薔薇の皇帝と秘書   作:鉄血

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仕事が忙しいの何の。
投稿が遅れてすみませんでした!!
FGOも最近ログインしかできなくてかなりマズイという状況ですはい。
では、久しぶりの投稿になりますのでかなり落ちている所もあるかと思いますが、どうぞ!!


番外編
ネロのソーマ依存症を解消させるためにソーマ、考える


ソーマは立香に相談に来ていた。

 

「ネロを自分離れさせたいですか?」

 

立香が始めにソーマの言った事をそのまま言った。

 

「ああ。もうそろそろネロも俺が居なくても大丈夫なようにしなくちゃならないんだ」

 

「それはまたどうして?」

 

立香はソーマに言った。

 

「あー・・・まぁ色々あるわけだがその中で一番の理由は戦闘面の事なんだよ・・・」

 

「戦闘の時?」

 

別に戦闘の時は何も無いと思うが一体何かあるのだろうか?

 

「ああ、俺が死にすぎてしばらく生き返らないことを想定してな・・・」

 

気まずい顔をしながらソーマは話を続けた。

 

「俺とネロはどっちかが生きている限り死ぬことはない。だが、一日に死ねる回数はあるんだよ・・・」

 

ソーマはそう言いながら話を続けた。

 

「で、その死ぬ上限を越えると二日、三日生き返る事が出来なくなるからな・・・その間の事を考えてこの事をマスターに言っているんだ」

 

「でも、生き返るならネロは大丈夫なんじゃ・・・」

 

「そう思うだろ?だが、そうはいかないんだよなこれが・・・」

 

「前に一回、俺が居なくなってネロがおかしくなった日があったと思うんだが・・・なかったか?」

 

ソーマの一言に見覚えがある立香。

 

「あったんだな・・・まぁそんな事があるから俺はこの計画を実行しようと思う」

 

「本当にするの?」

 

「まぁしないといつまでたっても変わらんというか、悪化すると思うんだが?」

 

ソーマがそう言うと立香は少しの間考えると、決心をしたのかソーマに言った。

 

「わかった。ソーマさんが大丈夫ならやってみよう」

 

立香はそう言うとソーマは言った。

 

「了解した。なら実行は明日、食糧調達ということでいこう。俺を含めて、他のサーヴァントを三人ばかり集めてくれ。後はこちらで何とか説明する」

 

「分かった。なら明日またね」

 

「よろしく、マスター」

 

そう言って二人は分かれた。

 

次の日・・・

 

「それじゃ行ってくるね。ドクター、ダウィンチちゃん」

 

「うん、行ってらっしゃい立香ちゃん」

 

「カルデアの事なら心配しなくてもいいよ。私たちがちゃんとするからね」

 

一週間の間、カルデアをあけて置くのは心配ではあるが仕方がない。

これもソーマさんが考えた作戦の内容だ。ちなみにドクター達にはもう理由を説明してあるらしい。

今回の作戦のため、一緒にいくサーヴァントはというと。

 

ソーマ、マシュ、ジークフリート、キャスターのクーフーリン、ジャンヌオルタ

 

ソーマが思った事は一つ。このメンツで大丈夫か?とだけ思っていたらしい。

 

ソーマは他のサーヴァントには食糧調達という監察のことをネロ(普通のネロやブライト、は除く)以外に伝えてある。

 

一方でソーマの方はというと・・・。

 

「嫌だ嫌だ‼何故余ではなく、其処の魔女がいく事になっている!?普通に考えて余が一緒に行く筈だろう!!」

 

「そうしたいのは山々だが、マスターが決めた事だからな・・・一週間の間我慢してくれ」

 

「うううううううううっ!!!」

 

今にも泣きそうな顔にソーマはネロに言った。

 

「帰ってきたら好きなだけ甘えていいから、いい子にしてくれ」

 

「絶対だな・・・!!」

 

「ああ、絶対だ」

 

「絶対の絶対だな‼」

 

「絶対の絶対だ」

 

ソーマの言葉を聞きネロは・・・。

 

「・・・・分かった、では余は待つとしよう・・・」

 

この事を不満ながらも受け入れた。

 

「それじゃあ行ってくるわ。いい子にして待ってろ」

 

「早く帰ってくるのだぞ・・・絶対だぞ・・・」

 

ネロはそう言うと部屋を出ていった。

そしてこれからネロの監察および一人だちの試験が始まる。

 

 

一日目

 

 

ネロは朝起きてすぐにソーマの部屋に行った。

だが誰も居ないのを見ると・・・

 

「・・・・・・・・・・」

 

眼に涙を浮かべながら部屋を無言で出ていった。

 

 

食堂

 

 

「いただきます・・・」

 

ネロは食堂の部屋の隅にある椅子に腰をかけ暗い声で言いながら食事をしていた。

普段はソーマの隣か前で何時も食事をしていたが、今は暗いオーラを出し眼に涙を浮かべながら食事をしているのでかなり近寄りがたい不意気だった。

 

