遊戯王VRAINS 幻影の咆哮~青き天使との日常~ 作:kajoker
いよいよPhantom対playmakerのデュエルです!
果たして、どちらが勝つのか?
それはそうとついにUAが2万5000を突破しました!ついにここまで来れました!これもこの小説を読んでくださっている皆様のおかげです!ありがとうございます!
これからもこの小説を楽しんで頂ければ幸いです!
それでは本編をどうぞ!
「まさか、こんなに早くお前と戦えるとは思わなかったよplaymaker!」
ここ、LINK VRAINSでは今まさに誰もが注目するデュエルが行われようとしていた。
「お前には聞きたいことがあるからな…」
playmaker対Phantom、このデュエルは多くのデュエリストが注目するには十分だった。
「まぁ、理由は何であれこうしてplaymakerとデュエルできるんだ、ワクワクしてきたよ!さぁ、playmaker、楽しいデュエルにしようぜ!」
「行くぞ!Phantom!」
「「スピードデュエル!!」」
こうして、戦いの火蓋が切って落とされた。
////////////////
―――――数時間前
「そういえば、Phantomさんとplaymakerってどっちが強いんですかね?」
「急にどうしたんだ?」
学校の昼休み、いつも通り屋上で、俺と葵と美月の3人で昼食をとっていると、美月が藪から棒にそんな話しを始めた。
「ほら、ネットとかでどっちが強いのかって議論が行われているじゃないですか」
「あんまり、そういうのは見ないからよく知らないんだけど…」
正直、ネットでどんな議論が行われていようと興味ないんだよな…というか、今ネットではそんな議論が行われてるのか…
「そんなのPhantomに決まってるじゃない」
俺がそんなことを考えていると、葵がそう即答した。
「ですよね!私もそう思います!」
美月も葵と同じく即答で、自信満々でそう口にした。
なんというか、嬉しいような恥ずかしいような…葵の場合は俺がPhantomだって知っててそう言ってくれてるわけだからな…
嬉しくないわけがない。
「侑哉君はどう思いますか?」
「え、そこで俺に振る?」
「私もそれは聞きたいわね…侑哉はどう思う?」
「葵まで!?」
まさか、葵にまで聞かれるとは…
う~ん、実際どうなんだろうな…録画したplaymakerのデュエルを見た感じだと、結構強い印象があるけど…
「う~ん…まぁ、実際に戦ってみないことにはわからないんじゃないか?どっちが強いかなんてことはさ」
「確かに、そうかもね…」
「そうですね……はぁ~、今日あたりにPhantomさんとplaymakerのデュエル見てみたいですね」
「そんな上手くいくとは思えないけどな…」
その後も二人と他愛ない会話を交わしながら、昼休みは過ぎていった。
///////////////
「さて、帰るかな」
デュエル部の活動も終わり、葵と一緒に帰路に着く。
「ねぇ、侑哉…今日は侑哉の家まで一緒に帰っても良い?」
「うん?いや、別に構わないけど…葵の家とは反対方向じゃないか?」
「そうだけど……侑哉と、もっと話していたいし…」
葵は頬を少し赤らめて、そう呟いた。
「俺も葵と話していたいし、良いよ」
「ありがとう…」
そうして、葵と一緒に歩き始める。
なんというか、葵と一緒に俺の家まで帰るって、変な感じだな…まぁ、悪い気はしないけどさ。
「そういえば、侑哉はどう思っているの?」
「何を?」
「playmakerと侑哉、どっちが強いかってこと」
「あぁ、そのことか…さっきも言ったけど、実際に戦ってみないことにはなんとも言えないかな…ただ」
「ただ?」
「playmakerは見た感じ結構強そうに見えるから、デュエルしたらすごく楽しそうだな、とは思うな」
「ふ~~~ん、そう思うんだ…」
俺が思ったことを口にすると、なぜか葵にジト目で睨まれた。
「え?何か変なこと言ったか…俺?」
「別に…」
葵はそう言って、プイッとそっぽを向いてしまった。
何か怒らせちゃったのかな?
