遊戯王VRAINS 幻影の咆哮~青き天使との日常~   作:kajoker

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第50話です!

今回は結構、久しぶりにあのキャラが登場します!果たして、どうなるのか?

それでは本編をどうぞ!


第50話 脱出

「侑哉…どこにもいないわね」

 

『そうですね…さっきから探し回っているのに侑哉さんの姿が全然見当たりません…本当にどこに行っちゃったんでしょうか…』

 

私とレイはスペクターとのデュエルの後、ハノイの塔を目指しつつ侑哉を探していた。

 

でも、侑哉の姿はどこにも見当たらなかった。

 

もしかして、侑哉は私達の知らない場所に連れて行かれちゃったの?

 

…だとしたら、侑哉を見つける方法は…

 

「あれ?ブルーエンジェルさんですよね?」

 

後ろから聞こえてきた声に思わず振り返る。

 

そこには、Phantomと同じようにフード付きのマントに胸のペンデュラム…さらには、Phantomと同じ色のスカートを履いている女の子の姿があった。

 

「あ、自己紹介がまだでしたね!私はミズキと言います!よろしくお願いしますね!」

 

ミズキ!?ということはこの女の子は葉山さん?

 

知ってはいたけど本当にPhantomの大ファンなのね…って、今はそれどころじゃないわね。

 

「ミズキさん…今、リンクヴレインズが危険な状態なのは知っているでしょ?早くログアウトした方が良いわ」

 

「そうはいきません!私がここに来たのは皆さんの力になりたいからです!何か私にできることはありませんか?」

 

「そうは言っても…」

 

正直、頼みたいことは確かにある…侑哉を探すのは私達だけでは難しい、だから、葉山さんに手伝ってもらえば侑哉を見つけられる可能性は高くなる。

 

だけど、それは彼女を巻き込むことになるし…

 

「もしかして、私の心配をしてくれてるんですか?それなら、大丈夫ですよ!私はPhantomさんからデッキ構築について色々と教わりましたからデュエルも簡単には負けません!」

 

『あお…ブルーエンジェルさん、ここはミズキさんの提案を受け入れましょう、私達だけでマスターを探すのは難しいですし』

 

私と侑哉の正体がバレないように呼称を変えてレイがそう口にする。

 

「…わかったわ、それじゃあミズキさん、Phantomを探すのを手伝ってくれない?」

 

「Phantomさんを探す?Phantomさんに何かあったんですか?」

 

「実は…」

 

そうして、私はここに来るまでの経緯についてミズキさんに説明した。

 

 

「Phantomさんが誰かに拐われたかもしれない!?大変じゃないですか!」

 

「そう…だから、あなたにも協力をお願いしたいの…協力してくれる?」

 

「もちろんです!私のPhantomさんレーダーにかかればどこにPhantomさんが居ても必ず見つけられますよ!」

 

「Phantomさんレーダー…?」

 

「その名の通り、Phantomさんがいる所がわかるんです!あ、一応言っておきますけど、けして、盗聴機とかGPSを使って、場所を探すとか犯罪染みたことは一切やってませんからね!」

 

「え、えぇ…わかったわ」

 

ミズキさんの突然の発言に困惑しつつそう返す。

 

え?何なのそれ?聞いたことないわよ!

 

つまり、侑哉がどこに居ても見つけられるってこと?それって、侑哉をいつでも誘惑できるってこと?

 

…やっぱり、葉山さんは私の一番の敵かもしれないわね。

 

というか、むしろ私が欲しいぐらいよ…侑哉を見つけられるレーダーなんて。

 

…今度、花恋さんに作ってもらおうかしら。

 

私はそんな風に今の事態とはまったく関係ないことを考えながら、ミズキさんの後に続いた。

 

///////////////

 

「私のターン、ドロー!」

 

 

 

ダークナイトプリンセス LP4000

手札2→3(内1枚、《星遺物-『星槍』》

 

場 EXモンスターゾーンなし

 

