転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
夕陽が優しく射すIS学園のテラススペースで私は普段あまり飲まない本格的な紅茶を手にセシリアと向き合っている
「・・・何度も聞くが、本当に大丈夫なのか?相当な衝撃だった筈だ」
セシリアとの試合は、私がセシリアを撥ね飛ばし
幸い数分で意識を取り戻したセシリアは簡易検査を受けた後、私を この場所に招き、彼女手ずから本場の紅茶を淹れてくれている
「検査では問題無かったので大丈夫ですわ。それにISの試合では日常茶飯事の出来事、あまり気にしなくて良いです」
そうセシリアはクスリと笑み私へ言う
「なら良いんだが・・・」
「貴女は もっと割り切っている人だと思っていたのですが、そうではない様ですわね」
割り切る、ISは今はスポーツとして用いられてはいる、だが使っている物は容易に人を殺せる凶器だ、その事実は変わらない
これが竹刀なら私はセシリアの心配はしていなかったかも知れない
正直、不良品ではないしっかりとした竹刀では、人を殺める方が難しいと思う
怪我をさせる方法は五万とあるが
「試合中も言ったが、私はメカニックや研究職志望なんだ、だから私は試合で得物で相手を打つ事を未だ割り切れていない・・・と思う、現に私は最後の体当たり以外にお前に攻撃を当てる事が出来ていなかった」
私は苦笑してセシリアへ言い、続けて口を開く
「そもそも、私はISでスポーツとは言え撃ち合う事が好きでは無い、ISは
その言葉を聞いてセシリアは何かが合点いったのか、なんかスッキリした表情をしている
「わたくし は視野が狭かった様ですわ、参考書や教科書にも明記されていますのに。篠ノ之さん、貴女の一撃は とても良い経験になりました、ありがとうございます」
「何がなんだか良く分からないが、どういたしまして?」
私が首を傾げて言うとセシリアはお嬢様然とクスクス笑う
全く持って似合っていて絵になる
そう考えつつ少し冷めてしまった紅茶を一口飲む
「・・・・!!」
「お口に会いませんか?」
今まで飲んだ事もない本場の紅茶の美味しさに驚愕していると、セシリアが恐る恐るといった様子で訪ねてくる
「いや、美味すぎて驚いてしまった。コンビニや自販機等の市販品はたまに飲むが、本格的な物は初めてだったんだ」
幾ら私が篠ノ之箒とは言え、四六時中365日和食や和の物だけを口にしている訳では無い
確かに洋食よりは和食が好きだが、私も洋食や洋菓子を食べるし、紅茶や珈琲だって飲む
「そうですか、良かったですわ」
それからセシリアと暫く他愛ない話をしたり、為になる話をしたりして過ごした
1週間後はクラス代表決定戦が行われる、一夏は勝てる見込みが高いがアキヒロは少し厳しいかも知れない
どうにかしてやらねば
てな訳で、漸く初日が終わりましたw
本当に不定期更新ですすみません