星河スバル(偽)の戦闘録   作:星屑

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難産でした。


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 ーーその頃・ゴミ集積所ーー

 

 ボクは、スバルくんに自分の出生を話した場所で一人、黄昏ていた。スバルくんならきっと、大げさだよ、なんて言って茶化してくれるだろうか。彼とブラザーになったら、もっと彼のコトを知ることが出来るのだろうか。ブラザーバンドとは、両者のあらゆる秘密を共有させることだと聞いているから、スバルくんの恥ずかしい秘密なんかもわかったりするのかな?フフフッ、なんだかおかしくなってきたぞ。それにしても……

 

「……ボクにブラザーか、まるで夢みたいだ。でも……本当に出来るだろうか、このボクに。……スバルくん、キミは『ボクたち』を受け入れてくれるかい……?」

 

 彼なら大丈夫だと言う自分と、やっぱり信じられないと迷う自分がいる。もちろん、ヒカルのことじゃない。ボクの……双葉ツカサとしての葛藤だ。

 

『オイ!』

 

 不意に、咎めるような声が聞こえた。

 

「ここは立ち入り禁止だぞ!ダメだろ!勝手に入ったら……!」

 

 アナタにとってはただの立ち入り禁止区域かもしれないが、ボクにとっては両親から切り離され、第二の誕生ともいえるべき体験をした場所なんだ。しかし、この作業員の言葉は正論だ。たとえホワイトハウスで産まれたからと言って、敷地内に無断で侵入していい理由にはならないのだから。

 

「す、すいません」

 

「まったく近頃はルールも守れない子供が多いこと、多いこと!『親』の顔が見てみたいもんだ!本当に!」

 

「親……?親だって?」

 

 ダメだ。その言葉は言っちゃあいけないんだ……!

 

「どうせ、親からロクな教育も受けてないんだろ?」

 

「……うう…………ぐっ!うぐぐぐ!」

 

 うう!もうダメだ、アイツが……ヒカルが、出る……!

くっ!い、意識が……

 

「何だ?反抗する気か?」

 

「……るせぇよ」

 

……やっと、出てこれたぜ。

 

「な、何だと!?言葉の使い方も知らないのか!?」

 

 あん?何だコイツ?……あぁ、なるほど。親って言葉に反応したのか。ケッ、いつもそうだ。自分を立派な大人か社会人だと思ってるヤツは、こういう言い方をする。まったく、虫酸が走るんだよ……!!

 

「うるせぇ!生憎そんなコト、教えてくれる親がいなかったんだよ!」

 

「……な、何だ?急に雰囲気が変わっていないか?」

 

 フン、あまちゃんのツカサから代わった途端にこれだ。大体、ツカサのヤツはいっつもウジウジしてっからこんなクソみたいな大人に舐められんだよ。そうだな……じゃ、苦しんでるツカサ君のためと思って、正義の鉄拳とやらを振るうとしますか!クックック!!

 

「さっきから聞いてりゃあよぉ……言いたい放題言いやがって!……テメェ、覚悟しろよ!」

 

 ーードガッ!バキッ!

 

 オラオラどうした、どうした!?テメェ、さっきまでの威勢はどうしたんだよ、アァ!?自分を絶対的正義だと信じて疑わないような顔してたからなぁ……その顔を苦痛に歪めきってやらねぇと、気がすまねぇぞ!なぁそうだろ?ツカサよォ!?

 

「グフッ!……ぐ、ぐぅ……」

 

「はぁ、はぁ、はぁ……ざまぁねぇぜ、ハハハ!ククク………………はっ!こ、これは……!ま、またやったのか……ヒカル」

 

 息が荒い。心臓が早鐘を打っている。やはり、また暴れたな、ヒカル!そして、心の中で声が聞こえる。

 

(だから、オマエは甘ちゃんなんだよ。……ツカサ)

 

 だからって!だからって、こんなコト……ボクは望んでいないんだ……!

 

「……………………」

 

 丁度いい。ヒカルにも話しておかなきゃ……

 

 ーー数分後ーー

 

(な、何だと……!ツカサ、オマエ正気か!?)

