Re:青コートの悪魔が始める異世界生活   作:新田トニー

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2000文字超えたい。゚(゚´Д`゚)゚。


第4話 ロズワール邸にて

バージルは夢を見ていた。

 

「逃げて!!バージル!!!」

 

そこには悪魔に心臓を貫かれ絶命しようとしている母の姿が。

 

「母さん!!!」

 

「逃……げて…………バージル………」

 

そして死んだ。守ることが出来なかった。もっと力があれば、悪魔を倒す力があれば、他を圧倒する力があれば母は守れた。

 

「バージル!!」

 

誰かが叫んだ。声の主は彼の弟のダンテ。バージルは我に返りダンテに逃げるよう促した。

 

「ダンテ逃げろ!!」

 

「でもバージルは!?」

 

「俺の事はいい早く逃げーー」

 

瞬間バージルは悪魔に貫かれた。

 

「バージル!!!!」

 

「クソッ!!」

 

逃げるしかなかった。逃げなければバージルの死は無駄になってしまう。ダンテは悪魔を睨みながら逃げた。

 

「!奴のガキが逃げるぞ早く追いかけて殺せ!!」

 

「ウォォォォォォォォォォォォ!!!」

 

何者かの叫びが聞こえた瞬間悪魔はバラバラに切り裂かれていた。

 

「コイツ!!さっき殺したはずじゃあ!?」

 

「ウァァァァァァァァァァ!!!」

 

バージルは叫びながら悪魔を斬り伏せていた。父スパーダから教わった剣術で。

 

全ての悪魔を殺し血だまりの中彼は立っていた。

彼のそばにはかつて母だった骸が。

 

「俺にもっと力があれば母さんを守れた。力があれば母さんを…………」

 

バージルは血だまりの中の血をすくい髪を一気にかきあげた。

 

「I need more power !」(もっと力を!)

 

バージルは目が覚めた。彼は今のが夢だということを自覚したのだろう。バージルは心に穴が空いていた。魔帝ムンドゥスに殺され改造されダンテに立ちはだかった。最初はバージルが有利だった。テメンニグルの時もそうだ。彼はさらなる力を得るという誓いを立て戦っていたのだ。だがダンテはその信念のもとに戦っていたバージルと互角に戦った。そして勝った。バージルはあの時のダンテの言葉を思い出す。

 

「俺達がスパーダの息子なら!受け継ぐのは力なんかじゃない!もっと誇り高き……彼の魂だ!!」

 

ダンテは力ではなくスパーダの意志を受け継いだのだ。そこに何が違ったのか。バージルは未だ理解できなかった。

 

(俺は間違っていたのか?今まで俺は全てを圧倒する力の為放浪して来た。だが奴は短期間で強くなった。何故だ?俺に何が欠けている?)

 

バージルは一人思案していた。するとドアをノックする音が聞こえた。

 

「バージル調子ははどう?昨日はゆっくり寝れた?」

 

銀髪の髪が特徴の女の子が入って来た。

 

「サテラか」

 

そういうとサテラは

 

「ごめんねバージル。私の名前サテラじゃないの」

 

「何だと?」

 

「ごめんって言ったじゃない!」

 

サテラは少し怯えるようにバージルに言った。

 

「違う。何故名前を偽っていた?」

 

「バージルは知らないの?嫉妬の魔女」

 

バージルは今のサテラのある単語に注目した。

 

「嫉妬の魔女?」

 

「嫉妬の魔女、銀髪のハーフエルフでこの世に災厄をもたらした最悪の存在よ」

 

バージルはニヤリと不敵に笑った。

 

「どうやらこの世界はまだまだ捨てたものではなさそうだ」

 

サテラは疑問に思った。この世界?その事について聞こうとすると

 

「そういえば貴様の名前は?」

 

名前?とでもいうような顔をしていた。

 

「貴様の本当の名前だ貴様は魔女ではないだろう」

 

とバージルがエミリアにいうと

 

「…………そうよねバージルは分かってるじゃない!」

 

エミリアは何故か嬉しそうに笑った。

 

「あっそうだったスバルの所に行くの忘れてた!ちょっと行ってくるわね!」

 

そういうとエミリアは客室を出た。

 

ーー数十分後ーー

 

「退屈だ………」

 

それもそのはずずっと客室にいても暇なだけだ。そう思いバージルは客室から出ることにした。それからバージルは廊下を歩いているが他の部屋に着く気配がまるでない。

 

(まさかループしているのか?)

 

そう考えバージルは最初に開けた扉に戻っていき再度扉を開けた。

 

「……何で今日は2人も入ってくるのかしら」

 

2人?と思いバージルは辺りを見渡すと

 

「あっバージルさんじゃないすか!まさかあんたも入ってくるとは思わなかったすわー」

 

「ナツキスバルか」

 

「ぐぬぬ……今日はなんて日かしら!」

 

そういうとバージルが

 

「フンあんなずっと廊下がループしていたら怪しいと思うだろう馬鹿め」

 

そうだぞーベア子とスバルがベア子?に言うと

 

「……またあれをやられたいのかしら?」

 

「ごめんなさいごめんなさい!!」

 

何かされたのだろうかスバルがさっきとは全く違う態度になった。

 

「お前もさっきの態度の罰よお灸を据えてやるのかしら」

 

スッとベアトリスがバージルに手を伸ばした。スバルは何か思い出したのだろうか何とも言えない表情になっている。

 

「!!なんてマナの量あなた本当に人間なのかしら?」

 

「……さあ何のことであろうな?」

 

「ぐぬぬ!今日はこれくらいにしておいてあげるのかしら!」

 

そういうとベアトリスは扉の前に立ち

 

「何をしているのよ早く来るのかしら」

 

ああそうかこれから屋敷の主に会いに行くのだったな。

そう思い出しバージルとスバルは食堂に向かった。

 

(バージルさんあれやられて何ともなかったのか?何とも無かったとしたらバージルさんホントに何もん何だ?)

 

スバルは1人疑問を抱いていた。

 

「やあ君達がエミリア様を救ってくれたバージルくんとスバルくんだぁ〜ね話は聞いているぅ〜よ」

 

バージルは変な喋り方をする奴らだなと思いながら話を聞いていた。

 

「そこでエミリア様を救ってくれた君達に何か褒美をあげよぉ〜う何でも言ってくれたまぁ〜え」

 

「バージルさん何でもって言ってくれたんだからやっぱりあれっすよね?」

 

とスバルはバージルに耳打ちをする。

 

「あぁそうだなこの状況で何でもと言われたらそれしかあるまい」

 

「じゃあせーので言いますよ?せーの」

 

「俺をここで働かせてくれ!」

 

「俺を数日間ここに滞在させて欲しい」

 

「え?」

 

「む?」

 

見事に食い違った。

 

 

 

 

 

 

 

 




少し日が空いてしまいました誠に申し訳ありません。
やっぱり別の物語の人物同士を掛け合わせるのがこんなに難しいとは思いませんでした。基本的にはアニメの最終回ら辺で執筆終了したいと考えております。これからも何卒よろしくお願いします!

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