転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
そんな訳で始まった訳だが、まず最初に行う事がある それは
「何を作るかを決めなきゃだね」
「そうだな」
一夏と箒が材料を眺めながら会話をしているので、私も一通りは材料を見てみる
ここだけの話、一夏や箒、鈴には及ばなくてもソコソコの料理なら作れる。可もなく不可も無いソコソコの料理は
前世で多少は自炊をしていたのだから、まぁ人に自信を持って振る舞える腕前はしていない
それを踏まえてアキヒロに振る舞える料理を考える
頑張りすぎて失敗してしまっては元も子もないし
「・・・カツカレーとか、どうだろうか?」
「そうだね、良いと思うよ?」
「そうだな、各種材料はあるしカレーなら最初に丁度良いかも知れんな」
私の提案を聞いた2人に了承を得て、カツカレーを作る事にした
「それじゃぁまずは、カレーを作ろうか」
材料の山から一夏がカレーの材料を選び、私はジャガイモと人参を手早く洗う
「じゃぁ皮を剥いて行くけど、包丁で皮剥きをするのはマドカには難しいと思うからピーラーで剥こうか」
私は一夏の言葉に頷き、ピーラーでジャガイモと人参の皮を剥いて行く
一夏や箒並みの腕前なら包丁でやった方が早く綺麗に剥けるのだろうが、私には無理だ
変に意地はって指なんて切りたく無いし、ピーラーは便利な道具だ
そんな訳で皮を剥き、一夏に包丁の握り方と切る時の正しい姿勢を教えて貰う
「正しい姿勢と持ち方をする事で動きのブレが減り、材料を均等に正確に切る事が出来る様になる。材料を均等に正確に切れば火の通りが均等になり、料理の味は向上しやすくなる」
箒が そう言い玉ねぎを薄くスライスして、ザルに入れ流水に晒す
「これはサラダ用に敢えて薄く切って水に晒している、厚すぎると辛味が強く感じるだろうし、玉ねぎが苦手な人には食べづらくなる。水に晒すのは辛味の成分を減らす為だな、水に溶けやすいらしい」
そんな話を聞きながら玉ねぎを確実に切り分け、ある程度一定のデカさに材料を切る
「今回はカツカレーだから、カレー自体には お肉は入れないで作ろうかな?代わりにラードをサラダ油の代わりに使って行くよ」
最初に鍋にラードを適量入れて加熱、ラードが溶けて鍋底に行き渡ったら玉ねぎを入れ炒める
玉ねぎに火が通り、キツネ色になった所で人参を入れ炒め水を入れて一度蓋をする
ジャガイモは煮過ぎると煮崩れする可能性がある為、後で入れるらしい
「じゃぁ、コレは一旦置いといて次はカツの準備をしようか」
「あぁ」
一夏は適当な厚さの豚ロースを俎板に置き数カ所筋切りをし、余分な脂身の部分を切り落とす
私も それに習い一夏を真似てみる
「マドカ、私が想像していたより包丁の扱いがしっかりしているね?」
「そうか?自分ではよく分からないが」
何故か感心した様子の一夏に答えつつトンカツの下処理を終え、片面に塩胡椒をし、数分馴染ませる
その間に米を研いだりしておく
「・・・一夏の腕前なら店を出せば繁盛間違いなしだな」
「そうかな?でも私は箒や家族や仲間に美味しいゴハンを振る舞えるだけで充分だよ」
そう言い一夏はニコっと笑む
一夏の腕前は千冬姉さんへの愛情が最初だろう、そして箒へ振る舞う為にと研鑽を積んだ結果だ
「・・・つまり愛か、やはり料理は愛情な訳だな」
「そうだね」
私の言葉に一夏は頷きサムズアップしてくる
どうも私は最近一夏に思考が似てきている様だ、まぁ実害は無いから良いか
待っていてくれアキヒロ、上手い昼食を持って行くからな!
大変お待たせしました
仕事が忙し過ぎて体力がヤバくて書いている余裕が有りませんでした
まぁまだ修羅場抜けてないので次が、いつになるか分かりません
ぶっちゃけ、一旦未完にして余裕が出来たら二期の話を別作品で書き直しにしようかとも思いましたが、やりたいネタが有るので続投します