しかも、キャラが掴めない。
ではどうぞ。
切嗣にランサーは倒したと言って、ソーマは昼頃アイリスフィールと一緒に冬木の街を歩いていた。
何故街に居るかというと、アイリスフィールの護衛である。
アイリスフィールは、一応だがマスターである。
そのマスターを危険に晒すわけにはいかないので、ソーマは護衛をしていた。
しかしこの状況はソーマも気付いてはいないが、ネロが二人で歩いている姿を見たら今の状態のネロだと発狂してマスターであるアイリスフィールを殺しかねない状況でもある。
ソーマは、そんな事を知らずに街中を歩いていた。
そしてライダーが、変なプリントがされたシャツを着て自分のマスターと一緒歩いていた。
そんな現在に馴染みきっているライダーを見たソーマは、
(何だ?・・・ライダーのあの姿は?昨日の見たのは何だったんだ?てか、現在に馴染みきっていないか?マスターも大変だろうな・・・・ん?)
そして、何かに気付いてある飲食店に目を向けた。
そこにはセイバーの姿があり、大量の料理を食べていた。
(あれは・・・・セイバーだよな?なんであんな所に・・・てか
何だ!?あの料理の量!!セイバーが王だということは分かるが、あれじゃぁただのハラペコ王じゃないか!?)
そんなサーヴァント達を見て、ソーマは壁に手をついた。
仮にも自分達は呼び出された英霊だ。
本来の素であろう姿は英霊のえの字もない。
すると自分達に気づいたライダーが、此方にやってきた。
そして、
「おお!!やはりアサシンではないか!!ちょっと余と付き合ってくれんか?ん?彼処にいるのはセイバーか!!こりゃぁいい!!セイバーも誘っていくぞ‼」
マスターは、警戒した様子だったが今は昼、周りに一般人がいるため攻撃したりはしないはずと説明して、ライダーの後についていった。
そして、ライダーは自分に聞きたい事を聞いてきた。
「なぁ、アサシン。昨日の小娘とのやり取りは一体何だ?
小娘の様子からすると、かなり仲が良かったように思えるが?」
そして、ソーマはこたえた。
「生前の事を聞いて真名がばれる可能性があるのに答える奴がいるとでも?」
そして、ライダーは
「いや、お前さんの名はもう分かっとる。セイバーもな。なぁアサシン・・・いや、ソーマ・デュークよ。あの小娘とは、一体どんな関係だ?」
真名を当てられ、驚愕したマスターとソーマ。
何故、自分の真名が分かったのかを聞いた。
「あの小娘が言っていたのだ。貴様の事をソーマとな。
あらためて聞くぞ。あの小娘との関係は何だ?」
ライダーは、再度聞いてきた。セイバーやライダーのマスターも気になるのか、此方に視線を向けている。
そんな視線に耐えきれなかったソーマは、ポツリと話始めた。
「ネロとは昔からの幼馴染みだ」
「アイツは、昔からやんちゃで良く宮殿から抜け出して俺と一緒に遊ぶ事が多かった」
ソーマは、昔の事を懐かしく思うかのように話して言った。
「ネロが16になって皇帝になった時、アイツは自分の秘書になれって言ってきたんだ。」
あの時の事を鮮明に覚えている。
ネロが自分の秘書になれと急に言ってきて、理由を聞いたら自分とずっと一緒に居られるからと顔を真っ赤にして、言った事を。
「それから死ぬまでの間、俺はずっとアイツの秘書をしていた。辛かったこともあったが、楽しいこともあった。今、俺がここに居るのも、全部ネロのおかげなんだよ」
「まぁ最後はアイツを独りにして、先に死んだからネロに謝りたいと思っているんだけどな」
そう言ってソーマは、話を終えた。
話を聞き終えたライダーは、ソーマにこう言った。
「お前さん、昨日あの小娘の前で消えた後、アイツはどんな表情だったと思う?」
そう言ってきたライダーにソーマは、
「いや、わからない。だが、俺の事を怒っているんじゃないか?」
そう返した。
そしてライダーは、
「余とセイバーが見た時はな、生きる気力が消えたような顔になっていたぞ。次あった時に謝っておくといい」
そう言ってライダーは、マスターを連れて出ていった。
そして、最後まで黙って聞いていたセイバーは、
「貴方が彼女の事をどう思っているのか分かりません。ですが、これだけは言わせて下さい。貴方は彼女をどうしたいのですか?それだけ言わせてもらいます」
そして、セイバーも出ていった。
アイリスフィールはソーマに大丈夫?と答えた。
ソーマは、アイリスフィールに少しだけ考えさせてくれと言いながら、霊体化した。
その頃、ネロは独り誰もいない洋館でうわごとのように呟いていた。
「ソーマ・・・・もう、独りは嫌だ・・・余を独りにしないでくれ」
独りは嫌だと呟き続ける彼女の目は少しづつ、しかし確実に変わりつつあった。
テストが近くなってきたので、しばらく出来ないかも知れません。
感想よろしくお願いします。