転生したら転性した挙句に篠ノ之箒に成っていたISプラス2期 作:銭湯妖精 島風
取り敢えず日本やアキヒロを見下し、自分が如何に優秀でエリートであるかと言う、素晴らしい演説(笑)を5分以上語ってくれたので、頃合いと思い口を開く
「そろそろ気は済んだだろう?セシリア・オルコット、良い加減ウザイぞ?」
聞き飽きた感を出してセシリアに言えば、私をキッと睨み
「貴女にも言っているのですよ?!分かっていますの!!」
「五月蝿いな、そんなに叫ばなくても聞こえている。お前がエリートだろうが、何だろうが私には至極どうでも良い、お前が推薦されないのは、その傲慢な自尊心ゆえだ」
やれやれ と肩を竦めて言ってやれば、私の予想通りにセシリアは顔を真っ赤にして怒りでプルプル震え始める
「それにだオルコット、いまだ自国でISコアを生産出来ているのは日本のみで、ISの開発者は日本人だぞ?本当に日本が後進的な国なのか私には甚だ信じられん。それとも・・・」
最後に煽ってセシリアから決闘をふっかけてくる様にしようと喋ろうとした瞬間、黒板側の窓ガラスを突き破り
あまりに想定外の事で私もセシリアも言葉を失い、千冬さんは またか みたいな表情で頭痛そうにしているし、山田先生はオロオロしているし、クラスメイトも反応に困っている
それを知ってか知らずか、姉さんは服のガラスを素手で何気無しに払い
「ハロー、みんなのアイドルにして天災の束さんだよー」
洗練された無駄の無い無駄なキメポーズをして姉さんが名乗り
「いやぁ、ちょっと妹の入学式を見に来たんだけど、諸事情で遅れちゃってさー?で、仕方ないから授業の様子を見てたんだけど・・・随分と不愉快な事を言ってくれるねぇ?」
序盤はニコニコと、いつもの無邪気な笑みだったのだが、終盤は笑みが消え冷たい目をしてセシリアへ歩み寄り胸倉を掴んで言う
「ひぃ・・・」
セシリアは姉さんに詰め寄られながら殺気を浴びる事で完全に折れてしまったのか、涙目でプルプル震えている
「おやおや、さっきの威勢はどうしたんだいセシリア・オルコット イギリス代表候補生?ほら、もう1度言ってごらんよ?日本が後進的?アキヒロ・フランクランドがなんだって?ん?」
無表情で瞳孔が完全に開いた状態で殺気を垂れ流して姉さんはセシリアへ口調は優しく尋ねる
「い・・・いや・・・わたくし・・・は・・・あの・・・」
セシリアは口をパクパクさせ話そうとするが、完全に心が折れてしまっているせいか、言葉にならない様で目が虚ろになり始めているので、流石に可哀想だし、今後セシリアには戦力として期待したい所なので、姉さんを止める事にした
「姉さん、もうその辺にしておいたらどうだ?流石に大人気ない」
私が言うと、どんな仕組みか分からないが、メカウサ耳がピコピコ動き、姉さんは漸くセシリアの胸倉を放し私へ振り返り
「ん、そうだね箒ちゃん。うっかりやりすぎちゃう所だったよ、ありがとう」
充分やりすぎてる気がするが、まぁ気のせいとしておこう
「おい束、お前がブチ破った窓ガラスはキッチリ請求しておく、いいな?」
「オッケーオッケー、分かったよ ちーちゃん」
いつもの無邪気な表情で千冬さんに答え再びセシリアを向き
「私は、いつでも君達がISを使えなく出来る事を忘れないでね?ふふふ」
ニッコリ笑み、姉さんは窓ガラスの無い窓から飛び降り1年1組から去った
我が姉ながら大人気ない気がするが、セシリアには良い薬になったから良いか、良いとしよう
あれ?セシリアと箒が決闘する展開へ持ってく筈が・・・
ま、いいかw