 

 ヒカルの驚愕した声が聞こえる。直接ボクが喋っているわけじゃないから、どこかエコーでもかかったような声だ。もう、慣れてしまったけど。

 

「いたって正気さ。ボクはスバルくんとブラザーになりたいんだ」

 

(……オマエ、忘れたんじゃないよな?オレたちは親に捨てられたんだ!まるで……ゴミみたいにな!そんなオレたちにとって、『絆』という言葉ほど憎いものはない!……違うか?)

 

…………そんなの、忘れるワケがないじゃないか……!

 

「忘れてないよ……そうさ、ボクらは捨てられた。そのことはいつまで経っても頭からぬぐい去ることは出来ない。だいたい、キミのような二つ目の人格が生まれたのだって、親への憎しみが原因だし……忘れられるものなら忘れたい……今すぐに!」

 

(だったらブラザーなんて下らないコト、言うんじゃねぇよ)

 

 呆れるような、そしてわずかな焦燥を滲ませた声でヒカルがボクに語りかける。こういう声を出すときは、ボクを説得にかかっている時が多いことを、ボクは知っている。

 

「でも、ボクは……ボクはスバルくんが好きになった。それに……スバルくんのブラザーが羨ましくなったのも事実なんだ。どんな気持ちなんだろう、スバルくんのブラザーでいることって……」

 

(バ、バカバカしい!どうしちまったんだよ、ツカサ!オレは認めないぜ……絶対に!)

 

 とうとう焦りを表面化させたヒカル。ボクの決意が固いことを悟ったのだろう。ヒカルは昔から、相手の気持ちを悟る能力に長けていた。別に超能力とかいう類いではないけれど。

 

「お願いだ!ヒカル!こんな気持ち、生まれて初めてなんだよ!」

 

(ふざけんな!!……いや、待てよ。……そうだな、オマエがどうしてもと言うなら、好きにしてもいいぜ)

 

 何だ?急に意見が変わったぞ……。いや、ヒカルも復讐に囚われず、前を見始めるきっかけを見つけたのかもしれない。いつか、いつか二人で心の底から笑いあえるだろうと、この時のボクは信じていた。

 

「本当かい?」

 

(ああ、気が変わったぜ。オレは止めねぇよ。……ククク)

 

 なら、善は急げだ。明日の朝、早速電話してみよう。

 

 ーー次の日・星河家ーー

 

ーープルルルル!!

 

 あ、着信だ。ツカサくんかな?

 

「はい、もしもし……あぁ、ツカサ君?」

 

『やぁ、スバル君。あの……昨日の話の続きなんだけど改めてボクのほうから言わせて欲しい。ボクと……ボクとブラザーになってくれないかな?』

 

 よかった。ヒカルはともかく、ツカサ君は乗り気みたいで。結構元の性格と違うから、断られる可能性も考えていたけど……

 

「もちろん!こちらこそ、だよツカサ君」

 

「ありがとう、スバルくん」

 

「いいんだ、折角めでたい話なんだ。すぐにブラザーバンドを結ぼうか?ボクは今からでも会えるけど、ツカサ君はどこなら会える?」

 

「そうだね……ヤシブタウンなんてどう?」

 

「いいよ。じゃ、すぐ向かうから……」

 

「フフ……スバルくん、ホントありがとう。ボクは今、とてもドキドキしているよ。何せ初めてのブラザーだからね」

 

「誰だってそうさ。ボクだって初めてのブラザーバンドはとっても緊張したんだ。その気持ちは間違ってないよ」

 

「……そっか。じゃ、ボクもヤシブタウンに向かうから……忠犬バチ公の像の前で会おうか」

 

「うん、オッケー。じゃあね、ツカサ君」

 

「うん、じゃあね、スバルくん」

 

ーーツー・ツー・ツー

 

 通話の途切れた音だ。さ、覚悟は十分。

 今日ボクは、双葉ツカサと本当の友達になるために行くんだ。ジェミニを倒すためじゃない。ボクなら出来る。大丈夫、大丈夫。やりきってみせる。

 

「オイ、スバル。今回はオンナども二人より、かなり積極的にブラザーを申し込んでいるな」

 

 ロックが少し不思議そうに聞いてくる。事情を知ってるだけあって意外だったのかな?

