水着ガチャは皆さんはどうでしたか?
私は水着ネロとノッブ、フランが当たりました。
すり抜けでカルナさんとアルトリアセイバーがすり抜けた時はそっちかい!!ってなりましたが。
では、最新話どうぞ!!
召喚及び大惨事
ソーマが目を覚ました時、そこは見たことのない部屋だった。
「此処は一体・・・?」
ソーマはそう言ってベットから降りようとした時、右腕に違和感がある事に気づいた。そこにいたのは、よだれを垂らしながら幸せそうな表情で眠っているネロの姿だった。
「・・・・・・・」
ネロのその様子を見たソーマはゆっくりと左手を振り上げてネロの頭へと降り下ろした。
◇◇◇◇◇
「うぅ・・・・・痛い・・・」
頭にソーマの拳骨を喰らったネロは頭を押さえながらソーマと一緒に歩いていた。
「自業自得だ・・・・一緒に寝るのは別にいい。だがな・・・よだれは垂らすな。絶対にだ」
ソーマはそう言って自分の右腕の裾を見た。
そこには何か液体で濡れたような後がくっきりと浮き出ていた。
「でだ・・・ネロ、マスターは何処にいる?何も考えずに歩いているが、此処は言わなくても『かるであ』とやらなんだろう?」
「うむ・・・ソーマの言う通りここがカルデアとロマンという男が言っていた・・・うぅ・・・まだ痛い・・・」
「少しは我慢しろ全く・・・しかしとなるとマスターがいそうな場所は、食堂か大広間ぐらいになるな・・・」
行き先を考えていると後ろから聞いた事のある鳴き声が聞こえた。
「フォウフォウ」
「ん?確かお前はマシュの肩にのっていた・・・確かフォウだったか?」
「フォウ」
「・・・・何を言っているのかサッパリ分からんネロ、分かるか?」
ソーマがネロに言うとネロは即答して言った。
「ソーマが分からぬのに余が分かると思っていたのか?」
「いや、お前だったら謎の・・・いや何でもない聞いた俺が馬鹿だった」
危うくソーマは口を滑らしそうになって誤魔化した。
「フォーウ」
呆れたようにフォウも呟いた。
「フォウさーん!一体何処ですか!」
すると後ろからマシュの声が聞こえてきた。どうらフォウを探しに来たらしい。
そして自分達に気づき、此方に走ってきた。
「ソーマさんネロさん、おはようございます。すいませんがフォウさんを見ませんでしたか?急に走り出してしまって・・・」
「おはようマシュ。フォウなら俺の足元にいるぞ?」
ソーマはマシュにそう言った。
「ありがとうございます。ソーマさん」
「それでだ・・・マシュ、マスターは何処にいるんだ?一応大丈夫か見ておきたいのだが・・・」
「先輩なら他のサーヴァントを召喚するために召喚装置の前にいるはずです。一緒に行きませんか?」
マシュはソーマとネロにそう聞いた。
「あぁそうさせて貰おう。すまないがマシュ、案内をよろしく頼む」
「ネロもそれでいい・・・・か」
「・・・・・・」
ソーマがネロの方に向いた瞬間、ネロは頬を膨らませてソーマを見ていた。
「どうした?ネロ?」
「ふん、ソーマなんか知らん」
ネロはそう言ってそっぽを向いた。
「はぁ・・・ネロ」
「・・・・・」
「昼食につき合うから・・・」
ソーマが言うとネロは笑顔で言った。
「うむ!!許す!!」
ネロのその変わりようからソーマはチョロいなぁと思っていた。
ソーマ達はマスター達がいるであろうカルデア召喚システムがある部屋に来た。
そこにはマスターである立香とドクターがそこにはいた。
「ようマスター、おはよう」
「おはようソーマさん」
ソーマは立香に挨拶をするとドクターに顔を向けて挨拶をした。
「お前がドクター・ロマンだな?こうして顔を合わせるのは始めてだから名乗っておこう」
ソーマは一息分間を開けてから自己紹介をした。
「俺の名はソーマ・デュークだ。呼び名はソーマでいい。これからよろしく」
「うん、よろしく。僕の名前は知っていると思うけどロマンだ。普通にロマンってよんでくれてかまわない」
二人はそう言って握手をして自己紹介を終わらせた。
「そういえば所長さんの姿がないな?一体どうした?」
ソーマがそう言うと、マスターやドクター顔を下に俯けた。
「所長の事は僕が話そう」
ソーマは自分が意識を手放した後何が起こったのかを聞いた。レフが裏切ったこと。所長は死んでいたこと。他にも特異点があるということ。そういった事をソーマは黙って聞いていた。そして聞き終わった後、こう言った。
「所長の事は残念だが、問題は人類の焼却だな。それを止めない限りは終わらないか・・・」
「だったら一番欲しいのは戦力と情報だな。戦力が流石に少なすぎる。情報は・・・まぁ今はいいか」
ソーマはそう言ってマスターを見てこう言った。
「マスター、言った通り俺たちには戦力が圧倒的に足りない。マスターには辛いと思うが・・・いけるか?何、強制はしない。少し考えればいい」
