雷魔法少女のヒーローアカデミア   作:ヴィヴィオ

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第4話

 

 

 

 04:00

 

 

 起床。隣で寝ているパパを起こさないようにベッドから出て、寝間着から用意しておいた服に着替える。白いシャツとスパッツを着てから洗面所に移動する。そこで眠い顔を洗ってからタオルで拭いて、長い髪の毛を後ろで二つに分けてリボンを結ぶ。

 台所に移動して、果物を一つ食べてからお薬を飲んでリュックサックにタオルとタッパー、ロープ、植物図鑑、ペットボトルを入れてから外に出る。夜明け前で、周りは暗いけれど大丈夫。まずは柔軟体操をして、身体を解す。注がれる視線を無視して、森に向かって走る。

 

 

 05:00

 

 

 森に入った私は地面を蹴って勉強した理論をもとに電磁誘導を使って木々の間を高速で走り抜ける。"個性"を使って木の側面を蹴ってどんどん加速していく。

 

「ふぎゃっ!?」

 

 速度と目算を見誤って腕をぶつけて、木を粉砕しながら地面に転がる。腕には木の破片が刺さって血がいっぱいでてくる。痛いのを我慢して破片を抜いて超再生を発動する。すると傷口が逆再生するかのように綺麗に戻る。次に失った血を戻すために自己増殖の"個性"を使って血を増やす。

 

「う~再開……」

 

 木々を蹴って加速を再開する。移動先の選定と指定、電磁誘導を使って移動しながら情報を集める。考えながら行動することで対応力を身に付けていく。

 

「難しい……やっぱり、あれを試してみよう」

 

 本で読んだ方法を試す。神経の内側と外側の電位差を利用することで身体を動かす電気信号をだしているって載ってた。だったら、もっと速く、高出力にしたらもっと速く動けて反射神経もよくなるはず。

 

 

 06:00

 

 

 試したら、気づいたら地面に寝ていた。周りをみると血の海。肉片もみえる。身体が耐え切れずに吹き飛んだみたい。超再生が発動したみたいだから、自己進化も発動させて耐えれる肉体に作り替える。

 何回か試して気絶から回復したら、荒い息遣いが聞こえてきた。目を開けると目の前には大きな茶色の物体。それが私の上に載って噛みつこうとしていた。だから、腕を口の中に突き入れて雷の剣で脳を串刺しにして焼き斬る。巨体が倒れてくる前に電磁誘導を使って無理矢理に脱出する。身体のあちこちが地面で怪我をしたけれど平気。傷を治してから殺した熊の頭を斬り落として、焼いた部分に手を入れてえぐり取る。沢山の血がでてくるけれど、気にせずに身体を縛って木の上に電磁誘導で飛び上がる。木にロープを通してから飛び降りて逆さ釣りにしてから木にしっかりと結んでおく。

 次に森の中を移動しながら図鑑を確認しつつ、山菜を取ってリュックサックに入れていく。そのまま山頂にある湧水の場所でお水をペットボトルに入れて、リュックサックに仕舞う。

 今度は小川を下ってそれなりに深く、広くなっているところに到着したらリュックサックを置いて、そのまま川に入る。首まであるところまで進むと川の勢いに逆らってしっかりと立つ。その中で身体を動かして身体を鍛えていく。同時に血も汗も洗われて丁度いい。

 

 

 08:00

 

 

 川の中で修行をしてから、ゆっくりと身体を押さえて精神を集中する。それから自然と一体になるような感じで待ちながら通った魚を河原まで弾き飛ばす。10匹くらい取れたら外に出る。濡れた服が肌にひっつく。魚をタッパーに仕舞ったら、電磁誘導による高速移動を行って水滴を弾き飛ばしていく。

 熊を倒したところまで移動して、降ろした熊をロープを使って引っ張って家に戻る。

 

 

 09:00

 

 

 家に戻ると、家の前でパパが食事を作って待っていてくれる。

 

