転生レ級の鎮守府生活   作:ストスト

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最近書かないと禁断症状が……
この話は深海提督さんの小説の
35話の後に続く感じになっていますが、
あちらのストーリーにはあまり
関係はありません。
海の日に艦これ小説……なんか運命を感じる
(毎日書いてるから風情全くないけど)


IFストーリー「コラボ:深海提督さん その2」

ーーーーーー伊藤鎮守府。

その日、伊藤提督(防空棲姫)は

頭痛に苛まれていた。

 

「イテテテ……痛い……」

そこにヲ級が救急箱を持って執務室に

入って来た。

 

「ヲ〜提督。体調はどう?」

 

「すごく……痛いです……」

 

ヲ級は頭痛薬を取り出して、防空棲姫に飲ませる。

 

「あ〜効くわ〜」

 

「早く良くなってね提督」

 

防空棲姫は、ありがとうと礼を言って

机の上に積まれた書類仕事をヲ級と共に

取り掛かるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、演習場。

そこから、陸地に這い上がる者が二人いた。

 

「さて、と着いた着いた。ここだよ、ゲンブ」

 

鰐のような特徴を持つ丙型生命体、サンズと、

 

「全く……急ぎすぎだよサンズ。

鎮守府は逃げないよ」

亀のような特徴を持つゲンブだ。

 

「鎮守府は逃げないだろうけど、中の人は

逃げる可能性だってあるじゃない」

 

「僕はいかないよ。もし襲われたら

たまったもんじゃない」

 

サンズは肩を竦め、はあ、と溜息をついた。

 

「じゃあ一人で行くよ。にしても

臆病やねゲンブはさあ」

 

「ご生憎様。僕は亀だからね。

危険な事には首は突っ込まない。

むしろ引っ込めるからね」

 

「“亀”だけにかい?」

 

サンズはそう言って、鎮守府の方に歩いて行った。

 

ゲンブはそれを見送ると、近くにある建物、

工廠の事が気になったので気づかれない

範囲で見学することにしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「新しい艤装の承認やら何やら沢山あるな〜」

執務室。防空とヲ級は大量の書類に

苦しめられていた。

 

「見てよ提督、包丁の予算案まである」

 

「鳳翔さんか……」

 

と、ドアがノックされた。

「ちわーす。○○宅配便でーす。

荷物をお届けに参りましたー」

 

「あれ、配達員さんだ」と防空は

ドアを開ける。

そこにはサンズがダンボール箱を持って

立っていた。

 

「こちらにハンコお願いしまーす」

 

「はーい」

 

「またご利用下さーい」

 

「ありがとうございましたー」

 

パタン。扉が閉まる。

 

「さて、何が届いたのかな?」

 

「何だろ?」

 

再び扉が開けられる。

 

「気付けよ‼︎寂しいよ!寂しさで死んじまうよ‼︎」

サンズが顔を出して叫ぶ。

 

「あっ‼︎サンズさん!すいません、

あまりにも演技が上手くて気付かなかった‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方工廠。

 

「う〜ん。あと少しで完成するのにな〜」

明石がジェットビートルの前で悪戦苦闘していた。

その横を、ばれないようにゲンブがそっと

通り過ぎ、奥にあったウルトラホークを

手に取った。

 

(この機体……⁉︎一見ふざけてはいるが、

一機で三機分の役割を果たせる。

先程の少女、中々の才能だ‼︎

僕も、負けてはいられないな)

 

ゲンブはすぐさま近くにあった工具と鋼材を

掴むと、作業に取り掛かった。

明石はまだ、ジェットビートルで悩んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方食堂にて。

 

「ヲ〜提督とサンちゃんはそういう過程で

出会ったんだ〜」

 

「おうよヲッちゃん。二回ともお前いた

らしいけど、殺す気が起きねーや」

 

「負けないよ?」

 

「やるかい?」

 

「止めて止めて。ここ食堂だしさ。

サンズさんとヲ級には仕事手伝ってもらったし、

二人の分は私が奢るよ」

 

「やったー!私間宮アイスのチョコ!」

 

「私はバニラで」

 

サンズはメニューを見て、考えていたが、

やがて口を開いた。

 

「ポッ●ングシャワー下さい」

 

「いやいやあるわけが……」

 

間宮はそれを聞いて、

「ありますよ?メニューにないだけで」と答えた。

 

「「……あるのッ⁉︎」」

 

「ええ。他にもロ●キーロードとか、

キャラメルリ●ンとか」

 

「意外とあるんだ……」

そして、間宮が作ったアイスを食べながら、

私達は話に花を咲かすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

工廠。

そこに入った夕張は場の雰囲気に

呑まれていた。

 

「ここはこのケーブルを使った方がいいと

思います‼︎」

 

「いや、そこはこっちのケーブルがいい‼︎

そっちは衝撃に強いが熱に弱いぞ。

この部分に使ったらどうだ?」

 

「なるほど、勉強になります‼︎」

 

ゲンブと明石が意気投合して、何かを

作っている。

 

「あ、あのー……二人は今何を……」

 

「見れば分かるでしょう。新しい艤装の

共同制作ですよ。ねえゲンブさん」

 

「ああ。こんなに息の合う奴がいるとはね。

久しぶりだよこんな感覚は‼︎」

 

二人の熱くなる会話と作業に、夕張は

ついていけないのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後。

「あ、そろそろ帰らねぇとまずいな。

楽しかったぜ。また来るよ」

 

「さよならサンズさん」

 

「また来てね〜」

 

私達はサンズを送り出していた。

と、

「キタアアアアアアアアアアアアアアアアッ‼︎」

 

工廠から歓声が上がってきた。

 

「何今の声」

 

「さ、さあ?」

 

慌てて工廠に入ってみると、そこには

明石と夕張ともう一人。

 

「あれ、ゲンブ。帰ったんじゃないの?」

 

ゲンブがいた。

 

「提督、聞いて下さい‼︎ゲンブさんが

手助けしてくれたお陰で、ジェットビートルが

完成したんです」

 

「本当⁉︎」

 

「はい!しかも合作で……」

 

と明石が何かを取り出した。

 

「ミクロ化器を制作しましたー‼︎」

 

「ええええええええ嘘ォ⁉︎」

 

(✳︎ミクロ化器…ウルトラマンの「人間標本5・6」

という話でダダという宇宙人が使用する

相手を縮小する銃)

 

「何か……すげぇなあんたの所の人達」

 

サンズが感嘆する。

 

「サンズさんの所だって……」

私達はあまりの事にしばしの間放心するのだった。

 

 

 

 

その後、ミクロ化器はなんやかんやで

私の所で預かり。サンズ達は帰っていった。

なお、お土産に間宮アイスを保冷剤付きで

持って行ったらしい。




今回メタクソにふざけてみました。
面白いと思ってくれたら嬉しいです。
後評価バーって5人以上評価されないと
出ないんですね。今日気付きました。

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