ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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サブタイトルが考えれない。(中途半端に切る自分が悪い)


141 第六十四話 ナミの噓

「ナ!!!?ナミさ~~~~~ん♡おれだよ覚えてる!?一緒に航海しようぜ!!」

「テメェは引っ込んでろ!!話がややこしくなる!!」

「アンだとゴラ!!恋はいつもハリケーンなんだよ!!!」

 

緊迫した雰囲気をぶち壊したのは元バラティエの副料理長で現俺達の船のコック、サンジと戦闘員のゾロ。

二人は睨み合いを続けるがジョニーは構わずナミを罵る。

 

「言ったでしょう!!この女は魔女なんすよ!!隠し財宝のある村を独り占めする為にアーロンに取り入って平気で人を殺す!!」

 

違う!!

ジョニーは勘違いしている。八年前の事件を知らないのか!?

隠し財宝はナミが今ままで盗んだ物の事を言っているのであろう。

 

「コイツは根っから性の腐った外道だったんすよ!!兄貴達はずっと騙さたんだ!!この女がウソップの兄貴を殺す所を俺はこの目で見た!!」

 

この目で見た。って事は実際に確認してないって事だ。

それにナミが根っから性の腐った外道だったら初めて会った時、檻に入ったままのルフィにバギー玉を躊躇いもなく打っていたはずだ。

 

「一つ教えておくけど今、ロロノア・ゾロとその一味をアーロンは殺したがっている。ゾロがバカな真似をしたからね。」

 

ほら、ナミは今でも俺達を心配している。

 

「いくらあんた達が化物じみた力を持っていようが本物の化物には敵わない。」

 

うん、ナミから見たらアーロンは本物の化物に見えるのでしょうが、例えばナミは丁度知らないけど世界最強の剣士「鷹の目のミホーク」、それに並ぶ「王下七武海」、更に強い海賊四人の皇帝「四皇」、海軍本部の中将、大将達に元帥。

俺は知っている。アーロンに比べたら先程上げた奴らの方が断然強い。

それに、ティカさんとあの人。

この二人の事を「ホンモノのバケモノ」と言うのであろう。

 

俺が色々と化け物達について考えている隙にゾロとサンジは戦闘態勢に、ルフィは地面に転がり「寝る」と言うと一同啞然としていた。

 

俺?ゾロとサンジに呆れながらルフィの行動を見ていた。

あの人だったらどうするかな?と考えながら。

 

ナミは「勝手にしろ!!」と言い残して走り去った。

 

追いかけてもいいが返って逆効果になるし残したこいつらがどう行動するかが心配だったのもあり、ナミの走り去る姿ををぼんやりと眺めていた。

 

ゾロはこれから先は付いて行けないと言うヨサクとジョニーに最後の忠告を受けながら歩き去る二人を見送っていた。

 

俺はあの二人の実力を見るにこれから先賞金稼ぎとしてやっていけるか不安だった。

せめてもう少し力を付けるように祈っておいた。

 

自分の事を棚に上げて。


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