メインモンスターゾーン オルフェゴール・ロンギルス リンク3(ATK2500)リンクマーカー左上/上/右下

 

伏せなし

 

Pゾーンなし

 

フィールド魔法 オルフェゴール・バベル

 

 

 

Phantom LP4000

手札1

 

場 EXモンスターゾーン エンコード・トーカー リンク3(ATK2300)リンクマーカー上/下/右下

 

メインモンスターゾーン オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン レベル7 攻撃表示(ATK2500)

 

オッドアイズ・ファントム・ドラゴン レベル7 攻撃表示(ATK2500)

 

伏せ1

 

Pゾーン EMドラミングコング(スケール2)

 

EMオッドアイズ・ユニコーン(スケール8)

 

 

 

「ねぇ、Phantom…あなたは何の為に戦ってるの?」

 

「うん?何の為にって…それは大切な人達を助けるためだけど…それがどうかしたのか?」

 

「なるほどね…だけど、それってさPhantom自身を救うことにはならないよね?」

 

「…何が言いたいんだ?」

 

ダークナイトプリンセスの言葉に思わずそう聞き返す。

 

「誰かの為に戦うというのは立派な志だと思うよ、だけど、その分だけ君が傷ついたら意味ないでしょ?しかも、1度救われた人間は君が来れば何とかなる…そんな風に期待しちゃうと思うんだよね」

 

そう言ってダークナイトプリンセスは言葉を続ける。

 

「そして、君はその期待に応える為に、また傷つく…そうやってボロボロになるまで戦うことになって、最後には君は立ち上がれなくなってしまう…そして、君に救われた人間はその姿を見て励ますどころか、勝手な欲望を押し付けて、君をさらに傷つける…私にはそれが我慢ならないの!」

 

怒りの形相でダークナイトプリンセスはそう口にする。

 

それは、本当に俺のことを思いやってくれてるように感じた。

 

…ちょっと、行き過ぎな気がしないでもないけどこの人は悪い人ではないのか?

 

いや、まだ決めつけるには早いな。

 

「だから、今すぐサレンダーしてほしいの…君の為にも」

 

「…!どういうことだ?」

 

「気づかないとでも思った?君は私とデュエルを始めた時からずっと疲れたような顔をしてた…無理をしてリンクヴレインズに来たんでしょ?」

 

確かに、無理をしてリンクヴレインズには来たのは事実だが、そんなに顔に出ていたのか?

 

「確かに私は君を私のものにしたいけど、ただでさえボロボロな君をさらに傷つけたいとは思ってないもん…だから、お願い、サレンダーして」

 

「…悪いけどそれはできないよ…ここでサレンダーしたら俺は君のものにならなくちゃいけない…君は根っからの悪人ではないのかもしれない…だけど、俺にとっては葵の居る所が帰る場所なんだ!」

 

「…侑哉にそこまで想われてるなんて羨ましいなぁ…もしかしたら私がそこに立てていたかもしれないのに…」

 

「…?何を言ってるんだ?よく聞こえないな…」

 

何か言っているのはわかるんだけど、詳しい内容まではわからないな。

 

「…わかった、それが君の答えなら私は君を倒して君のことを手に入れるだけ…さぁ、デュエルを再開するよ!」

 

「…あぁ、望むところだ!」

 

「私は墓地のディヴェルの効果!墓地のこのカードを除外し、デッキからオルフェゴール・スケルツォンを特殊召喚!そして、再び現れなさい!凶演を奏でるサーキット!召喚条件はオルフェゴールモンスターを含む効果モンスター2体以上!私はロンギルスとスケルツォンをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!現れよ、リンク4!《オルフェゴール・オーケストリオン》!」

 

オルフェゴール・オーケストリオン リンク4(ATK3000)リンクマーカー上/右上/左下/下

 

「また来たか…!」

 

「さらに、墓地のスケルツォンの効果!このカードを除外し、墓地のロンギルスを特殊召喚!」

 

『はぁ!マスターの為にも我々は貴様を倒す!」

 

