転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
姉さんが訪ねて来て有益な情報をゲットする事が出来た
どうやら織斑家の家庭環境が原作とは少し違う様で、一夏はIS学園に自らの意思で進学する事にした様だ
まぁ多少は姉さんからの誘導は有った様だが
それはそれとして、倉持技研から安く譲り受けた白式は私と姉さんの手で既に完成済みで、春休みに成れば一夏へ渡しに行く予定だ
そして私の専用機、紅椿も微調整を残した状態なので問題無い
さて、そんな訳で大凡は私の予想通り、計画通りに事が進んだが、とある日テレビを見ているとイレギュラーが発生した
まぁ推測はしていた事ではあるが
それは男性IS搭乗者が現れた事だ、正直一夏が女の子になっていたので、別に現れるだろうとは予測してはいた、だが私の予想は1人だけだったのだが、発見されたのは2人
1人は日本人で、もう1人はアメリカ国籍のハーフらしい
これは素晴らしく嫌な予感がしてしまう
どちらか、或いは両方が私と同じ転生者の可能性が高い
そうなると、女の子になった一夏を その毒牙に掛けようとして来るかも知れない
そんな事は私がさせない、一夏は私の嫁だからだ!
「何かしらの対策をせねば・・・うむ」
「・・・何をしているのですか?箒様」
逆立ちをして考えていると、姉さんが何処から救出したとか何とかの可愛らしいメイド姿なクロエが訪ねてくる
実は受験が終わったので出社して私に与えられた研究室に居たりする
「逆立ちだ、ないか?逆立ちしたくなる事」
「ありません」
なんか私に懐いてくれないクロエに冷たく言われたので取り敢えず逆立ちを止めて衣服を整え
「それで、私に何か用か?」
取り敢えず今 私が抱えている仕事はない筈だ、納期前に提出したし、紅椿の微調整の予定は今日は無かった筈
「新規が一件来ました、社長が束様ではコストや維持費度外視のハイスペック汎用機を創り出すだろうから箒様にさせる様にと」
姉さんは良くも悪くも天才で、専用機なら一昼夜あれば設計をしてしまうし、1週間あれば素組みまで出来てしまう
無論、コアを含めてだ
ただ建造費と維持費、整備性は度外視になる
整備するのは姉さんクラスが前提だしな、うん
まぁそんな訳で姉さんよりは常識的な私に仕事が回って来た訳だ
「了解した、クライアントの要望は?」
「観測機器を取り付ける事、ある程度の自衛が行える事、出来るだけ値段を安く抑える様にとの事です」
クロエの言葉に少し頭が痛くなる
依頼して来たのは政府で、尚且つ乗るのは男性IS搭乗者の専用機らしい
要はデータが欲しいから死なれたくないし、奪われたくない、でも出費は減らしたい と言うこと
やれやれ、相変わらず我々は嘗められているのだろうか?
ムカつくので、凄い奴を造ってやろう、そうしよう
クロエってこんな感じだったかなぁ