薔薇の皇帝と秘書   作:鉄血

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戦闘シーン書くのが難しいです。


模擬戦

修練場

 

そこに、青年と少女がいた。

両者とも剣を構えている

少女の方は、美しい赤色の剣と盾を青年の方は、背丈よりも大きい大剣と短剣を構えていた。

 

「それじゃあいくぜネロ」

 

と青年は言った 

 

「うむ、いつでもこいソーマよ」

 

と少女が答えた

 

「「いざ!!勝負!!」」

 

勝負の幕は落とされた

 

何故このようになったのかは、今から三時間程前にさかのぼる・・・・。

 

 

その日秘書室には、ソーマとネロがいた。

ネロは一週間程前に、ソーマを連れ出して遊びに行った時以来、毎日殆どの時間をソーマがいる秘書室にいることが日課になっていた。

ソーマの仕事が終われば、ネロはひたすらソーマに甘え続けるそんな日常が毎日続いた。

そしてソーマに甘え続けているネロがソーマに気になっていた事を聞いてきた。

 

「ソーマは剣を使う事ができるのか?」

 

その事を聞いたソーマは

 

「突然そんな事を聞いてきて、どうかしたか?」

 

と答えた。

そしてネロは、

 

「余はな、ソーマが仕事をしているのは見ているが、剣を振ったりしている所を余は見たことがないのだ」

 

と言った。

それを聞いたソーマは、

 

「使えない事はないが、殆どあれを使った事はないな」

 

と言いながらネロの頭を撫で続ける。

ネロは、ソーマに

 

「あれとはなんだ?」

 

と聞いた。

その聞いてきた事を、ソーマは窓側に立て掛けてある大剣と短剣を見ながら答えた。

 

「そこに立て掛けてある大剣と短剣があるだろ?あれが俺が使える武器だ」

 

その大剣の大きさを見てネロは、驚きの声を上げた。

 

「あの余よりも大きい剣がソーマの剣なのか!?」

 

と言いながら、その剣を見ていた。

その大剣の大きさは、刃の部分だけでも軽く1.5mばかりある。その重量はかなりのものになるはずだ。

その問いにソーマは、

 

「あぁ・・・そうだが?」

 

と答えた。

 

「ふむ、そうかそうか」

 

とネロは言い何か考えた様子で黙りこんだ。

 

「どうした?」

 

急に黙りこんだネロをみて不思議に思ったソーマは聞いてみた。

するとネロは、

 

「よし!!ソーマ、余と試合をしよう!!」

 

 

「は?」

 

ネロの急な試合発言により訳がわからないとソーマは固まった。

 

 

 

そして現在にいたる・・・・。

 

 

今、二人は試合をしていた。

 

「おらぁ!!」

 

とソーマは言いながらネロに大剣を叩きつけるように振り落とした。

 

「ふっ!!」

 

しかしそれをネロはやすやすと回避し、お返しといわんばかりに剣を胴に横振った。

だが、ソーマは短剣を使ってその剣を弾き返し、仕切り直しといわんばかりに後ろに下がった。

 

「はぁ・・・・」

 

ソーマは内心かなりヒヤヒヤしていた。

ネロの技量が、自分の力より上なのは分かっていたが、見た目に似合わず力も相当あるということがソーマにとっては、一番の驚きだった。

まぁその本人は余裕そうにしているのが、癪ではあるが。

その事に警戒しつつ、ソーマはネロに大剣を構えた。・・・・

 

 

ネロはソーマを剣の腕をみて非常に驚いた事があった。

数回しか振った事がないという割には、自分の剣を受け止める事ができるのが何よりも意外だった。

剣に美しさはなく、むしろ荒々しいがそれがソーマには似合っていると思った。

今、剣を構えているソーマをみてネロは

 

(少し余も本気でいかなければな・・・・)

 

と思いながら迎撃するために剣を構えソーマを見た。

 

 

 

ソーマは背を低くしてネロに向かって勢いを殺さず走りながら体を軸にするようにして半回転するように剣を凪ぎ払った。

 

ネロは、その様な行動を予想してなかったのか少し反応が遅れて、回避した。しかし完全には回避しきれず、ドレスの端が切り飛ばされた。

 

「くっ!!」

 

ネロが再びソーマのほうに振り向けば、大剣を振りかぶったソーマが目の前にいた。

ネロは、剣での迎撃が出来ないのを瞬時で理解して盾で防御した。しかしその威力はネロの盾を一撃で後ろに弾き飛ばして、大きな隙をネロはさらした。

ソーマは、左手に持っていた短剣でネロに向けて振りおろし、あたる直前でその短剣を止めた・・・・・。

 

「俺の勝ちでいいかネロ?」

 

とソーマが言った。

するとネロは、不満そうに言いながら

 

「むう・・・ソーマの勝ちだ」

 

と言った。

するとソーマは、緊張が解けたのか

 

「あーあしんど、やっぱりきついわ」

 

と言いながら大の字になりながら倒れこんだ。

するとネロは、あの回転攻撃の事を聞いてきた。

 

「そういえばソーマ、さっきの攻撃は何だったのだ!!

回避したと思って後ろを向いたら、ソーマが剣を振りかぶっていたから余はびっくりしたぞ!!」

 

するとソーマは、こう答えた。

 

「ネロが回避した時に俺が通り過ぎただろ?そのあとにすぐに体を軸にして後ろを向けるようにしただけだよ」

 

続けて、

 

「まぁ受け止められたりすると、自分に大きな隙が出来るから半ば賭けだったんだか・・・いやー良かった良かった何とか勝てたから」

 

と笑いながら話していた。

それを聞いたネロは、

 

「もう一回だ!!もう一回やるぞ!!」

 

と言ってきた。

それを聞いたソーマは笑いながら、

 

「ははははははは!!!やだね!!」

 

と答え、立ち上がった。

ネロは、それを聞いて、

 

「なっ!!」

 

驚いたような顔をした。

 

その驚いた顔をしたネロを見てソーマは

 

「あのな、お前は平気でも俺は疲れたの。だから今日はもういいだろ?やるなら俺が暇のある日だ。それだったら付き合ってやるよ」

 

そう言って修練場から出ていった。

その姿を見てネロは、

 

「明日だ‼明日もするぞ‼ソーマ!!」

 

と言いながらソーマを追いかけていった。

 

その事を聞いたソーマは、

 

「明日!?明日もするのか!?それは止めてくれ!!俺の体がもたねぇ!?」

 

止めてくれといわんばかりに返事をした。

その次の日に本当にやろうとしたネロはソーマに怒られ、その日は構ってくれなくて拗ねたのはいうまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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