オルフェゴール・ロンギルス リンク3(ATK2500)リンクマーカー左上/上/右下

 

「やれやれ…もう復活したのか…」

 

「そして、私は手札から魔法カード、《ブラックホール》を発動!」

 

「ブラックホール!?それを使えばそっちの場のモンスターまで破壊されるんじゃないのか?」

 

「残念だけど、私のモンスターは破壊されないよ…オーケストリオンはリンク状態の時、戦闘・効果で破壊されずロンギルスはリンク状態の時、効果では破壊されない…だから、ブラックホールで破壊されるのは君のモンスターだけ」

 

「何!?ならボルテックス・ドラゴンの効果を発動!俺はEXデッキのEMオッドアイズ・ディゾルヴァーをデッキに戻して、ブラックホールの発動を無効にして破壊する!」

 

ボルテックス・ドラゴンの効果によりブラックホールが無効化される。

 

くっ…ボルテックス・ドラゴンの効果を使わされた…オルフェゴールにはそんな効果を持っているカードもあるのか。

 

「そして、私はロンギルスの効果を発動!除外されている機械族モンスター2体をデッキに戻して、相手のリンク状態のモンスター1体を墓地へ送る!私はディヴェルとスケルツォンをデッキに戻して、君の場のエンコード・トーカーを墓地に送る!」

 

「そうはさせない!リバースカードオープン!速攻魔法、《大欲な壺》!このカードの効果は自分及び相手の除外されているカードを合計3枚、持ち主のデッキに戻して、俺はデッキからカードを1枚ドローする!俺は君のディヴェルとスケルツォン2体をデッキに戻すよ!」

 

Phantom手札1→2

 

「大欲な壺!?まさか、そんな方法で妨害してくるなんて…あはは♪やっぱり君とのデュエルは最高だよ♪ゆうやぁ♪」

 

「…予想はしてたけど、やっぱり俺の名前も知ってるのか…本当に何者なんだ?」

 

「さぁね…だけど、今はデュエルに集中した方が良いよ…私のターンはまだ終わってないんだから」

 

「…あぁ、そうだな」

 

「それじゃあバトルフェイズに入るよ!ロンギルスでエンコード・トーカーに攻撃!」

 

『はぁぁ!!』

 

ドラミングコングの効果を知っての攻撃か?…何かあるな。

 

「だけど、今は使うしかないか…ドラミングコングのP効果!エンコード・トーカーの攻撃力を600ポイントアップする!」

 

エンコード・トーカー(ATK2300→2900)

 

「手札の《星遺物-『星槍』》の効果発動!リンクモンスターを含むモンスター同士が戦闘を行う時、手札のこのカードを墓地に送り、相手モンスターの攻撃力を3000ポイント下げることができる!」

 

「それじゃあ、エンコード・トーカーの攻撃力は…」

 

エンコード・トーカー(ATK2900→0)

 

「さぁ、君はこの一撃に耐えられる?私が見た限りだと1ダメージでも受けたらアウトだと思うけど?」

 

「くっ…!」

 

「さぁ!ロンギルス、エンコード・トーカーを破壊して!」

 

『これで終わりだ!!』

 

ロンギルスの攻撃が、エンコード・トーカーを貫き破壊する。

 

そして、そのまま俺へと向かってくる。

 

「《クリボー》の効果発動!このカードを墓地へ送り、戦闘ダメージを0にする!」

 

「クリボー…さすがに簡単には通してくれないよね…でも、次はどうするのかな?今度はオーケストリオンでボルテックス・ドラゴンに攻撃!」

 

「手札の《EMバリアバルーンバク》の効果!このカードを墓地に送り、この戦闘で発生するダメージを0にする!」

 

オーケストリオンの攻撃により、ボルテックス・ドラゴンは破壊されたが、バリアバルーンバクが俺の前に現れ、ダメージを0にしてくれた。

 

「…今の攻撃まで防ぐなんて…うふふ♪でもいつまで持つかな?私はこれでターンエンド」

 

 

ダークナイトプリンセス LP4000

手札1

 

