ーーTKタワー前ーー
「も、もう大丈夫だよ、スバルくん……」
十分程取り乱していたミソラちゃんも、どうにか元の調子を取り戻すことに成功していた。
なんと言いますか……ホントすいません。
「ゴメン、ちょっとデリカシーなかったね」
あの後、ハープさんにちょっとこっち来いや……!という意図を込めたと思われるジェスチャーをされたので、暫くハープさんの『解析!ウルトラプリティーガール・響ミソラ!』を受講するハメになってしまった。それにしても、ネーミングセンスから古めかしい香りを感じる……なんとなくだけど。これ言ったらハープさんガチギレしそうだけど。
「いいの。ワタシがスバルくんを大切に思ってるってコトは、何一つ変わらないから……」
憂いを帯びたように見えるのは、未だに立ち直っていないからだろうか……
「……そう言ってくれるととっても嬉しいよ」
「あ、そうだ。コレもあげるね!」
そう言って渡してきたのは……フォルダ?なんかこのパターン、委員長の時もあったような……いや、委員長の場合はブラザーバンドを結ぶ前か。
どちらにしても、ここでそれを言ったら今度はハープさんにどんな目に遭わされるかわからない。行動力のある女の子が一番ヤバいって、ボク、今日1日でしっかり骨身に染みたよ……
「わぁっ!ありがとうミソラちゃん!」
ちょっとわざとらしかっただろうか?
「ワタシのバトルカードが入ったフォルダだよ!中のカードは自由に使ってね!」
コレ、多分マニアにとっては垂涎の品なんだろうな。……あとでトレーダー用のカードと見分けられるように、スターキャリアーのマーキングプログラムでもかけておくべきかもしれない。
「それとね……ワタシ、久しぶりにルナちゃん達に会いたいな。……どう?」
委員長に会うことがメインに聞こえるのは、恐らく気のせいではないのだと思う。たまに二人で遊びに行っていたみたいだからね。
「モチロン!委員長も喜ぶだろうし……委員長とも、ブラザーバンドを結び直せるからね」
ミソラちゃんもフォーマットしたまま、委員長とはブラザーバンドは結び直していないと思われる。最近は特に忙しいみたいだったし……
「じゃ、明日とか皆で集まれるかな?」
「いいよ。それじゃあ、皆に連絡しておくね」
夏休み中なので、特に問題はないと思う。ただ、そうなると明日はブライとやり合わなくちゃいけないのか……ダルいなぁ。
「やった!ありがとスバルくん!……ワタシ、楽しみにしてるからね!」
「あはは……ゴン太とキザマロも忘れないでね。二人揃って、ミソラちゃんの熱狂的なファンなんだからさ」
「フフフ、わかってるって。それじゃあね、スバルくん!」
「うん、気をつけて帰ってね!」
ミソラちゃんとは、ここで手を振って別れることになった。どうにもバスの時間が違うらしく、あとほんの少しだけロッポードーヒルズにいるらしい。
「それじゃあ、帰ろっか」
「(おう!いやぁ、全く今日は大漁だったな……!いつもこんな感じなら、文句もねぇんだけどよ)」
ロックの言う大漁とは、恐らくオーパーツとロック用の装備データのことだと思われる。バーストグローブと言って攻撃力に重きを置いた装備だったので、ロックはいたく気に入っていた。……それにしても、何か忘れているような?
「あはは……そう毎回上手くはいかないって」
あ、TKタワーに繋がる通路を、見知った格好の大人……五陽田さんが歩いてくる。またUMA騒動の調査に来たんだっけ?