「・・・ソーマ・・・」

 

そしてソーマの部屋に行き、顔をベットに押し付けてネロは静かに一日中泣いた。

 

 

一方でソーマ達の方はというと・・・

 

「一日目でこれか・・・」

 

ソーマは目を押さえながら言った。

 

「ちょっと、これ大丈夫なわけ?一週間も持つの?」

 

ジャンヌオルタはそう言った。

 

「多分この調子だと持たない、と言うか無理だろこれ」

 

ネロの様子を見ていたソーマ達は一日目のネロの姿を見て、頭を抱えていた。

 

「これで大丈夫なのか?これから先が心配だ・・・」

 

ソーマの苦難はまだまだ続く。

 

 

二日目

 

 

今回のネロはソーマの部屋や転移装置の前を行ったり来たりしなければ特に何もない日だった。

ただ、ぶつぶつと独り言を言っていなければだが・・・

 

 

三日目

 

 

「ソーマぁ・・・・ソーマぁ・・・グスッ・・・グスッ・・・」

 

夜、ネロのすすり泣きが酷くて夜も眠れないという英霊が出た。主にセイバークラスのサーヴァント達だが。

 

 

四日目

 

 

この日からネロはおかしくなり始めた。

 

「おい、何時までそこにいる気だ?皇帝サマよ?」

 

ランサーのクーフーリンはソーマ達の方からネロに一度話しかけてくれと連絡が届き、朝から転移装置の前にずっといるネロに話しかけた。

するとネロは振り向き・・・

 

「ソーマが帰ってくるまで・・・」

 

と一度だけ言うとまた転移装置の方を向いた。

 

「おいおい・・・大丈夫か?コレ・・・かなりの重症じゃねぇか・・・」

 

クーフーリンが思った事はこれは失敗なんじゃねぇかと思ったそうだがこの事は言わなかった。

 

 

五日目

 

 

「ソーマ!!今日はな余がクッキーを作ったぞ‼食べてみてくれ‼」

 

ネロはうれしそうに言っているが相手はソーマ君人形である。もう一度言おう。人形である。

その様子を偶然見てしまったヒロインXは・・・。

 

「見ていられない者を見てしまいました・・・」

 

若干通ったことを後悔しながら言っていた。

 

ソーマ達の方はというと・・・。

 

「」

 

返事がない。ただの屍のよう

 

「死んでねぇからな⁉死んじゃいねぇからな‼」

 

地の文にソーマは突っ込みながら顔を上げた。

 

「ちょっとコレどうするのよ?アイツ等々精神の方が逝かれかけてるわよ?」

 

「・・・予定変更だ・・・明日、明日この状態なら一日早く帰るぞマスター。もうね、此方の方がガリガリと削れるわ・・・精神の方が」

 

「うん・・・その方がいいかも・・・」

 

「ああ、その方が良いだろう」

 

立香とジークフリートは言った。

 

そして

 

六日目

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

等々ソーマの部屋から出てこなくなったネロ。

ネロの様子を見に来た、ランサーのクーフーリン(プロトタイプ)は今のネロの姿を見て・・・

 

「目が死んでやがる」

 

かなり酷い有り様らしい。

 

ソーマ達はというと・・・

 

「マズイ・・・コレは今すぐ帰った方が良いなコレ・・・」

 

「うん・・・流石にここまでになると帰った方が良いと思うよ私は・・・」

 

「よし、予定変更だ。今日帰るぞ、マスター。もうあんなネロは見ていられない」

 

「分かった。なら帰ろうか」

 

ソーマと立香はそう言ってカルデアに帰還した。

そしてソーマはすぐにネロがいる自分の部屋に向かった。

部屋に入った時のネロの姿はとても酷いものだった。

髪は手入れしていないのか、荒れ放題でグシャグシャ、金色の瞳には光が全くない状態であり、顔は涙の痕がある。

そんなネロの瞳にソーマを写した瞬間。

ネロの瞳に光が写しだされ、ソーマを見ると声をあげて泣いた。

 

「ソーマぁ!!ソーマぁ!!」

 

ひたすらに泣き続けるネロにソーマは言った。

 

「わかった!!わかったから!!泣き止め!!な?」

 

「・・・・うん・・・・」

 

そう言うと泣き止んだネロを見て一安心するソーマ。

するとネロから思いもよらぬ言葉が出た。

 

「・・・怖かった・・・ソーマがまた余を置いて一人で何処かに行ってしまいそうで・・・」

 

その言葉を聞いたネロはソーマに言った。

 

「・・・・悪かったな、ネロ」

 

「ん・・・」

 

ネロは何も言わずソーマの胸の中で頭を撫でられながら眠った。

眠った後を見て、ソーマは・・・

 

「やれやれ・・・こりゃ治りそうにないなコレは・・・」

 

若干諦めながら呟いた。

 




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また新しいのを書こうかな。

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