薔薇の皇帝と秘書   作:鉄血

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次の投稿は少し遅くなるかな?
今は、ちょっと忙しくなってきたので

では、どうぞ!!


探索

宝具が無いと聞いて、オルガマリーと呼ばれた女性が驚いた様子で言ってきた。

 

「ちょっと!!貴方英霊なのに宝具が無いってどうゆうこと!?」

 

「そう言われてもな・・・俺は生前、何もこれといった逸話や偉業をなしたことがないからな。だが、ネロなら宝具を持っているはずだぞ?なぁネロ、宝具を持っていたよな?」

 

ソーマは、そう言ってネロを見た。

 

「うむ、持っているぞ?二つばかりな。一つ『招き蕩う黄金劇場』と二つ目は、『原初の火(アエストゥス・エストゥス)』があるぞ?」

 

ネロは、そう答えた。

するとソーマは、苦い顔をして言った。

 

「あぁ、あれか。お前の気分で、色が変わるあの剣と今思い出すと何で作る許可を出したんだろうと後悔したあの劇場か。てかその剣、今は黒だが、何でお前の気分で赤になったり、白になったりするんだ?それが不思議でならん」

 

ソーマは、マスターに言った。

 

「まぁ、ネロが宝具を持っていたから大丈夫だろ。俺自身、宝具は無いがスキルが沢山持っているから、それを駆使していけば問題ないはずだ」

 

「それで?行くんだろ?この特異点の原因の場所に。なら、さっさっと行くぞ。じゃないと何時までもその"かるであ"?とやらに、帰れんぞ」

 

そう言ってネロとソーマは、先に歩いていく。

それを見た三人は、その後を追っていった。

そして、マシュが立香にある事を言っていた。

 

「先輩、あのソーマさんですが、記録にある他のサーヴァントととはかなり違います。本来サーヴァントは、二人一緒に召喚される事はまずありません。そして、英霊のシンボルであるはずの宝具も、ソーマさんがアサシンで召喚されたにも関わらず、ネロさんの方にだけ宝具があるということにも違和感があります。予想からですが、ソーマさんはかなり特殊な英霊と思われます。それだけは覚えていてください先輩」

 

マシュは周りを見ますと言って自分の傍を離れた。

 

(マスターとして、頑張らないと)

 

そう思いながら、立香はサーヴァント達と一緒に燃え盛る冬木の街を、歩いていった。

 

 

立香達は今、目の前にいる沢山のスケルトンを相手にしていた。

 

「おらぁ!!」

 

と言いながら、スケルトンを蹴飛ばし左手で持った短剣で、始末していくソーマと

 

「ふっ!!」

 

黒色の剣で切り伏せるネロの姿があった。

マシュ達は、一度ソーマに

 

「一回だけ俺達にやらせてくれないか?何、それなりにやってみせるさ」

 

そう言われてマシュはマスターである立香と一緒にその戦闘を見ていた。

 

「凄いねマシュ。ソーマさんとネロさん鎖で腕を繋がれているのにあんなに動けるなんて・・・」

 

「はい先輩。片腕だけしか使えないのに、凄いですね。でも、何故ソーマ先輩とネロさんは片腕を鎖で繋いでいるのでしょうか?」

 

それは、わたしも気になった事だ。何故片腕を鎖で繋いでいるのかこの戦闘が終わったら聞いてみよう・・・と思った矢先、自分達が気になっていた事を話ながら戻ってきた。

 

「あぁ疲れたし、動きづらいなこれ。ネロ、戦闘の時位は外してくれない?」

 

「嫌だ、外したらソーマはまた余を置いて一人で行くではないか。絶対に外さんからな」

 

そう言いながら、戻って来たので何の事か聞いてみた。

 

「あの、ソーマさん。ソーマさんとネロさんの腕についている鎖って一体何?」

 

「あぁこれか。何でつけているのかって言われると、俺が生前の時の事が関係してるんだ。」

 

ソーマは、そう言って歩きながら話始めた。

 

「ネロと俺がローマから逃亡した時、ネロを討ち取りに来た貴族がいてな、そん時俺はその貴族を撃退する事が出来たんだが、その頃には俺はもう死に体でな。最後の最後にネロがいる所まで帰ってきたんだが、ネロの姿を見る前に力尽きちまった。それから聖杯戦争の事もあって、ネロにこの手錠をつけられたということだ。」

 

するとネロは、ジト目をしながらソーマを見ていた。

そして、こう言った。

 

「だから余はこの鎖をつけたのだ。そしたら、もう二度とソーマと離れなくてすむからな。だが、ソーマはそれでも一人で行こうとするから、余は絶対にこの鎖を外さない事を決めたのだ。それの何が悪い?」

 

「まっ、そういうことだ。それでどうだった?俺らの実力は?上級のサーヴァントになると、勝てるかどうか分からんが、それでも中々やるだろう?」

 

すると、マシュも先程の戦闘を見て凄いコンビネーションですねと言っていた。

 

「さて結構捜索したが、これといった事がないな。どうする?一度休憩でもするか?」

 

立香は、じゃあ休もうかと言おうとした矢先、ネロが睨み付ける様な様子で後ろを見ていた。

するとネロは、叫ぶような声で言った。

 

「ソーマ!!来るぞ‼」

 

「っ!!」

 

ネロは、そう言って剣を引き抜いた。

同じようにソーマも、腰の短剣を引き抜き、マシュも盾を構え、戦闘体制に入り、立香達も気を引き締めた。

 

すると、慌てたような声でドクターから連絡がきた。

 

「立香ちゃん!!そこにサーヴァントの反応だ‼凄い魔力値が出ている‼」

 

するとそこには、巨大な鎌を持った黒いサーヴァントがそこに佇んでいた。




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