「五陽田さん、こんにちは!」
「たった今、通報があって駆けつけたんだ!美術館で妙な騒動が起きていると聞いたぞ!」
割と慌てている。確かに通報があって駆けつけたのなら、この慌てようも納得だ。周りの人が特に騒いでいないことから、既に解決したのだと知れ渡っているのかと思っていたんだけど……
「ああ……それならもう収まりましたよ」
「な、なに!?ま、まさかまたロックマンか!?」
「さぁ……どうでしょうね?ボクは偶々事件に遭遇しただけなので、何とも言えないですよ」
「…………まぁ、取り敢えず騒動が収まって何よりだ。本官の元に入った情報だと、事件は妙な黒い穴のようなモノが現れて、展示品がみるみる消えていったと言うじゃないか。まるで『神隠し』のように……」
やっぱり、この人って結構鋭いよね。この220X年に、カミカクシっていうワードが出てくること自体が凄い発想だと思う。
「神隠し?」
知らないフリをする。五陽田さんとのやりとりで、誤魔化す方法なら既に手慣れたモノだ。言ってて悲しくなってくるけれど。
「怪奇現象の一つだ。何の前触れもなく、人が消えてしまうことを昔からそう言うんだよ。オバケ、雪男、そして神隠し……妙な事件ばかりが続いているな。本官の勘だが……これらの事件には、何か関連性があるような気がするのだ」
この人にビジライザーの類いさえあれば、結構早期に事件の真相に気付きそうなのが逆に恐ろしい。ただ、キズナリョクが54という数値で、職場でもあまりよく思われていないんだろうな……という想像を掻き立ててしょうがないのが、なんとも言えない。
「兎に角、本官はこれから美術館を調査しに行く。急ぐので、これで失礼するよ」
「はぁ……頑張ってくださいね」
「ああ、ありがとう。では……」
急ぎ足で、行ってしまった。現場は刻一刻と変わっていく……という持論でもあるのかもしれない。まぁ、普段の五陽田さんの調査なんて、別に興味もないのだけど。
ーーピロン!
「あ、メールが来た」
「(読んでみろよ)」
確か……ヒエヒエボディが欲しいのぉぉ!とかいうデンパくんのSOSだったはず。なんでヘルプシグナルを廃止したのだろうか。まぁ、元々活用する機会は少なかったのだけど……
「タイトルは……SOSデス!!だ。結構切羽詰まっていそうだけど……ええっと、内容は……アツい!アツい!ダレかタスけてデス~!!キュウにカラダがモえるようにアツくなったデス!!ダレもタスけにきてくれないデス~!!アツい!アツい!ここSOSメールをウけとったカタ……タスけにきて~!おネガい~~!!ワタシのバショは……そ、そうですね……ロッポードーヒルズにあるスターキャリアーのカンバンまでくれば、ワタシのスガタがミえます!アツい!アツい!……だってさ」
電波体が人間にメールを寄越してくるとは……どうやったんだろう。そこら辺にいるデンパくんに頼んだ方が確実なんじゃないだろうかと、思わずにはいられない。
「何か、スゲー困ってるみたいだな。……大した手間でもなさそうだし、助けてやればいいんじゃねぇか?」
「あれ、結構意外。ロックのコトだから、放っとけよめんどくせぇ!くらいは言うと思ってたのに」
「オマエはオレを何だと思ってるんだ!?」
そりゃあ、青い悪魔?戦闘狂?今日はかなり良いことがあったから、多少寛容になっているのかもしれないな。
「あはは……冗談だよ。でも、ロックには賛成かな。ロッポードーヒルズならすぐそこだし、助けに行ってあげようか」
「チェッ、たまに親切心を出せばすぐコレだ……」
そりゃあ、本人の印象って、普段の言動で決まっちゃうものだし……普段から戦闘狂感バリバリ出してるからね。仕方ないよ。……これはボクもあんまり否定出来ないのだけど。
「兎に角、先ずはロッポードーヒルズにある、スターキャリアーの看板前まで行ってみよう」
「了解だ。…………はぁ」
そんなに落ち込むところなのかなぁ。
ーーロッポードーヒルズ・看板前ーー
一応、スターキャリアーの看板前で探してみる。地面の上まで降りてきてくれれば、コチラとしても助かるんだけど……そう上手くはいかないか。
「それらしい人も見えないし、やっぱり電波世界の方だったのかな?」
「だろうな。オイ、ビジライザーをかけてみろ」
「うん……あ、いた。ウェーブロードの上だね。何だか苦しそうだ。早く助けに行ってあげなきゃね」
熱くてヒーヒー言ってそうな顔のデンパくんが一人。多分あれが件のデンパくんなんだろう。取り敢えず、ウェーブインしないとな……
ーーロッポードーヒルズの電波ーー
電波化したボク達はウェーブロードを伝って、なんとかスターキャリアーの看板上にいたデンパくんへとたどり着いていた。なんでわざわざ、こんなに入り組んだ場所にいたんだ……?
