ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
ウソップの時は最近戦闘をやってなかったから手加減じゃなくて、あれ本気だったんだけど。
正直に言わなくてもいいよね。
「別にグランドラインの海賊がイーストブルーにいようと勝手だろ?強いて言えば俺の目的を果たすために人探しかな?」
「そんな事の為にイーストブルーに!?じゃ、じゃあその探し人って見つかったの?」
話題をさりげなく変えたら食らいついてきたナミ。
よし、声も落ち着いている!
「見つかった。今ともに行動している。」
「ルフィ?」
「正確に言うと麦わら帽子を被った青年を探してたんだ」
昔、あの人から「海賊になるなら麦わら帽子を被った青年を助けてあげて!」とか「十九歳になったらイーストブルーに行け!!」だとか言われたりしたからな。
今思うと、俺がルフィと出会って仲間になることを予測してたんじゃないか?ってくらい言われた。
あの機械の事があるからそれはないって言い切れないのが怖いとこだ。
「ジーク?急に黙り込んでどうかしたの?」
はっ、いけない。
今頃、あいつらはアーロン一味と戦ってる頃だった。
「と、兎も角俺の名はジーク・クリューギュロス。ただの海賊でルフィを海賊王へ導く男だ!」
最後に最初の質問に答えてやった。
「それじゃっ、そろそろ俺もアーロンパークに向かわないと怒られる。ナミはもう少し心が落ち着いたら来てくれ」
「え?ちょちょっと待って……」
これ以上質問されないように俺はナミを置いて一人、アーロンパークに向かった。
アーロンパークに近づくとあふれかえったココヤシ村の住民達の中に知った顔が。
「ヨサク、ジョニー!戦況はどうだ!!?」
「ジークの兄貴!!ヤバいっすよ!!」
「そうっす!!今まで何処に居たんすか!!」
パークの中を覗いてみるとボロボロになった屋根や床。
その中に一人佇むアーロン。
地面に倒れているゾロ、サンジ。
その瞬間、俺は剃でアーロンの目の前に割って入った。
「うちの船員にこれ以上手を出すな!!」
「ジーク!!」
間一髪、ゾロは無茶をしたのか傷が開いて包帯が血でにじんでいる。
一方、サンジはゾロよりはマシみたいだが骨が何本か折れているだろう。
「アぁぁ!!?なんだこのアマ、麦わらの仲間か!!?」
「女扱いするな!!俺は男だ!」
「んごぉ!」
剃で後ろに回り込み、未熟な鉄塊を掛けて頭を思いっ切り殴る。
「っう!痛った!!」
こりゃあ早々に武装色の覇気を覚えなきゃな!
「小賢しいマネをぉ!!!」
俺の攻撃は全然効いてないのかアーロンが反撃に出た。
今更だけど「ネギま」面白い!!