ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
寝てました。
アーロンの攻撃を避けて、避けて、避ける。
ルフィはどこだ!?まさかやられたわけないよな。
「ちッ、ちょこまかと避けやがって!!」
これは避けらないな。
なら
「ミラーガード」
アーロンの拳が俺の鏡にあたった瞬間、アーロンは鏡の能力で後ろに弾き飛ばされた。
一端、間が空いたその時、ナミの声が響いた。
「アーロンッ!!」
結構早かったな。
アーロンとナミが話しているそのすきにゾロとサンジを脇へ寄せる。
「ゾロ、傷が開いちまってる。後で本格的な医者に見てもらおう。」
「じ、ジークさん危ないから下がって、ここはおれが……」
ん?まさかサンジはまだ俺の事を女だと思ってやがるのか!?
ルフィかウソップ辺りがとっくに俺の性別を明かしてるのかと思った。
「サンジ、俺は男だ。バラティエでは言ってなかったな。それよりもルフィはどこだ!?」
「ええ!!?おれとしたことがレディーとこんな奴を間違えるなんて……」
なんか凄い落ち込んでる。
俺の方が女扱いで落ち込みそうになったってのに。
その時、ルフィが水を思いっ切り吐き出す音が聞こえた。
「ぶぅーーーーーーーーッ!!!!・・・っぱァ!!!」
海の中に放り込まれていたのか。
「きたか!あとは足枷を外せば…」
「三十秒、それ以上は持たねえぞ」
「それで十分だ!!」
いつの間にかサンジが立ち上がって海に入って行きゾロが刀を構えた。
何をやりたいかは分かったが…
「ゾロは下がってろよ!!時間稼ぎくらい俺がやってやる」
「遅刻野郎がうるせぇ。おれがこいつを止める!!」
何がゾロをここまで言わせるのか?
俺には分からない。
重傷だげどここで俺が何言っても辞めないだろう。
あとで痛い目を見るのはゾロ本人だし…。
戦闘態勢に入る俺とゾロ、そこにアーロンめがけて卵が飛んできた。
「援護するぞ、ゾロ!!ジーク!!存分に戦え!!」
勇ましい行動なのだが、壁にチョコンと空いた穴から狙っている姿を見ると、勇ましい行動を台無しにしている。
「聞け、ナミにジーク!!!おれは幹部を…幹部を一人仕留めたぜ!!!!」
ウソップが幹部を倒したのか!!?
頑張れば出来るじゃないか。
ゾロが攻撃を、俺がゾロが受けそうな攻撃をガードする。
二人でアーロンに向かって行く。
ゾロがアーロンの鼻に向かって刀を震る。
アーロンが強靭な鼻でそれを受け止めた。
あのぉ?そんなに密着されると鏡を張りにくいんですけど!
しかたがないので隣でなぜか止まっているタコの魚人をどうにかしますか。
気づいたら原作十巻に………追いつく頃には何話になっているのやら。