「アツい!アツい!ヤケドしちゃうデス~!!」
その割には、体色はいつも通りに見える。大袈裟なんじゃないかなぁ……
「……大丈夫?」
「キュウにカラダがアツくなってきたのデス!!アツい!アツい!」
そういえば電波体って発熱するんだ……電熱かな?いや、多分違うような気がする。
「急にだって?何か原因とかは、思い当たらないの?」
「ゲンインってイわれても……ただ、ワタシはここからカンサツしてただけデス~!」
やっぱり……コイツストーカーなんじゃないだろうか。
「何を?」
「オトコのコとオンナのコが、タノしそうにしてるのを……あれは、正にデートだったデス」
「…………」
「あまりにアツアツで、ミてるコッチがアツくなっちゃったデス!!アツい!アツい!」
感受性が強いんだねぇ……
「オトコのコとオンナのコ?コイツが見たデートって、さっきまでのオマエらのコトじゃねぇか?」
「まぁ、否定は出来ないね」
ただ、ラブソングが云々言っていたので、そういう気持ちでデートする感覚が知りたかったんじゃないだろうかと睨んでいる。フフ、ボクって意外に探偵とか向いているかもしれないぞ。
「ケッ、つまんねぇの。ま、兎に角だ。コイツがこうなった原因はオマエにあるってことになるぜ」
「……わかってるよ」
「おネガい……『ヒエヒエボディ』をモってきてデス!!」
ヒエヒエボディ……業務用アビリティも、使いようによっては中々活用出来そうな気がする。惜しむらくは、入手出来る機会がないということか。
「ヒエヒエボディ?」
「『ヒエヒエボディ』はギョウムヨウのアビリティデス!ホンライはクーラーやレイトウコでハタラくデンパヨウなんですが、イマのワタシのホテったカラダをヒやせるのはアレしかありませんデス!!」
体を冷やすためのアビリティなのに、何故冷気系のデンパくんが持っているんだろう。体温の保持が目的なら、熱い場所……サウナのデンパくん辺りが持ってそうなんだけどな。寒い場所で更に冷やしたら、デンパくんと言えども永眠してしまうよ。まさかデンパくんの容態が、現実に影響を及ぼし得るとも思えないし……精々、管理中の電波が乱れるくらいだと思う。
「それで……その『ヒエヒエボディ』ってのは何処にあるの?」
「『ヒエヒエボディ』をウってるデンパがTKタワーのソバにある、フルいソウガンキョウのデンパにいたはずデス……」
「うん、わかった。ボクが取ってくるよ」
まぁ、このまま放置しておく理由もないし。
「そりゃあ、オマエらのデートが原因だからな。放っとくワケにはいかねぇだろ?」
ケケケッとタチの悪い笑みを浮かべてくる
「いやぁ、照れちゃうね。……ま、取り敢えずはその古い双眼鏡の電波に行ってみようよ」
ミソラちゃんは今日も可愛かったし、これくらいなら別に気にする程でもない。それにいつだったか、こういう尻拭いは男がするものだって、天地さんが言っていたような気もするし。その後に、肩を掴みながら滅茶苦茶真剣に『頑張れよ……!』って言われたんだけど、そこだけが未だによくわからない。……なんだったんだ?