場 EXモンスターゾーン オルフェゴール・オーケストリオン リンク4(ATK3000)リンクマーカー上/右上/左下/下

 

メインモンスターゾーン オルフェゴール・ロンギルスリンク3(ATK2500)リンクマーカー左上/上/右下

 

伏せなし

 

Pゾーンなし

 

フィールド魔法 オルフェゴール・バベル

 

 

 

Phantom LP4000

手札0

 

場 EXモンスターゾーンなし

 

メインモンスターゾーン オッドアイズ・ファントム・ドラゴン レベル7 攻撃表示(ATK2500)

 

伏せなし

 

Pゾーン EMドラミングコング(スケール2)

 

EMオッドアイズ・ユニコーン(スケール8)

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

Phantom手札0→1

 

さて、どうしようか…今のところライフはお互いに削られていない…だけど、状況的には相手の方が有利。

 

しかも、俺は1ダメージも受けられない状態だ…

 

「…とりあえず、やるしかないか!俺はセッティング済みのPスケールでペンデュラム召喚!来い!俺のモンスター!EXデッキより現れろ!《EMペンデュラム・マジシャン》!」

 

EMペンデュラム・マジシャン レベル4 攻撃表示(ATK1500)

 

「そして、ペンデュラム・マジシャンの効果で自身を破壊し、デッキから《EMドクロバット・ジョーカー》を手札に加え、そのまま召喚!」

 

EMドクロバット・ジョーカー レベル4 攻撃表示(ATK1800)

 

「そして、ドクロバット・ジョーカーが召喚に成功した時、デッキからこのカード以外の《EM》、《魔術師》Pモンスター、《オッドアイズ》モンスターのいずれかを手札に加えることができる!俺はEMオッドアイズ・ディゾルヴァーを手札に加えるよ!」

 

Phantom手札1→2

 

「でも、それじゃあ私を倒し切れないよ?どうするの?」

 

「こうするのさ!俺は手札から魔法カード、《強欲で貪欲な壺》を発動!このカードの効果で、デッキトップから裏側でカードを10枚除外して、2枚ドロー!」

 

Phantom手札2→1→3

 

「賭けに出たってことね…さぁ、どんな手で来るの?」

 

「…俺が引いたのは《守護神官マハード》!このカードをドローした時、このカードを見せることで自身を特殊召喚できる!来い!マハード!」

 

守護神官マハード レベル7 攻撃表示(ATK2500)

 

「ここでマハード!?やっぱり侑哉はすごいね♪惚れ直しちゃったよ♪」

 

「いくよ!バトル!マハードでオルフェゴール・ロンギルスを攻撃!そして、ドラミングコングのP効果発動!マハードの攻撃力を600ポイントアップする!」

 

守護神官マハード(ATK2500→3100)

 

「そして、マハードの効果!このカードが闇族性モンスターと戦闘を行う時、攻撃力は倍になる!」

 

守護神官マハード(ATK3100→6200)

 

「さすがにこれを受けるわけにはいかないよね…私は手札の《虹クリボー》の効果発動!このカードをマハードに装備して、攻撃を封じる!」

 

「くっ…だけど、まだまだお楽しみはこれからさ!ファントム・ドラゴンでロンギルスを攻撃する!そして、オッドアイズ・ユニコーンのP効果!オッドアイズモンスターが攻撃する時、自分フィールド上のEMモンスターの攻撃力分だけ戦闘を行うオッドアイズモンスターの攻撃力をアップする!俺はファントム・ドラゴンの攻撃力をドクロバット・ジョーカーの攻撃力分だけアップするよ!」

 

オッドアイズ・ファントム・ドラゴン(ATK2500→4300)

 

「いけ!オッドアイズ・ファントム・ドラゴン!夢幻のスパイラルフレイム!」

 

オッドアイズの攻撃がオルフェゴール・ロンギルスへと向かい、そのまま直撃する。

 

『ぐっ…マスター、申し訳ありません』

 

「きゃああ!!」

 

ダークナイトプリンセス LP4000→2200

 