 

「そうかな……?思いの丈を話し合って、それを分かち合ったならそれはもう友達ってヤツだよ。少なくとも、今のボクはそう思ってる」

 

「フーン……ま、好きにしろよ。オレは別に構わねぇからな(しかし……あのツカサってヤツ、妙な電波を感じたな。以前感じたような気もするが……いや、気のせいだろう)」

 

 よし、そろそろバスが来る時間だ。急がないと。

 

 ーーヤシブタウン・待ち合わせ場所ーー

 

 少し早く着きすぎたかな?周りを見渡すと、休日の盛況ぶりを見せつけてやる!……とばかりに賑わっているが、ツカサ君の姿は目に入らない。もう少し待つか……

 学芸会でやった路傍の木役を練習した成果を披露するがごとく、周囲の空気に溶け込むように佇むボク。

 気分はよく休載する某マンガの『絶』だ。

 

『スバルくん』

 

 お、来た来た。雰囲気を見るに、まだツカサ君だね。

 

「やぁ、待った?」

 

「いや、ボクも今来たところだよ」

 

 ……男同士でやっても、気持ち悪いやり取りにしか見えない気がするよ。

 

「なんか……少し照れ臭いな。ボク、緊張してるんだ。生まれて初めてのブラザーバンドだし……」

 

 ……………………。

 

「大丈夫だって。すぐ終わるよ。さ、結んでしまおうか、ブラザーバンドを」

 

 ……あ。どうしよう。ミソラちゃんと委員長に相談とか、した方が良かったよね……。ヤ、ヤバイぞ。事後報告で納得してくれるかな……?

 

「うん。ブラザーになるにはまず、お互いの秘密を交換する……そうだよね?」

 

 ま、ボクの最大の秘密はもう言ってるんだけど。

 

「そうだよ。決心はついた?」

 

「うん、ボクは決めたんだ……キミにはボクの全部を知っておいて貰おうって……」

 

「そっか……」

 

「ボクの秘密、それは…………うっ!……うううっ!」

 

 頭を抱えて唸るツカサ君。……来るか。

 

「うぐぐぐぁ!な、なんで……こんな時に……」

 

 やはりツカサ君は、自分でヒカルが出てくることを抑えられないのか。

 

「(クククク。ここまでご苦労だったぜ、あとはオレに任せときな)」

 

「(ヒ、ヒカル……な、何をする気だ!?)」

 

「(今オレたちが裏切ったらコイツ、一体どんな顔するんだろうな?)」

 

「(ま、まさか!)」

 

「(オマエは暫く黙ってろ!)」

 

「アグッ!」

 

 時間にして数秒といったところだろうか。ツカサ君の雰囲気が明らかに変わった。

 

「大丈夫かい、ツカサ君?」

 

「クックックック……何でもない。さぁ……スバルくん、ブラザーになろう」

 

 ったく、その変な笑いかたから出直してこい!と、言いたいもんだ。

 

「……そう、だね」

 

「(スバル!そいつから離れろ!今すぐに!!)」

 

「(……わかってる)」

 

 後退りするように、ヒカルから距離を取るボク。

 

「……どうしたんだい?スバルくん」

 

 少し不思議そうに訪ねてくるヒカル。いや、これはこちらが気づいていることに気付き始めている……?