「コイツ、段々開き直ってきてやがる……!」
だって、曲作りの息抜きなんでしょ?それもラブソングの為って言われたら、こっちだって割り切れるってものだ。実際アツアツ?に見えただろうし。ボクも楽しかったので、ウィンウィンというヤツではないだろうか。
ーーTKタワー周辺の電波ーー
TKタワーは、正方形に近い浮遊パネルの上に建造されているため、外周部は観光用に双眼鏡等が設置されている。さっきのアツアツデンパくんが言っていたのは、その中の一つで特に古い双眼鏡なんだろう。
「……あった。多分、これがその古い双眼鏡だね」
「ん?この双眼鏡……レンズが汚れてやがるな」
「拭いてみよう」
フキフキフキ……っと、そこまで汚れているワケでもなかったので、比較的簡単に綺麗にすることが出来た。 確かこれでウェーブイン出来るようになった……ハズ。
「……お?望遠電波が出たみたいだぜ!……これでウェーブイン出来そうだ!」
「よし、望遠電波に入ってみよう!」
「おう!」
「いくよ!……イヤッホォォォォッ!!」
相変わらず、この電脳世界へのスカイジャンプは最高だ!あ、因みに電子機器の内部にウェーブインするワケではないので、普通に望遠電波の電波世界って呼称でいいらしい。
ーー古い双眼鏡の電波ーー
ーーチュイン!
「……っと、よし。ここが双眼鏡の電波世界か……ええっと、『ヒエヒエボディ』を持っている電波商人は……」
「おっ、アイツじゃねぇか?」
確かに。電波商人特有の紫色のボディに、大きめの顔パーツ。頭部から放出している電波は、供給源にでも繋がっているのだろうか。ともかく、この電波商人が探していたデンパで間違いなさそうだ。
「そうだね。……ちょっといいかな?」
「おや、なんでしょう?」
商人らしく、人の良い笑みを浮かべている。しかし、この笑顔に騙されてはいけない。なんとか値切って、経費の削減を……って、費用さんに影響受けすぎかな?
「実は、『ヒエヒエボディ』っていうアビリティを探しているんだけど、キミが持っているっていう情報があって……」
「『ヒエヒエボディ』ですか?タシかにそれならモっていますが……」
「それをちょっと譲ってほしいんだ。ダメかな?」
「……コレはダイジなモノなんです。ウりモノではありませんので、カンタンにはユズれません」
やはり業務用、そう簡単にはいかないか。
「体が熱くて困ってるデンパがいるんだ。……それがあれば、助かるんだけど」
「それ……ホントですか?ワタシから『ヒエヒエボディ』をウバうために、ウソついてたりしてません?」
なんと、デンパに疑われるとは。これも電波商人としてプログラムされたことによる性というヤツなのかもしれない。商人なら、目利きは必須スキルだしね。
「疑われてるなぁ……」
「……ン?……オヤオヤ?アナタ、かなりキズナリョクがタカいですねぇ」
「そりゃあ、700だからね。多分、一般人ならかなり高い方なんじゃないかな?」
ぶっちゃけ400でも十分高いんだけどね。恐るべしは委員長とミソラちゃんということか……女の子って凄い。
「……ワかりました!いいでしょう!ユズってあげます!」
お、やった。やはりキズナリョク格差社会か……キズナリョク700って、多分かなり優遇される数値だよね。ちょっと楽しみだ。まぁ、あと2ヶ月程の栄華なんだけども。
「ホント?……ありがとう!」
「イエイエ……キズナリョクがタカいというコトは、シンライできるナニよりのショウコです。では、どうぞ」
電波商人が手を翳すと、一枚のカードデータが掌で構成された。業務用だとこんな感じのアビリティなのか。どうもボクとは規格が違うっぽいな。
「因みに、コレはギョウムヨウのトクシュなアビリティですからアナタにはツカえませんよ。アト、ヘタにイジるとシモヤケになっちゃうんで、キをつけてクダさいね」
シモヤケ?……霜焼けか。電波体に霜焼けとは……これ如何に。原理がわからないけれど、考えたら負けっぽい気もするし……不思議電波ってことでいいか。
「わざわざありがとね!」
「おキをツけて……」
よし、早いとこ届けてあげないと。もういい時間だから、暗くなってしまう。