「これはまた大物を仕留めてきたね」

「大量です」

 

 食材を渡して、私は椅子に座ってテーブルにある果物を食べ、飲み物を飲む。パパは朝食をすぐにだしてくれるので、それを食べる。その間にパパが熊を捌いて、川魚を焼いてくれる。

 ご飯を食べていると森の方から息も絶え絶えな人達がでてくる。彼等は私の監視と護衛の人。

 

「遅いぞ」

「無茶言わないでくださいって。無茶苦茶速いんですから」

「まあ、ご苦労さん。ほら、水と食事だ」

 

 この山自体を買ったらしいので、敷地内では自由にしていいと言われている。でも、外に出ることは駄目で、監視用の装置が沢山取り付けられている。(ヴィラン)に利用された人を更生させる施設にも使うらしいので、私が第一号になる。

 

 

 10:00

 

 

 朝食を終えてから、ワンピースに着替えて勉強をする。パパや護衛の人達に勉強教わる。基本的にパパに教わっていく。

 

「さて、歴史についてだ。復習だが、わかるか?」

「中国の軽慶市(けいけいし)で発光する赤子が生まれたことを始めとして、人類の八割以上が超人となったこと」

「そうだ。そして、ほとんどの人が特殊な力、"個性"を持つ超人社会を持つ超人社会となった今、かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が脚光を浴びている。それが私の職業でもある、ヒーローだ。悪行を行う(ヴィラン)を倒し、人々を救うことを役目としている。フェイト君が居た場所も(ヴィラン)により運営されていた。人体実験などもってのほかだ」

「……私達は、生まれてきてはだめでしたか……?」

「そんなことはない。生まれてくる命や子供に罪はない。悪になるように強制した(ヴィラン)が悪い。だから、フェイト君はなにも悪くないよ」

「ん」

 

 パパが抱きしめて撫でてくれる。それだけで不安が消えて温かい気持ちが溢れてくる。

 

「じゃあ、私、パパみたいなヒーローになる」

「あ~それは」

「パパの代わりになる。だって、その傷……」

「いやいや、大丈夫だよ。だから、フェイト君はフェイト君が望むように生きてくれ」

「ヒーローになる。これは私の願いです」

「やれやれ。それじゃあ、もっと厳しくいかないとな」

「ん」

 

 お勉強をしてヒーローになるために頑張る。

 

 

 

 12:00

 

 

 昼食とお昼寝。

 

 

 13:00~18:00

 

 

 お勉強。社会についてや道徳、"個性"の強化方などを学ぶ。私は電気や身体のことについて色々と学んでいく。

 

 

 19:00

 

 

 食事とお風呂。パパと一緒に入って、頭を洗ってもらう。最後は湯船でゆっくりする。

 

 

 20:00

 

 

 録画されたテレビやアニメをみる。

 

 

 21:00

 

 

 色々と話して欲しい物を伝える。

 

「日本刀が欲しい」

「日本刀っ!?」

「ん。私に必要な武器です。あと大鎌とかも使ってみたい」

「そうだね……じゃあ、模造品を手配しよう。流石に本物はまだ駄目だ」

「はい」

「まあ、訓練用の道具も色々と作るか」

「やった」

「しかし、遊んで欲しい部分もあるから、訓練と遊びが同時にできるアスレチックを作るか。っと、私はまだやることがあるから先に寝ていなさい」

「はい。おやすみなさい」

「ああ、おやすみ」

 

 ベッドに入ってぬいぐるみを抱きながら眠りにつく。眠ってる最中に自己進化で肉体を改造するのも忘れない。

 

 

 

 04:00

 

 

 起床。

 

 

 

 基本的に以下エンドレス。たまに病院にいくぐらい。それとパパが仕事でいなくなる日は銀河さんや他の人がきてくれる。今までとは違って充実していて幸せな感じがする。

 

 

 

 


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