ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
自分はトレクルのズゴフェスでヴィンスモーク家を狙うか迷っています。
やっとお祭り騒ぎも終わり、出発の朝がやってきた。
ココヤシ村の人々の好意によって物質も最低限もらい、船に積み上げも完了した。
「あっしらは本業の賞金稼ぎに戻りやす。兄貴達には今までお世話になりやした」
「ここでお別れっすけど、また会える日を楽しみにしてっす」
俺達のよりも一足先にヨサクとジョニーが簡単な挨拶をしてこの島を去っていった。
初めはバラティエへの案内から始まった付き合い。
ここまで突合ってくれたが、あの二人がいなければナミに船を盗まれた時、ナミを追えなかっただろう。
二人との出逢いに感謝を。
そして、今後の賞金稼ぎ人生にいい結果を。
「しっかし、来ねぇなあいつ」
「来ねえんじゃねぇのか?」
「来ねえのか?ナミさんはこないのか!!??オォォォ!!」
「来るはずだから落ち着けってサンジ」
今、ココヤシ村の人々が見送りに来ている中、いつまで経ってもナミがやってこず、痺れを切らしたウソップの言葉にゾロが余計なことを適当に言い、サンジが暴れ俺が宥める。
ゾロの奴、無意識にサンジを煽るな。
サンジもまるでナミの為にこの船に乗った様な焦りだ。
ホントにそうじゃないよな。
「お前な、どこにも無かったぞ!!生ハムメロン!!」
今、関係ないだろそれ!
でも懐かしいな、生ハムメロン。
子供の頃、食事に出てたっけ?
家を出てからメロンが高いから、全然食べてなかったな。
あるんだったら、見つけて食べれば良かった。
この話は置いておいて
「船を出して!!」
やっと聞こえたナミの声。
ナミは向かって走ってくる。
ルフィが「とにかく出すか」と言ったのでこちらは出港の準備。
碇を上げて帆を張る。
別れも言わずに出港するようだよ気づいた村人達は分かれくらい言いたい、とナミを
止めようとする。
村の人々を縫うように進んでくるナミ。
そして船の後ろに飛び乗った。
服の中から大量の財布落としながら。
ようやく財布がないと気づく村人達に向かってナミはお金を持ってニヤッと笑い
「皆、元気でね♡」
「「「「「や、やりやがったなぁ!!!!あのクソガキャーーー!!!」
感動な別れも一転してナミに怒りを向ける。
俺達はというと
「おい、変わってねぇぞ。コイツ」
「またいつ裏切ることか」
「ナミさんグーーーッ!!」
「だっはっはっはっはっは」
「ハァ・・・外は返してやれよ」
それぞれ思い思い言っていた。
中のお金は兎も角、外の入れ物がなくなるのは俺は辛い。
ナミへの怒りも消え、何時しか村人達も笑っている。
最後にナミが俺が初めて見た心からの笑顔で
「じゃあねみんな!!!行ってくる!!!」
こうして俺達は航海士を仲間に入れてグランドラインを目指す。
八月二十三日より連載開始した第五章ココヤシ村編は今回で終わり
長かった、記念短編を除いて二十六話も!
次回からは第一部最後の第六章ローグタウンが始まります。
この島ではいろんな意味で世界最強(暫定)が登場!