04:00
身体に高圧電流を流されて起床。拘束された身体が暴れ回る。その後、薬を注射。身体を開かれ、壊されて再生を確認され改造される。
07:00
朝食。口に液体を流し込まれる。同時に高圧電流を流される。
08:00
戦闘訓練のバトルロワイアル。四方八方から銃撃など様々攻撃にさらされる。雷を使って必死に耐える。生き残るためには頑丈さより速さが大事。あたらなければどうということがない。
15:00
戦闘訓練で生き残ったら、死んだ者達の身体を植えつけられる。適応できなければ死んで同じ。気付けば朝になる。
以下エンドレス。
そのはずだった。でも、その日は違った。警報が鳴り響き、研究所が慌ただしさを増していく。研究員達は逃げる準備をしている。私は姉妹達と一緒に指示を待つだけ。
「教授、どうなさいますか?」
「奴が来るまでに適応できるか?」
「可能かといえば厳しいかと」
「やるんだ。別に死んでも構わないからね。それと私は足止めをしてくるよ」
「了解しました」
教授と呼ばれた人が去り、私は、私達は実験体としての役目を果たす。今回の実験は私達の最後の実験になるようだ。
気が付けば身体が痛い。実験は終わり、生き残ったようだ。身体を起こして周りを確認する。ガラス越しに白衣の男が興奮している。ガラスには私の姿も写っている。
長い金色の髪の毛に変化した赤い瞳。相変わらずの小さな身体。何も着ていない。
「気分はどうだね、684号」
「……問題、なし……」
身体が動くか確かめる。でも、なんの問題もなく動く。雷も出せるし、大丈夫。
「ふむ。流石はかの者の素体を使っただけはあるか。今回、君に植えつけた"個性"は自己進化だ。前回と前々回で、自己増殖と瞬間再生で君の力はより強靭になった。他にも力を発現するかもしれない。何せ君は683体分の力を持っている訳だからね。これも私の"個性"、人体融合の力が大きい。まったく、この力が私自身にも使えれば……」
身体を確認したので、黒いボディースーツを着ていく。
「ああ、外に侵入者がいる。敵は君が生み出された目的そのものだ。しっかりと殺してくるがいい」
「ん」
外にでると激しい戦いが行われていた。教授と金髪の大男。
「投降してくれないかね?」
「断るよ。ああ、丁度いいのがきた」
「?」
不思議がっていると教授が私の首を掴んで彼にみせる。
「幼気な少女を人質にとろう。これで動けないだろう?」
「君って奴は……」
「大人しくするがいい」
「いやだね」
瞬時に接近した大男は教授を殴り飛ばして、私を抱える。教授は視線で私にやることを伝えてくる。だから、触れている大男の脇腹を雷の剣で突き刺して破壊する。
「なっ!?」
「さて、オールマイト。このくらいで私は失礼するよ。君の相手は彼女がしてくれる。彼女は私から君へのプレゼントだ。精々、楽しんでくれたまえ」
「まっ」
「ああ、684号。命令だ彼を殺せ」
「はい」
雷の剣を持って突撃する。相手はすぐに対処してくる。
「やめっ、やめないかっ!」
「命令、された」
「ちぃっ!」
でも、戦っていると私の方が弱いことがわかる。でも、何度も身体を壊されても大丈夫。だって、再生するから。