って闇の書を完成させて生き延びるか。でも、僕が言ったようになる可能性もある。」

 

「何で、私がこんな目に遭わなきゃいけないんや。何も悪いことはしてないのに。」

 

「主はやて、我々のせいで申し訳ありません。」

 

涙を流すはやてに、守護騎士のシグナムが辛そうな顔ではやてに頭を下げた。そんなはやてに、僕が最後の可能性を提示する

 

「そして3つ目、闇の書を作り直してそんなことが起こらないようにする。」

 

「「「「「へっ?」」」」」

 

はやてと守護騎士達の声が重なった。僕は、そのまま続ける。

 

「実は、このまま闇の書を壊すという選択肢があったんだけど、その場合はここにいる守護騎士も巻き添えで死んじゃうからどうしようか悩んでたんだけどね。はやては、どうする?」

 

「嫌、直せるんやったら直してもらいたいけど、そんなことが可能なんか?」

 

「言っただろう?僕のメイドさんは魔法使いなんだ。その子の親は、天才魔道士でデバイスについての知識もある。いやぁ、運が良いとはこの事だね。」

 

これが、最初に僕がフェイトを救おうとした一番の理由である。僕の力ではどうにもならないなら、どうにかできる人物を頼ればいいのだ。

 

「なら、お願いします!私とこの子達を助けてください!」

 

「良いよ。勿論、対価は貰うけどね。」

 

「ええッ!?助けてくれるんじゃないんか!?」

 

「何かを得るには、それと同等の対価を支払わなければならない。等価交換の原則だよ。」

 

「......なら、私に何を支払えって言うんや?」

 

はやては、自分に何ができるのかを考えながら僕に質問した。僕は、一番欲しいものを要求した。

 

「君が欲しい。」

 

「はぁ!?」

 

はやては、顔を真っ赤にしながら驚いた。まぁ、人生初の告白が対価として自分を要求されたとなれば無理もない。

 

「僕は、はやてが好きだ。僕と一緒にいて欲しい。」

 

「えっと、それってあれか?友達としてやんな?」

 

「愛する人として側にいて欲しい。」

 

「あの、えっと、その、......ふつつかものですが、よろしくお願いします?」

 

はやては混乱して嫁入りするような言葉を言う。言質は取った。僕は、闇の書を持って家に帰ることにする。

 

「それじゃ、治せる目処がついたら連絡するよ。もし治ったら、契約は守ってもらうよ。」

 

その後、混乱しているはやてを置いて、僕は家に帰った。

 

 

 

この男、とんでもないスケコマシである。




最近、弟にもこれを読まれた。
そしたらこんなことを言ってきた。

このロリコンが、ブラックブレットに転生したら大変なことになりそうだなって。

多分人類滅びそう。

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