「この瞬間、ファントム・ドラゴンの効果!ペンデュラム召喚したこのカードが相手の戦闘ダメージを与えた時、Pゾーンのオッドアイズモンスターの数×1200ポイントのダメージを与える!俺のPゾーンにはオッドアイズ・ユニコーンがいる、よって、1200ポイントのダメージを与える!喰らえ!幻視の力、アトミックフォース!」

 

「うっ…!」

 

ダークナイトプリンセス LP2200→1000

 

「危なかった…もう少しでこのターンで倒されるところだったよ…でも、これで侑哉のターンは終わりでしょ?私の勝てる可能性が高くなったね」

 

「…いいや、お楽しみはこれからだ!手札から速攻魔法、《瞬間融合》を発動!このカードの効果で俺はオッドアイズとドクロバット・ジョーカーを融合する!現れろ!飢えた牙持つ毒竜!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン レベル8 攻撃表示(ATK2800)

 

「ここで瞬間融合…!」

 

「そして、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果発動!このカードが融合召喚に成功した時、相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力分だけこのカードの攻撃力をアップする!俺はオーケストリオンの攻撃力分だけスターヴ・ヴェノムの攻撃力をアップする!」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン(ATK2800→5800)

 

「お楽しみはこれまでだ!スターヴ・ヴェノムでオーケストリオンに攻撃!」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの攻撃がオルフェゴール・オーケストリオンが撃破され、ダークナイトプリンセスのライフを0にした。

 

ダークナイトプリンセス LP1000→-1800

 

//////////////

 

「はぁ…はぁ…俺の勝ちだ…」

 

「…ふふふ♪あはははは♪負けちゃったぁ…さすがは侑哉だね♪」

 

「…約束通り、ここから出してもらうぞ」

 

「だーめ…逃がさないよ、もう私…欲望を抑えきれないよ…力ずくでも君を手に入れる♪」

 

「約束が違うぞ!」

 

「ごめんね、最初は逃がすつもりだったんだけど…あんなに興奮するデュエルをさせられたら、もう抑えられないよ♪」

 

そう言って、ダークナイトプリンセスは俺へと近づく。

 

やばい、これは本格的にやばい…この人、理性を失ってる。

 

「Phantomさん!この手に掴まってください!」

 

「この声は!ありがとう!恩に切るよ!」

 

そして、俺は差し出された手を掴み、ダークナイトプリンセスの空間から脱出した。

 

「Phantomさん、大丈夫ですか?」

 

「あぁ、大丈夫だ!とりあえずここから離れるぞ!」

 

「は、はい!」

 

そう俺を助けてくれた少女に声を掛け、急いでその場所から離れた。

 

 

 

 

「ゆうやぁ…はぁ…♪」

 

『…マスター、あの少年は逃げてしまったぞ…いつまでそこで、空を切っているつもりだ?』

 

「はっ…!しまったなぁ…絶対、侑哉に引かれたよね…まぁ、元から引かれてる可能性もあるけど…まぁ、それはさておき、まさかこの空間を見つけることができる人が居るなんてね…さすがに想定外だよ」

 

『確かに、それには俺も同意だ…精霊の力を感じ取ったのか、それともあの少年の気配を感じ取ったのか…』

 

「…まぁ、どっちにしても厄介だなぁ…しかも、女の子っぽいし…早急に排除した方が良いかな?」

 

『…やめておいた方が良いだろう、ただでさえマスターは彼に良く思われていないのだから、刺激するのは避けた方が良い』

 

「それもそっか…じゃあ、また侑哉を私の王子様にする方法を考えないとね!」

 

そう言って、ダークナイトプリンセスは光悦の笑みを浮かべた。

 

これから起こる出来事に心を踊らせながら。

 

 




といった感じの第50話でした!

今回、久しぶりに美月が登場しましたね!しかも、侑哉を見つけるという大活躍をしました。

次回からは原作に入っていくつもりです。

それでは、今回はここまで!ここまでの拝読ありがとうございます!

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