ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
「「「ウソップ海賊団参上」」」
あれからウソップがいなくなり食事を続けていると店に三人の子供が入ってきた。
「お、おい。海賊達!」
「船長キャプテン・ウソップをどこにやった!?」
「キャプテンを返せ!!」
なんだウソップの部下?か。
何か誤解している気がする。
「はーー。うまかった肉」
「え???肉?まさかキャプテンを……」
おい、ルフィ、タイミング。
そこで魔が差したのかゾロが
「さっき………食っちまった」
「「「ぎやぁぁぁぁぁぁぁ。鬼ばばぁぁぁぁ!!」」」
子供達は叫んだ。
「何で私を見てんの?!!!」
ナミを見て叫んだ。
ここで治めとかないと子供が倒れる。
「その辺にしろお前ら。君たちも安心してもいいよ。ウソップは食ってないし殺してもない。仲間のおふざけだ」
俺の言葉で何とか落ち着いてくれた。
店では目立っていたが。
………代金多めに払わないといけないかな?
ウソップが時間だと言って店を出た事を伝えると子供達は納得したように言った。
「そうか。キャプテンは屋敷に行ったんだ」
「屋敷ってあの病弱なお嬢様がいる?」
屋敷には常連ぽっいなだから船を持ってるかもしれないことを知っていたのか?
「何しに?」
「うそつきに」
ルフィが尋ねると子どもの一人目が隠れている子が答えた。
うそをつきに。
詐欺か?
世間知らずそうなお嬢様をだまそうとするのか。
でもあいつはそんな奴に見えなかったが。
俺が考えてるのを子供達は否定してくれた。
「ダメじゃない。立派なんだ!な」
「うん!立派だ!!」
二人目が違うと言いもう一人にも同意を求めるともう一人も即答。
話を聞くとご両親を失ったお嬢様を噓話で元気づける為に一年前からずっと通っているそうだ。
「おれはそんなキャプテンのおせっかいなところが好きなんだ」
「おれは仕切り屋なところ」
「ぼくはホラ吹きなところ」
ウソップは子供達に慕われてることが分かった。
心の中で疑って悪かったよウソップ。
ルフィがお嬢様の容態を聞いた。
「もしかしてお嬢様元気なのか?」
「うん、キャプテンのおかげで!」
まさかこいつ元気ならとか言い出すんじゃないだろうな!?
「よし!!じゃあやっぱり船をもらいに屋敷に行こう!!」
「だめよ。さっき諦めるって言ったばかりでしょ!!」
「よし!!じゃねぇよルフィ。貰うっつたっていくらウソップの紹介といえただで貰える訳ないだろ。そもそも出会ったばかりの人の話を聞いてくれるかどうか」
俺とナミの静止を聞かずルフィは元気よく店を飛び出して行った。
あぁ、また目立つ。
店主さん俺をそんな目で見ないでお金キチンと払いますから。