ある特異点で、二人の少女と一人の女性がいた。
一人目の少女は、オレンジの髪に同じ色の瞳を持っていた。
二人目の少女は、薄い色の髪に身の程にもある巨大な盾を持っていた。
そして三人目の女性は、白髪の髪に強気な目付きの女性がいた。
そして、誰もいないはずの所に一人の男性の声がきこえてきた。
「藤丸立香ちゃん、サーヴァント召喚のために召喚陣の前にその石を置いて。」
気分を落ち着かせるような声で、オレンジの髪の少女藤丸立香に言った。
そしてその少女は、分かりましたと答えて召喚陣の前にその石を置いた。
するとその石が砕けちり、そして光が爆発した。
一瞬眩しくて目を隠してしまったが、召喚が成功したのを見て、その少女は少し安心していた。
そして、どんなサーヴァントが召喚されたのか期待と少しの不安を胸にして、煙が晴れるのを待った。
煙が晴れてきてそのサーヴァントの姿が見えると、何やら話声が聞こえてきた。
「ソーマぁ・・・また余を置いていこうとしたな!!」
「だ・か・ら!!何時も一人召喚される時は、着いてくるなって言っただろう!!何回言えばいうことを聞いてくれるんだ?」
何やら喧嘩をしているように聞こえる。一体何が?と思った所で、また聞こえてきた。
「嫌だ嫌だ嫌だ‼絶対に余はソーマと離れないからな‼余とソーマは、何時でも一緒なのだからな‼」
と、駄々っ子の様に言っている少女の声。
そしてもう面倒臭くなったのか、青年が怠そうな声で言った。
「はぁ・・・分かったよ、分かりましたよだったら勝手にしろ。今からマスターに挨拶しなきゃならんから、おとなしくしてろよ?」
「い、いいのか?本当にいいのか?」
「いいって言っているだろ全く、おっとマスターこれは失礼。見苦しい所をお見せしてすいません。サーヴァントアサシン、ソーマデュークだ。よろしく」
そう言ってきた。
「私の名前は、藤丸立香。こっちはマシュ、よろしくねソーマさん」
すると、ロマンはソーマさんについて説明してきた。
「ソーマ・デュークって言うのは、記録によると、暴君ネロの傍つきだったって言われている人だよ。ネロの自殺に付き添ったった人でもあるね。だけど、悪い説が多いかな。ネロを裏から操っていたって説があるし、それにネロが自殺をする様に裏で動いていた説もあ」黙れ」
彼の隣にいた少女は、何時の間にか剣を抜きどす黒いオーラを出しながら低い声で言った。
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない!!そんな事をソーマがするものか!!いやするはずがない!!だろうソーマ!!そんな事をするはずがないだろう?」
そう言って彼女は、ソーマを見た。
ソーマ自身は、きっぱりした声で言った。
「何か変な風に伝えられているが、俺自身はそんなことはしたことがないな。だって面倒だし、ネロとは昔から一緒だから裏で操ろうだとかは、思わなかった」
立香は、それを聞いてほっとした。
悪い人ではない。それを聞いて安心した。
そして、彼の隣にいる少女の事を聞いてみた。
「あの、ソーマさん貴方の隣にいる人は一体?」
さっきからずっと睨み付けている、黒いウエディングドレスを着た少女を見た。
「?あぁ、ネロの事か。彼女は、ローマ皇帝のネロ・クラウディウス。まぁ生前よりだいぶ変わったがな」
と言った。
「え・・・さっきロマンが言っていたあのネロ?」
私は、皇帝=男性といった常識が一気に覆されたからた。
アサシンは、そんな事を知らずに周りを見回している。
すると、何かに気づいたのかソーマは、マシュに場所を聞いていた。
「なぁ嬢ちゃんじゃなかったマシュ、此処はもしかして冬木か?」
「えっ?はいそうですよねドクター?」
マシュは、少し困惑したようにロマンに言った。
するとダウィンチちゃんが言った。
「そうだよソーマくん。よく、此処が冬木だって分かったね?もしかしてだけど、聖杯戦争に出たりでもしたかい?」
するとソーマは、その質問に答えた。
「あぁ、記録としてだが、一度だけ聖杯戦争に出たことがある。まぁあの時とは、大分違うみたいだが」
「まぁそれはともかくとして、俺は一体何の為に召喚されたんだ?それを聞きたい。」
そう言ったソーマに人理修復の話をした。
2017年に人類が滅亡すること、様々な特異点に行ってその人理を修復すること、等を説明した。
すると、ソーマは笑いながら言った。
「そうかそうか!!お前達も大変だな‼って、笑ってる場合か!!滅茶苦茶大事な事じゃねぇか!!それで、始めに俺らが召喚されたというわけか」
「なるほど、分かった。その人理修復、俺も手伝わして貰おう。まぁ最も、宝具なんてないんだがな・・・」
そう言った言葉を聞いて、
「宝具が・・・ない?」
この先、かなり大変そうだ
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