ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
「ママママ、久しぶりだねぇ。お嬢!」
ここはホールケーキ城、面会の間。
ペロスペローにエスコートされお城に入ったお嬢とティカはビッグ・マムことシャーロット・リンリンに合っていた。
「モグモグモグモグ、ゴックン。うん、リンリンお久さ~。」
お嬢はお菓子を食べるのに夢中だった。
普通なら四皇であるビッグ・マムを差し置いてお菓子を食べるのは無礼に値する。が今回の相手はお嬢、ティカ。
怒っても怯えるどころか全く反省しないお嬢に加え、お嬢の行動全てを全肯定する忠誠心MAXのティカもいる今では四皇ですらケンカを売れない相手である。
出発前の行動は気にしない様に。
ビッグ・マムもお菓子を食べながら今回の訪問の要件を聞いた。
「それで、何の用だい?前回のお茶会は欠席だったが?」
「そちらについては、ご招待頂いて貰ったのに関わらずご出席できず申し訳ありません」
お菓子を食べるのに夢中なお嬢に代わってティカが答えた。
ティカの答えに一部、周りに控えていた息子、娘達が驚いた。
((ママのお茶会を欠席した!!!??))
当然の反応である。
ビッグ・マムのお茶会、それに招待された者は欠席ができない。いや、しないのだ。
なぜなら、欠席すると後日、ビッグ・マムからプレゼントが届く。
その者の家族、友人、仲間など近しい人一人の生首が入ったプレゼントだ。
大抵の人ならその結果に怯え、お茶会の欠席などしない。
しかしお嬢には欠席してもそんなプレゼントを送られない理由がある。
それは二十年以上も昔の事。
ビッグ・マムはお嬢にいつものようにお茶会の招待状を出した。
しかしお茶会の当日、来たのはお嬢ではなくティカただ一人。
怒り狂ったビッグ・マムは帰還中のティカに将星の一人を仕向けた。
友達であるお嬢にも例外なくティカの生首をプレゼントしようとしたのだ。。
仮にも四皇の大幹部『将星』並みの海賊、海兵だと手も足もでない。
ビッグ・マムはティカをただのメイド、そう思ったのが運の尽きだった。
結果、ティカは将星を撃退した。
それだけなら良かったのだが将星を打ち取られたビッグ・マム海賊団と大切なティカ襲撃に怒ったお嬢がぶつかった。
お嬢はペロスペローの飴の拘束をものともせず、カタクリの見聞色の覇気ですら予測できない攻撃でビッグ・マム海賊団を半殺しにした。
今驚いたのはその事件を知らない者達。
結局、お嬢は「リンリンのバカァ!!」と顔に一発ビンタをかまして終わり。
以来、彼女らはお嬢の欠席を見逃すのであった。
あれ?オリジナルの方が何か書けてない!?