まぁ、そんな態度をしながらもさっきまでと同じように一緒に帰っているんだから、おかしいことこのうえないけど…
「まぁ、でも…」
「ん?」
「playmakerがどれだけ強いかわからないけど、葵が見てくれるなら、負ける気がしないかな」
「~~っ!」
「あ、葵?何かさっきから顔が赤いけど、大丈夫か?」
もしかして、また怒らせちゃったのか?いや、でも怒らせるようなことは言った覚えが…
「侑哉って、さらっとそういうこと言うわよね…」
「え?」
「何でもない…」
「気になるだろ、教えてくれよ!」
「教えない」
そう言う葵の声はどこか弾んでいて、嬉しそうだった。
まぁ、正直、気になるけど葵も嬉しそうだし別に良いかな。
俺は葵のそんな姿を横目に見ながら、そんなことを思った。
/////////////
「到着っと、さて、今日は誰とデュエルしようかな…」
葵と一緒に俺の家に帰り、今日の夕飯の準備を済ませてからLINK VRAINSにログインしてきた俺はデュエルの相手を探すために歩き始めた。
「あ、Phantom!やっぱり来てたのね」
「よっ、ブルーエンジェル!…って言ってもさっきも会ったばかりだけどさ」
「確かにそうね、でもこうしてLINK VRAINSでも一緒に居られるのは嬉しいかな」
そう言ってブルーエンジェルは俺の腕に抱きついてくる。
「何か、侑哉とこんなふうに歩いているのって不思議な感じね…」
「確かにLINK VRAINSではあんまり、こういうのをしたことなかったな…」
現実では、お家デートをしたり、そのまま葵の家に泊まったりしてるのにな…って、待てよ…もし、泊まってた時に葵の兄さんが帰ってきてたら今頃結構な修羅場になってたんじゃ…
まぁ、今さら気にしてもしょうがないか…
「どうかしたの?侑哉」
「いや、何でもないよ…それよりもデュエルしないか?」
「良いわよ!ルールはどうする?」
「じゃあ、スピードデュエルにしようぜ!葵とスピードデュエルしたことなかったしさ」
「確かにそうね、じゃあスピードデュエルにしましょうか!」
「そうこなくっちゃ!」
俺と葵はそんな会話を交わしながら、歩き続けた。
「見つけたぞ、Phantom!」
「え?」
葵と歩き続けていると、ふと聞きおぼえのある声が聞こえてきた。
「あなたは…」
「playmaker!これは驚いたな…というか、俺に何か用でもあるのか?」
「あぁ、お前に聞きたいことがある」
俺に聞きたいこと?一体なんだ…
「お前は以前ハノイのリーダーとデュエルしていたな…それは何故だ?」
「いや、確かにデュエルしたけど…何で知ってるんだ?」
「質問に答えろ、何故ハノイのリーダーとデュエルしていた?そして、その時に何を話していた?」
playmakerは真剣な表情をして俺にそう尋ねる。
質問が増えている気がするが、さすがに今それを口にするのは野暮ってもんだよな…
それにしても、どこで情報を手に入れたんだ?まぁ、考えられるとしたら草薙さんしかいないけど…確かに俺もPhantomについて遊作に教えたが、このことは話していない。
そう考えると、草薙さんが俺とリボルバーのデュエルをどっかで見てたのかもしれないな…
「質問に答えるつもりはないということか…ならば、Phantom、俺とデュエルしろ…俺が勝てばお前には俺の質問に答えてもらう」
何か、いきなりデュエルすることになってるんだけど…まぁ、でもplaymakerとデュエルできるチャンスだ…断る理由はないな。
「何かよくわかんないけど、デュエルなら大歓迎さ!受けて立つよ!ちなみに俺が勝った場合は俺の頼みを一つ聞いてもらうよ」
「良いだろう…ルールはスピードデュエルで良いな?」
「あぁ、それで構わないよ…それじゃあ始めようか!」
俺がそう言うと、playmakerはそそくさとスピードデュエルの準備を始めた。
それを見て俺もスピードデュエルの準備をしようとすると、ふと、後ろから服の裾を引っ張られた。
「どうしたんだ?葵?」
「侑哉…」
「え…?」
瞬間、頬に柔らかい感触が襲った。
キスされたとすぐにわかると同時に顔が赤くなる。
ほんと、そういうのは反則だって…葵
「侑哉、頑張ってね!」
「…あぁ!もちろんさ!」
笑みを浮かべながら、俺を応援してくれた葵にそう答え、スピードデュエルの準備を進めた。
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「まさか、こんなに早くお前と戦えるとは思わなかったよplaymaker!」
「お前には聞きたいことがあるからな…」
「まぁ、理由は何であれこうしてplaymakerとデュエルできるんだ、ワクワクしてきたよ!さぁ、playmaker、楽しいデュエルにしようぜ!」
「行くぞ!Phantom!」
「「スピードデュエル!!」」
Phantom LP4000
VS
playmaker LP4000
「俺から行かせてもらうよ!俺のターン、俺は手札から『クリバンデット』を召喚!」
クリバンデット攻撃表示(ATK1000)
「そして、カードを1枚伏せてターンエンド…この瞬間、クリバンデットの効果発動!このカードをリリースしてデッキからカードを5枚めくり、その内の魔法、罠カードを1枚手札に加え、それ以外を墓地に送る」
