ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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157 第七十八話 到着、ローグタウン

イーストブルーからグランドラインに入る海賊は必ず、此処を通ってからと言う程有名な町。

ローグタウン、別名『始まりと終わりの町』

かの有名な海賊王『ゴール・D・ロジャー』が生まれ、そして最後に処刑された『大海賊時代』幕開けの町でもある。

 

グランドラインを目指す俺達も例外でなく、船長であるルフィたっての希望でこの町に立ち寄った。

 

「よし!!おれは死刑台を見に行ってくる!!」

 

ルフィは船から降りる他の船員が降りてくるとそう言い、死刑台を目指して突っ走って見えなくなった。

 

賑わっている町の入り口に圧倒しながら、これからの予定を口に出す。

 

「ここは良い食材が手に入りそうだ!」

「おれは装備品でも買いに行くか!」

「……おれも買いてぇもんがある……」

「貸すわよ、利子三倍でね!」

「俺はどうしよっかな?」

 

残った俺達五人は集合場所と時間を決め、サンジは食糧集めとナンパを目的に市場方面に、ウソップは装備品の買いあさりに、ゾロは鷹の目戦で折れた刀の代わりをナミからお金を借り武器屋を探しにそれぞれ散って行った。

 

買い物に行くに当たり、サンジには食材代、ウソップにはサンジが砥石を頼んだ為、砥石代をそれぞれ、船の経費で渡した。

その他で船のお金握っているナミと俺が相談し、おこずかいを捻出し全員(ルフィ以外)に渡した。

 

最後にゾロの刀代は、必需品だし経費で落としたかったが、落とせれなかった。

刀というものは高い。

安物は数万ベリーから最上大業物の数十億ベリーまで幅広く、ゾロが使うとなればある程度の業物でなければまたすぐに折れてしまう。

さらに言うと俺達は食材費や必需品、消耗品の費用が何とか出せる位のお金しかし持っていない(俺とナミの持っている手持ち金は別で)。

業物の刀がホイホイ買える程のお金持ちじゃないのだ。

よってゾロはナミから十万ベリーを借りた、三倍という有り得ない利子を付けられて。

 

俺の手持ち金から貸してやっても良かったのだが、いつまで経っても返ってきそうにないし、ここで貸すべきではないと直感的に思った為、口出しをしなかった。

 

 

 

 

 

 

グランドラインのある島。

突起した岩を中心に島全体を覆いつくしている森があり、人など近寄らない無人島に停泊中の大きなガレオン船。

海賊旗が風によってなびいている姿を見れば、この無人島に停泊している者達が海賊だと言うのには一目瞭然だろう。

 

今、海賊達は宴会中だった、真っ昼間にも関わらず。

事の始まりは海賊団の船長の珍客が訪れた事から始まる。

 

 


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