 

「(急に変わりやがった……まるで別人だ。……突然ニオってきたんだよ。FM星人が取り憑きそうな人間のニオイだ)」

 

「…………FM、星人……」

 

「チッ……バレたか」

 

 ボクの口からこぼれた声に反応したのか、取り繕うことすら止めたヒカル。

 

「オイ、もう出てきていいぞ。……ジェミニよ」

 

 以前にも食らったフラッシュが収まると、そこにはジェミニがいた。コイツを殺れば……いや、ダメだ。ジェミニ・スパークとして倒さないと、ヒカル抜きで話すことができない。

 

「待ちくたびれたぜ」

 

 相変わらず、王の右腕を自称するには言動が小物過ぎるんだよ、ジェミニ。上の立場なら、もっと余裕を見せてよ、余裕を。

 

 

「ジェミニ!」

 

「本性を隠してたってわけじゃあ、なさそうだね」

 

「勘づいたようだな。そうだ、コイツには人格が2つある。……多重人格者なんだよ」

 

「……そういうコトか」

 

 ロックも合点がいったようだ。

 

「お前の予想は惜しかったぜ。正直結構ヒヤヒヤさせられたんだ、バレちまったかってな」

 

「そう、コイツにはツカサってヤツとヒカルってヤツの人格が宿っている」

 

 ヒカルの言葉を補正するように、ジェミニが説明する。四重人格者のデュエリストを知っているから、あまり驚きを感じない。

 

「…………」

 

「クックックック。まさか自分がブラザーを結ぼうとしていたヤツがこんなのだったなんて、考えもしなかっただろ?えぇ?岩男さんよぉ!?……ついでにもっと良いことを教えてやるぜ。オレがオマエに近づいた目的……それはオマエの相棒が持つ『アンドロメダのカギ』だ」

 

「どういうこと?」

 

 惚けたフリをするボク。アンドロメダを正攻法で倒せることは知っているし、ふーん。といった感じだ。

 

「ケケッ、ブラザーになりゃあ、その有りかを突き止めるのも簡単なもんだろ?オマエを利用しようとしてたんだよ、オレはな」

 

「ツカサ君がそんなことするわけないでしょ?デタラメもいい加減に……」

 

「そいつは、どうかな?オレとツカサは同一人物なんだぜ?……心の中で考えてることはわかるし、話し合うことも出来る。コレはオレとツカサの総意なんだよ!」

 

 いや、そんなハズはない。ツカサ君はちょっとホモホモしいだけの、優しい男だ。

 

「ククク………………グッ!ググッ、オ、オマエは引っ込んでろ!」

 

 再び頭を抱えるヒカル。やはり、ツカサ君は抵抗している。良かった、本当にヒカルと結託していなくて。

 

「ううっ……スバルくん……」

 

「気をしっかり持つんだ!落ち着いて、心を強固に保つことだけを意識して!」

 

 ……無駄だとわかっているけど、本当に苦しそうなんだ。何もしないのは、ボクの良心が痛む。

 

「ゴ、ゴメンよ……こんなコトになって……うっ!……な、何がゴメンよだ……あまっちょろいコト言いやがって……!!いい加減目を覚ませ!ツカサ!!オレたちの目的を忘れたのか!?」

 

 これは……争っているのか。

 心の中で、2つの人格が……。

 

 ーー双葉ツカサ・精神世界ーー

 

「いい加減甘い考えを捨てろ!ツカサ!!オレたちの目的を、忘れたとは言わせねぇぞ!」

 

 ぐぅっ……!頭に響く……!で、でもボクは……

 

「わかってる、わかってるけど……!」

 

「ガキの頃から心に誓っていたハズだ!いつかオレたちを捨てた両親に復讐してやると!」

 

「でも……それとスバルくんは関係ないじゃないか!いいじゃないか、ボクがブラザーをもったって!ヒカルはただ暴れたいだけ、そうだろ!?」

 

「そんなコトはない!オレはジェミニのヤツから聞いたんだ!アイツの相棒が持ってる『アンドロメダのカギ』があればこの星を破壊するコトだって出来ると!……それをオレたちが手に入れれば、復讐なんて簡単に出来る!」

 

 そ、そんなモノがあったのか……でも、ダメだ。この機会を失ったら、ボクは多分一生、誰かを信用出来なくなる気がするんだ!

