幻想殺しと電脳少女のボンゴレ生活 作:軍曹(K-6)
正直ネタ切れで、書くのが面倒になってきました。
どこかでブッツリこの話が終わるかも。
第七十八話 代理戦争の始まり
Dを倒した一週間後。開き直ったツナは神上の統魔としてのオーラを日常に放っていた。
「あー。これは遅刻だわ。まず間違いなく遅刻だわ」
「いつもより早いじゃねーか」
「風紀委員が持ち物検査するらしくてね。30分前登校なのさ」
「だから言ったじゃねーか。ゲームして夜更かしなんかしてると寝坊するって」
「五時間かけてようやく百パーセントクリア出来るって時にお前が電源消したからな。データが消えたショックで絶望してたんだよ」
「ぅぉぉぉおおおおおおにぃぃぃいいいいいいちゃぁぁぁぁあああああああああんっ!!!!!」
「ブベラッ!!」
後ろからすっ飛んできた黒色の弾丸によって、前方に吹き飛ばされたツナは地面を滑って停止した。
「お。古里兄妹じゃねーか」
「ツナ君大丈夫?」
「大丈夫に見えるのか?」
「うん。いつもの事だし」
「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃぁぁぁん!! 大好きだよぉ! 愛してるよぉ! お兄ちゃんの匂いに埋もれてるだけで私はもう、幸せだよぉ! 私を抱いて、愛して、濡らして、イかせて、昇天させてぇぇぇ!」
「やめろ、死ね」
「はうっ」
「ツナ君、真美の属性をこれ以上追加しないで」
とある業界では、ご褒美の眼差しで真美は、どこか別の世界への扉を開きかけたが、ツナが頭頂部に手刀を落としたため前後の記憶がどこかへ飛んでしまっていた。
(・・・そろそろ別の世界へ飛ぶ事も考えた方が良さそうだな・・・。これ以上何かが手に入る事はないだろうし・・・。どっかで劇的に死亡して・・・いや、ダメだダメだ。普通に転移で・・・やっぱり転生した方が安全か・・・?)
「ツナ、おい。ツナ」
「ん? なに、リボーン」
「お前、何を考えてやがる」
「自分の未来。かなぁ」
「ボンゴレのボスだな」
「ならないけどねっ!」
ツナはリボーンにいつも通り言い返しながら、代理戦争を機にこの世界を去る事を決めた。
―――暫くして。
(予定通り、お前達の実力を計る。と言う名目で骸達にアルコバレーノの話に乗って全力で俺達とその他のチームと戦う事を指示したし、クロームはとりあえず骸離れするために並盛に転校させたけど・・・。もしかしてツナ離れ出来ない? ・・・まぁいいや。さて、遠目に見て家の前にキャッバローネもいることだし、代理戦争。マジメに取り組みますかぁ)
「どーもっス」
「うぃ」
「待ってましたぜ。沢田さん!」
「こんにちは、ロマーリオさん。・・・ってことはディーノさんが?」
「よっ、ツナ」
「こんにちは。日本に何か用事ですか? ・・・まぁ、リボーンが言ってた頼み事。に関連したことなんでしょうけど」
「まーな」
「元教え子だから当然なんだと」
「で? 結局聞かせてもらってないけど、頼み事ってなんなんさ」
「お前達二人とも、オレのために戦ってくれ」
―――リボーン説明中―――
「こうして男は去り、俺達は目を覚ましたんだ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「なんだかとてつもねー話だな・・・。大まかには分かったが・・・」
「話に何度も出てきた呪いって」
「つまり一言で言うと、オレの呪いを解くためにお前達に代わりに戦って欲しいってこと」
「いや、そいつは分かったが・・・」
「その」
「どうなんだ!?」
有無を言わさないようなリボーンの殺気に、ツナ達の次の言葉は続かなかった。
「そりゃ、めったにないお前の頼みだし、力になるぜ!」
「面白くなりそうだからのってやるよ」
「そっか。サンキュ。よかったよかった。代理二人ゲット♪ よーしメシにすっぞ」
「「ちょっと待て!!」」
「ハイ?」
「ハイ? じゃない! こっちは一番肝心なこと聞いてねーぞ!」
「アルコバレーノ呪いってのは何なんだ? リボーン」
「まぁ、何となく予想はつくけど」
ツナのその一言にリボーンは目を丸くし、ディーノは身を乗り出す。
「何だって!?」
「・・・いや、ディーノさん。そもそもこんな赤ん坊が強いこと自体がおかしいんですよ。だったら、逆に考えれば良い。大人が技術と力を保持したまま姿を赤ん坊に変えられた。って」
「そうだ、これはオレの本当の姿じゃねぇ。本当のオレは超カッコイイんだ」
「やっぱり?」
「お前・・・!?」
とある夜。ツナは屋根の上で月を眺めていた。
「―――どうするつもりですか?」
「死に方の話か?」
「ええ」
「ラスボスと相打ちってのが理想だな」
「アホですか」
「もう一個は恨まれまくったボンゴレボスとして討たれるっていうストーリーなんだけど」
「馬鹿ですか」
「だが、次に早く行かないと俺の妹がっ!」
「いつの間にシスコンに目覚めたんですか・・・」
エネは呆れたようにため息をついた。が、上条は全く気にした様子は無く、そのまま思案を続けていた。
「それで? 今回の代理戦争のチーム分けは?」
「知ってるだろ?
沢田綱吉率いるリボーンチーム
XANXUS率いるマーモンチーム
沢田家光率いるコロネロチーム
六道骸率いるヴェルデチーム
古里炎真率いるスカルチーム
雲雀恭弥の風チーム
白蘭率いるユニチーム
楽しくなってきたなぁ・・・。さぁて、今回はどうやって引っかき回してやろうかな♪」
「もう引っかき回すのは確定なんですね」
「当たり前だのクラッカー!」
ツナは夜空に響かせずに大きな声で高笑いをしていた。
「相変わらず、無駄に器用なんですから・・・。って言うかどーやってるんですかそれ・・・」
「ん? 知りたい? 知りたいかい?」
「全然」
「遠慮するなって。教えてやる。良いか? まず声の出し方だが・・・」
「そんな所に無駄な肺活量を使わなくて良いですから。何なら波紋呼吸でもやっちゃってください」
「おっ、良いね。今度はそれを目指すか」
(・・・完全に失言でした)
「どうだっけ・・・」