どうしよう。初めての投稿緊張するなぁ。
ここはどこだ。
まず彼から出た言葉はそれだけだった。
「俺は確かやつに……」
それもそのはずだ。彼は弟のダンテに倒されたはずなのに、死んだはずなのに生きている。おまけに見知らぬ土地だ。さすがのバージルも困惑していた。
彼の手には彼の愛刀閻魔刀が。そして彼が自分の手で倒し、手に入れた魔具ベオウルフが。
このまま突っ立っていては仕方がない。まずは周囲の様子を把握しようと彼は辺りを見回した。
「つまりこれはひょっとして…異世界召喚ってやつー!?」
「なんだと?」
異世界召喚という言葉に彼は振り向く。彼は声の正体を知るべく声がした場所に近づいた。たどり着くとそこには他の人々と比べて異様な格好をしていた。
全身ジャージというこの世界には存在しない衣類を着ていたのだ。
「おい貴様。いま異世界召喚といったな」
「えっ?ああ確かに言ったけどまさかあんたも?」
「ああどうやら俺も貴様と同じように異世界召喚されてしまったようだ」
この少年ナツキスバルは自分と同じ境遇の人と遭遇して少し安堵したようだ。バージルはどのように異世界召喚されたのか聞くべく二人だけの状況になるため裏路地に入っていった。
「いやーまさか同じく異世界召喚される人がいるとは思ってもいなかったよ。ああそうだ俺の名前はナツキスバル。あんたの名前は?」
随分馴れ馴れしい奴だなとは思いながらも
「バージルだ」
と答えた。
「バージルさんは何で異世界に召喚されたんすか?」
「知っていたら貴様に近づいてはいない。貴様こそ何か知っていることはないのか?」
スバルは辛辣だなとは思いつつも同じ境遇の人だ別れるのも寂しいと思い
「いやー自分もわからないんすよねー何で自分がこうなったのか」
あまり期待してはいなかったがそうかと答えこの街の情報を集めようと腰を上げると
「よおそこの二人組ィ。有り金全部置いてけや!」
とチンピラの3人組がやってきた。
すると少年ナツキスバルが
「バージルさん任せてくださいよ。今から俺があいつらを華麗に倒して見せますから!」
ほうと彼が関心を持った。バージルが相手ならば取るに足らぬ相手だが3人相手に華麗に倒すと啖呵を切ったのだ。何か彼に倒す算段があるのかとバージルは様子を見るために腰を下ろした。
スバルは勢いよく大柄の男にパンチを繰り出した。大柄の男はまともにそのパンチを受け勢いよく吹き飛び倒れた。
そして仲間の一人がやられた事に動揺しているチンピラの一人に蹴りを放った。そのチンピラも吹き飛び倒れた。残るはあと一人だけ。彼は最後の一人を倒すべく近づいていったが男がナイフを出した瞬間スバルは恥も外聞も捨てて
全力で土下座した。
復活したチンピラが彼に殴り始めた。俗に言う集団リンチというやつだろう。
「Foolishness」(愚かな……)
バージルはそう呟き
「もうその辺にしておけそれ以上やれば死ぬぞ」
(俺も丸くなったものだな……)
とバージルは心の中で呟き
「ああん!?なにスカしてんだてめぇもーー」
「Scumbag」(クズが)
瞬間バージルは大柄のチンピラの前に近づき鳩尾に重い(バージルは手加減していたが)一撃を食らわせた。チンピラの仲間が倒れるのを気づく前にもう一人の小柄のチンピラに蹴りを食らわせた。チンピラは勢いよく吹き飛んだ当分起きることはないだろう。そして最後のチンピラは
「てめぇこれ以上近づくと俺のナイフでーー」
「今何か言ったか?」
一瞬でバージルは背後に回り首に手刀を食らわせた。
「つ、強え……」
バージルは数秒でチンピラ3人を倒したしかも手加減しているように見えた。
「何だあの青コートの兄ちゃん強すぎだろ」
と金髪の少女フェルトは隠れながら見ていた。スバルは気づいていなかったがバージルはとっくに気づいていた。が特に危害は加えて来なかったので無視をしていた。
「あいつらとは関わらないようにしよう……」
とフェルトはその場を去った。
「おい大丈夫か?」
「ははは、すんません俺が倒すとか啖呵切っといてボコボコにされるってカッコ悪いすよね」
「ああ確かにカッコ悪かったなもっと力をつけろ力がなければなにも守れはしない」
「自分の身さえもな」
一瞬バージルさんの目が暗くなった気がした。過去に何かあったのだろうか。そう思案していると
「ーーそこまでよ、悪党」
一人の少女が現れた。
初めて書きましたけどこれリゼロもうちょっと復習した方がいいかもしれませんね