「考えてる暇なんてないよ。すぐに召喚しよう」
マスターはそう言って召喚システムの前に立ち、虹色に輝く石を召喚陣の前に置いてからドクターが言った。
「今から召喚を始めるよ」
ドクターはそう言って召喚システムを起動させた。
その様子を見てソーマは困惑しながら言った。
「えっ?何?俺、こんなガチャみたいな感じで召喚されたの?知りたくなかった・・・」
「ソーマ・・・それを言ったら余もそうなのだが・・・?」
知りたくなかった真実に目を背けるソーマと一緒だなと言うネロ。二人を差し置いて召喚陣は光を増していく。
そして爆発した時、一人のサーヴァントが出てきた。
そしてそのサーヴァントはこう言った。
「おっと、今回はキャスターでの現界ときたか。ん?あんらか今回のマスターは、まぁよろしく頼むわ」
それは前の特異点で別れた筈のクーフーリンであった。
そして立香はクーフーリンに言った。
「うん。よろしくねクーフーリン!!」
「すまんがキャスター、次の召喚に立て込んでいるから召喚陣から一度出てくれ」
ソーマがそう言うとクーフーリンは分かった分かったと言って召喚陣から出た。
そして新たに光が増していく。そしてまた爆発した時に赤色のサーヴァントが現界した。
「サーヴァントアーチャー、召喚に応じ参上した」
「げっ!?よりにもよってテメェかよ!!アーチャー!?」
キャスターにとっては犬猿の仲であるアーチャーが召喚された。
「貴様に言われたくないなクーフーリン。マスター、くれぐれもこの男とは一緒にしないでくれたまえ」
「それはこっちもお断りだ!!アーチャー!!」
クーフーリンはそう言ってアーチャーに噛みついた。
「いきなり面倒臭い展開になって来たなネロ?」
「そうか?余はこれはこれで良いと思うぞ?」
「多分それはお前だけだと思うが・・・」
マスター達が目をそらしている内に召喚陣がまた光始めた。それに気づいたソーマはマスターに言った。
「マスター、まだ召喚陣が回ってるぜ?」
「えっ、ごめんソーマさんあの二人がいきなり口喧嘩を始めたから」
「まぁそれも分かるがな。さてと次は誰が出てくるのやら・・・」
ソーマはそう言って召喚陣を見た。光の輝きがどんどん増していき、そして爆発した。
そこにいたのは、キャップ帽をかぶりジャージと短パンを身につけ、首もとには風など吹いていない筈なのにマフラーがなびいていた。そしてキャップ帽を貫いてアホ毛がピコピコと動いている。
そのサーヴァントを見て、口喧嘩をしていた二人も唖然としていた。
そして召喚されたサーヴァントが口を開いた。
「コードネームはヒロインX。昨今、社会的な問題となっているセイバー増加に対応するために召喚されたサーヴァントです。よろしくお願いします」
ソーマは自身の中でこう思った。なんか変な奴がきた・・・と。
それを見たマスターやマシュ、ドクター、クーフーリンやアーチャーまで茫然としていた。ネロだけは何ともないみたいだが。
そしていち早く硬直から回復したマスターが言った。
「よろしくね。えっと・・・アサシン」
「セイバーです」
「えっ?」
「私はアサシンではありません。セイバーです」
「いや・・・でも」
「セ・イ・バーです」
「はい」
セイバーと脅されてマスターがその迫力に折れた瞬間であった。
そして謎のヒロインXと言われた少女はまずアーチャーを見るとこう言った。
「ネームズ・レッド貴方も此処にいましたか。また一緒にセイバーを根絶やしにしましょう」
「は?」
訳が分からず困惑するアーチャー。そんなアーチャーをほっておいて今度はソーマ達を見た。そして隣にいたネロを見た、瞬間。
「エ・ク・ス・カリバーぁぁぁぁ!!」
そう言って剣を振りかぶりネロに襲いかかってきた。
「む!?」
ネロはそれに反応してすぐさまその剣を弾きかえした。
「一体何をする!!余は何もしておらぬぞ!!」
「そんな事はどうでもいいんだよ!!カリバーぁぁぁ!!私以外のセイバーは皆、絶滅させてやるぅぅぅ!!」
そう言って再度ネロに剣を振りかぶる少女。
ネロはそれを弾きかえす。
それを端から見ていたソーマ達は
「メチャクチャめんどくさい事になってるなぁおい。キャスター、アーチャーあれを止めよう。どうにかしないと被害がでかくなる」
「そうだな。それだけは何としても避けたい」
「今回ばっかりは賛成だ。あれ、ほっとくと俺たちにまで被害がでる」
そして男三人集は、暴走している謎のヒロインXを止めるためその戦場へと向かっていった。
謎のヒロインX何気に我がカルデアにいたのを忘れていました。
次回は来月になるかなぁと思いつつ、気長に待っていてください。
感想、誤字などよろしくお願いします。