ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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ワンピース二十周年一番くじを買います。
もちろん全部!これってヤバい?普通ですよね!


163 第八十四話 「逃げる足止めをしろ!」

あの気味の悪い瞳は何だったのだろか?

 

周りが見えなくなっていた。

 

 

あの落雷は俺の自由を取り戻すと同時にルフィの自由も取り戻した。

世界政府の管理下にある特別死刑台は落雷を受け、燃え倒れる。

 

 

あの時、落雷が落ちてくれて助かった。

 

 

落雷が合図かのようにポツ、ポツ、ザァーと降り始める雨。

ひらひらと落ちてきた麦わら帽子を拾い、被り直すと

 

「なはは、やっぱ生きてた。もうけもうけっ!」

 

ルフィは先程まで殺されそうになっていた者とは思えない程、完結に言って笑っている。

 

 

あのまま見続けていたなら、俺はどうなっていたのだろうか?

 

 

「おいお前、神を信じるか?」

「バカ言ってねぇで、さっさとこの町を出るぞ。もうひと騒動ありそうだ」

 

サンジがゾロに神の存在を訊ねるが、ゾロはサンジの問を無視。

 

 

・・・考えるのも、怖い。

 

 

「広場を包囲!!海賊共を追い込め!!」

 

広場を包囲し海賊を捕らえろ!と海兵があらゆる方向から現れる。

 

「きた!逃げろぉぉ!!おい道どっちだ!?」

「おいジーク!!!ぼっけとするな、逃げるぞ!!」

 

ルフィを先頭に走るゾロが俺を呼ぶことにより、俺は思考を入れ替える。

 

「悪い」

 

一言、謝って俺も三人に続く。

 

 

逃げながらゾロが言った。

 

「敵が追ってくるな」

「そうだな」

 

俺も後ろをチラッと見て、肯定する。

ルフィが提案した。

 

「止まって戦うか?」

「やめとけ、キリがねぇ」

 

サンジがキリがないとルフィを止める。

そういやあ、とゾロが言った。

 

「誰かが戦闘中に突っ立てったよな」

「うっ!」

 

気まずい

 

「空を飛んだと思ったら、急に落っこちて動かねぇかったな」

 

サンジも俺の傷を抉る。

 

「結果的にはルフィは助かったものの、お前なら最も早く助けることが出来たんじゃねぇか!?」

「一人だけ何もしなかったもんな」

 

こ、コイツら!!

 

「あーー!!分かったよ!!追手を足止めすればいいんだろう!!?」

 

乗せられるがままに言ってやった。

 

「悪いな」

「お前の能力なら簡単だろ?」

「じゃあ頼んだ」

 

三人はそれぞれ俺に言って走り去る。

 

後ろから追って来ていた海兵等は、俺が止まった事で止まる。

一部が通り過ぎようとするが、させるかよ!

 

「ミラーウォール!」

「うわぁ!」

「跳ね返る!?鏡か?」

 

ミラーウォールにより、後ろに弾き飛ばされる二人の海兵を見て、進もうした者は立ち止まる。

 

「懸賞金六千万ベリー、『月銀 ジーク・クリューギュロス』ここでお前を捉える!!この数ならば奴も簡単にはにげれまい。かかれぇー!!」

 

俺の足止め戦闘が始まった。




コツコツと頑張っていきます。

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