転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
今、私は至福を感じている。前日に実の父親から認めて貰う事が出来なくて気分が落ち込んでいたが、それが吹っ飛んでしまうぐらい最高の気分だ
こんな都合の良い事が起こるのは、きっと私が神様に願った特典のおかげだろう
差し詰め 不幸を糧に幸福を得る程度の能力と言った感じだろうか?
さてそんな事は置いておいて、とにかく私は気分が良いのだ。何故ならアキヒロがデートに誘ってくれたからだ
恐らくは千冬姉さんか束さんの差し金だろうが、そんな事は些細な問題だ!
今はアキヒロにアピールする事が最優先なのだから
そんな訳でショッピングモールに到着し、アキヒロが不器用ながら私を気遣ってくれる事が嬉しくて思わず腕を組んでしまったが、振り解かれたりされなかったので、暫くは このままで行動しよう
さて、アキヒロの提案で服を見る事になったのだが・・・
「アキヒロ、此処は女性服の店だぞ?」
「ん?・・・知っているが?」
身長差故に私はアキヒロを見上げて問うと、キョトンとしてアキヒロは答える
「お前の服を探すのでは無いのか?」
「・・・この店では俺の服は買えないだろう?お前の服を探すんだよ」
確かに女性服の店でアキヒロが着れる服は、ほぼゼロだろうが てっきりアキヒロが自分の服を選ぶ手伝いをして欲しいと言う意味だと思っていたのだが、私の服を見るって意味だったらしい
「そ、そうか。そうだな・・・あ、アキヒロ! 出来たらで良いんだが・・・その、アキヒロが選んで、くれないか?」
思い切ってアキヒロに言ってみるが、途中から不安になってしまって目が泳いでしまう
「・・・俺で良いのか?」
「アキヒロが良いんだ」
少し戸惑った表情で尋ねてくるアキヒロに素直な気持ちを伝えると、何か決意した様な表情で頷き
「・・・了解した」
戦地へ赴くんじゃないか、と思うぐらいの気迫というかオーラみたいなのを纏い、店内へ歩を進める
流石に服を選ぶ時に腕を組んだままでは迷惑だろうと思い腕組みを辞めてアキヒロに着いて歩く事にした
さて・・・普段は一夏や箒、束さんに着せ替え人形されるだけでイマイチ流行りとか色々を理解出来ていないから、今着ているのだって着せ替え人形された時に一夏と束さんが推していた組み合わせだったりする
私1人が馬鹿にされるなら良いが、アキヒロに迷惑はかけられない
なので、よく分からない状態で並んでいる服を眺めつつ、これからはファッション関係にも勉強していこう、そう決意する
アキヒロが馬鹿にされるのは我慢ならないしな、カッとなって相手を殺してしまうかもしれない
最近、忙しくて執筆時間が長く取れないので、短文で更新を早めにして行きたいです
やっぱり難しいな、恋する乙女は
アピールがあからさま過ぎますかね?