 

「でも……!」

 

「思い出せ!ガキの頃どれだけツラい日々を送ってきたか!!一人で生きるのがどれだけ苦しかったか!!」

 

「うう……」

 

 そうだ。ボクは……ボクがどれだけ苦労したかなんて、ボク自身が一番わかってる!だから、ヒカルの言ってることも、絶対に否定はできない。あぁ、そうだ。ボクは両親が憎いんだ!顔も見たことのない、双葉ツカサの親という概念に、堪えきれない怒りと憎しみを抱いている……!

 

「その苦痛のせいでオレたちは2つに分かれちまった。……不完全な人間になっちまった!!オマエだって、許せねぇはずだ!少なくとも、オレは許せねぇ!!こんなオレたちが、この世界で救われる方法はただひとつ!復讐しかないんだよ!!憎しみは吐き出さなきゃ消えることはない!絶対に!!」

 

 ーーヤシブタウンーー

 

「目を覚ませ!!ツカサ!!アイツから『アンドロメダのカギ』を奪うんだ!!」

 

 ヒカルの叫びを自身の中で聞いたらしいツカサ君の動きが止まった。もう、頭を押さえて苦しんでいる様子もない。今は、これでいい。これでいいんだ。

 

「………………スバルくん。ゴメンよ……」

 

「ツカサ君……決めたんだね」

 

「そうだ!オレたちにはそれしかない!さぁジェミニ、出番だ!」

 

 抵抗を失ったツカサ君の体を動かすヒカル。オマエとは一度、本気でぶつからなきゃいけないね……。

 

「おう!」

 

 了解したジェミニがツカサ君の周りを覆っていく。電波変換だ。しかし、通常の電波人間と違って融合したあとに構成された電波の体は2つとなっている。もしかして、2つの人格それぞれが了承しないと電波変換できない仕組みだったのだろうか。

 

「……二人」

 

「さぁ、やるぞツカサ!!」

 

「………………」

 

 ヒカルの声に返事はないが、逆らうつもりもないらしい。

 

「ハァッ!」

 

 ツカサ君……ジェミニ・スパーク(ホワイト)から以前見た、プラスの電波が放出される。ヒカルの人格で動いているジェミニ・スパーク(ブラック)からはマイナスの電波だ。ジャミンガーの時とは違って、放出される電波に限りがあるようには見えない。

 

「あ、あれは……前に見た+電波と-電波!」

 

 

『うおおお!!やるってのか!?』

 

『何だと!?うおおお!!』

 

 

『キー!!ちょっとアナタ!!』

 

『何さね!?調子にのって!!』

 

 

 これは、またブラザー同士で争っているのか。人為的なモノとはいえ、見ていて気分がいいハズがない。

 

「クックック。今度の+電波と-電波は前に比べて、ワケが違うぞ。オレを倒さない限り、消すことは出来ないぜ。もし騒ぎを止めたければ……ゴミ集積所の奥にある、廃棄物置き場までくるんだな!」

 

 廃棄物置き場とは、ショベルカーによって塞がれた道の先にある場所のコトだ。因みにカードトレーダーSPもある。カードトレーダーSPがある。……何で2回紹介したんだろう。わからないな。

 

「……スバルくん。お願いだから、言うコトを聞いて欲しい……」

 

 ツカサ君はとても苦しそうな顔をしている。

 どっちなんだよ!キミは本当はどうしたいんだ!

 

「……わかった。廃棄物置き場だね?」

 

「もちろん、『アンドロメダのカギ』は持ってこいよ!……いいな!!」

 

 クッ!……またフラッシュだ!やはり、目が馴れると、既に二人の姿を見つけることは出来ない。行ったか……

 

「どうするんだ!?スバル!迷ってるヒマはないぞ!」

 

「わかってる!ジェミニを引き剥がしてから、一発ぶん殴ってやるからね!付き合ってもらうよ、ロック!」

 

「おう!その意気だぜ!……じゃ、行くぜ!廃棄物置き場へな!」

 

「ああ!」

 

 早く解決して、ツカサ君とブラザーになってやる!

 ジェミニごとき、ベルセルクのかませにしてやるぞ!




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