めくったカード
螺旋のストライクバースト
幻影騎士団シャドーベイル
幻影騎士団シャドーベイル
ピットロン
EMバリアバルーンバク
「俺は螺旋のストライクバーストを手札に加えるよ!さぁ、playmaker、君のターンだよ」
「俺のターン、ドロー!俺は手札から『リンクスレイヤー』を特殊召喚!このカードは俺の場にモンスターがいないとき手札から特殊召喚できる!」
リンクスレイヤー攻撃表示(ATK2000)
「さらに、俺は手札から『ドラコネット』を召喚!そして、ドラコネットが召喚に成功にした時、デッキ、または手札からレベル2以下の通常モンスターを守備表示で特殊召喚できる!俺はデッキから『ピットロン』を特殊召喚!」
ピットロン守備表示(DEF2000)
さすがはplaymaker…サイバースの理想的な初手だな。
ということは…次にplaymakerが取る行動は…
「そして、現れろ!未来を導くサーキット!」
「っ!やっぱりそうくるよな…」
「アローヘッド確認!召喚条件は通常モンスター1体!俺は『ピットロン』をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!!現れろ!リンク1、『リンクスバイダー』!」
リンクスバイダーLINK1(ATK1000)リンクマーカー下
「そして、『リンクスバイダー』の効果!このカードがリンク召喚に成功した時、このカードのリンク先に手札からレベル4以下の通常モンスターを特殊召喚できる!俺は『ピットロン』を特殊召喚!」
ピットロン守備表示(DEF2000)
ほんとにつくづく、理想的な動きだな…スターターデッキでの戦い方のお手本みたいだ…
「再び現れろ!未来を導くサーキット!アローヘッド確認、召喚条件はサイバース族モンスター2体!俺は『ピットロン』と『ドラコネット』をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!!現れろ!リンク2、『リンクバンパー』!!」
リンクバンパーLINK2(ATK1400)リンクマーカー上/左
「リンクバンパー…?」
またまた知らないカードだ…というか便利だなリンクバンパー、エクストラリンクをしやすくなるカードだ…
「さらに、今1度現れろ!未来を導くサーキット!アローヘッド確認、召喚条件は効果モンスター2体以上!俺はリンク1の『リンクスバイダー』とリンク2の『リンクバンパー』をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!リンク召喚!!現れろ!リンク3、『デコードトーカー』!!」
デコードトーカーLINK3(ATK2300)リンクマーカー上/左下/右下
「来たか…!デコードトーカー…」
「『デコードトーカー』はリンク先のモンスターの数×500ポイントアップする、デコードトーカーのリンク先には『リンクスレイヤー』がいる、よって『デコードトーカー』の攻撃力は500ポイントアップする!パワーインテグレイション!」
デコードトーカー(ATK2300→2800)
「カードを1枚伏せて、バトルだ!デコードトーカーでダイレクトアタック!デコードエンド!!」
「そうはいかないよ!俺は墓地の幻影騎士団シャドーベイルの効果!俺がダイレクトアタックを受ける時、墓地のこのカードをモンスターとして特殊召喚できる!来い、シャドーベイル!」
幻影騎士団シャドーベイル守備表示(DEF300)
「クリバンデットの効果で墓地に送られたカードか…ならば、シャドーベイルを攻撃!デコードエンド!!」
デコードトーカーの攻撃がシャドーベイルに命中し、そのままシャドーベイルは破壊された。
「くっ…破壊されたシャドーベイルは除外される」
「次だ、リンクスレイヤーでPhantomにダイレクトアタック!流星斬破!!」
「罠発動!幻影騎士団ウロングマグネリング!このカードは相手の攻撃を無効にし、その後、このカードをモンスター扱いで攻撃表示で特殊召喚できる!」
幻影騎士団ウロングマグネリング攻撃表示(ATK0)
「また、モンスターとして扱う罠カードか…俺はこれでターンエンドだ」
『デコードトーカーの攻撃力は2800で伏せカードもある、なかなか良い滑り出しだなplaymaker様』
「あぁ、確かにそうだが…このターンで俺達は1ポイントも相手のライフを削れていない…それにまだPhantomはペンデュラム召喚を行っていない…勝負はまだまだこれからだ」
PhantomLP4000
手札3(内1枚 螺旋のストライクバースト)
場 EXモンスターゾーンなし
メインモンスターゾーン 幻影騎士団ウロングマグネリング攻撃表示(ATK0)
伏せなし
Pゾーンなし
playmakerLP4000
手札1
場 EXモンスターゾーン デコードトーカーLINK3(ATK2800)リンクマーカー上/左下/右下
メインモンスターゾーン リンクスレイヤー攻撃表示(ATK2000)デコードトーカーとリンク
伏せ1
Pゾーンなし
といった感じの第15話でした!
いよいよ始まったPhantom対playmakerのデュエル…まずは互いに様子見といったところですね。
それでは今回はここまで、ここまでの拝読ありがとうございます!