ーーロッポンドーヒルズの電波ーー
「アツい!アツい!」
うわっ、湯気っぽいエフェクトが出てる。これは結構ヤバかったのかもしれない。これでオーバーヒートなんてことになったら、洒落にもならないぞ。
「おまたせ!『ヒエヒエボディ』、持ってきたよ!」
押し付けるようにデンパくんに『ヒエヒエボディ』のアビリティカードを渡す。手に取ったアビリティを、体に溶け込ませるように装備したデンパくんは沈黙してしまった。オーバーヒートからの急冷凍とか、嫌な予感しかしないんですけど……
「…………」
「だ、大丈夫……?」
「カラダがス~ッっとヒエヒエするデス!ハイ!もうダイジョウブデス!!」
ふぅ、なんとかなったみたい。知ってても、少しビビってしまったよ……
「よかった……」
「アリガトウデス!……アレ?」
回復したデンパくんが、ボク……ロックマンを視界に認め、目を見張ったような素振りを見せる。あ、これはアレだ。偶々助けてくれた親切な人が有名人だったパターン。
「?……どうしたの?」
「アナタ……もしかしてロックマン?ねぇロックマンでしょ!?ワタシ、アナタのファンなのデス!!」
やっぱりか!というか、電波体からのラブコールなんて要らないよ!せめて電波人間になってから出直してきてくれないかなぁ……
「フ、ファンねぇ……」
「ニンゲンタチだけじゃなく、デンパセカイでもアナタはユウメイなのデス!イゼンのアバれっぷりがウソみたいに、まるでヒーローみたいだって!アえただけでワタシ、カンゲキデス~!またカラダがアツくなっちゃいそうデス!サインクダさいデス!」
んんん?何か聞き逃せないワードがあったような……
以前の暴れっぷり……?やっぱり危険人物扱いじゃないか!ぶっちゃけボクって、サテライトが廃止されてからかなりの間、この辺りの治安を守っているんですけど!?FM星人の残留電波とか、その辺のデンパじゃ太刀打ち出来ないんだからね!?
「……サ、サインは書けないよ。練習してないもの……」
「オイ、そろそろ行こうぜ。帰るんじゃねぇのか?」
「うん、わかってる。わかってるけど……」
何か、忘れているような……ええっと、なんだっけ?
……あっ!天地さんに預けたベルセルク!どうしよう、今から行って間に合うだろうか。
「ねぇロック。天地さんに預けたベルセルク……回収してから帰る?」
「……オリジナルがある以上、そこまで必要性があるとも思わねぇが……そうだな、一応回収していくか」
ロックも回収には賛成らしい。後は天地さんが定時に帰っていないことを願うしかないか。デジタル時計は既に、18時を回ってる。あの人、マジでスーパーハカーだからなぁ……
ーー数分後・ショッピングプラザ前ーー
「(ゲェッ!?閉まってんじゃねぇか!)」
「何々……オバケ騒動の件を踏まえ当分の間、ショッピングプラザは18時をもって営業を終了させていただきます……だってさ。酷いね」
ホント酷い。ヤベッ、どうしよう。明日は素ロックマンでブライとやることになりそうだ。
いや、今向こうにベルセルク強化体を知られるのはマズい、と考えればいいか。それにしても、さっきからまるで反応していないオーパーツさんが気になるんですけど……突然暴れたり、しないよね?
「ケッ、オマエがいつまでもアツアツなデートってヤツをしてるからだぜ!?」
「アツアツなデート(笑)」
鼻で笑ってやる。この程度で動揺させようなんて……もう聞き飽きたよ。残念だったね、
「チッ……帰るぞ!」
「あはは……わかってるって。それじゃ、帰ろっか」
ふぁーあ……今日はもう疲れたよ。何だか眠くなってきたし。
バスの中で少し、仮眠でもとっておくか……後でロックに起こしてもらえばいいだろうし。あ、その前に委員長達に連絡しておかないと。メールでいいかな……
『……カラ……ダ……コノ、カラダ……ナラバ……!!』
狸寝入りだったご様子のオーパーツさん。
どうやらアップを始めたようです。
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(ラブマシーン感)
GET DATA……
『ミソラフォルダ』『ヒエヒエボディ(一時的)』