ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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 お待たせいたしました。
いつもより長くなっています。その為か三人称視点から一人称視点で読みにくいかと……。お願いですから見捨てないで!!

所で文章力上がるチートないかなぁ?


138 第六十一話 検証

「き、君はナミとどういう関係なのかね?」

 

ジークに向かって小言を垂れ流すナミを見て少し驚いたゲンゾウは質問を投げつけた。

 

「ん?申し訳ない、挨拶が遅れた。俺の名前はジーク・クリューギュロス、ジークと呼んでくれ。ナミとの関係はうちの船の航海士、仲間だな」

「だから仲間じゃないって言ってるでしょ!!私は海賊専門の泥棒であんた達とは手を組んでいただけの関係。私はあんたらの……」

 

ゲンゾウに名前を名乗り、ナミとの関係を自分なりに表現するジークにナミは否定の姿勢を見せる。

そんなナミにジークは

 

「少なくとも俺はお前のことを今でも仲間だと思っているよ」

 

船を奪われ、乗せていたこれからの軍資金も盗まれてなお、ジークはナミの事を今でも仲間だと言った。

船長であるルフィがナミを信じた、だからジークはルフィを信じて仲間と言ったのではない。

ジーク自身がナミと航海を重ね、ナミを信じて仲間と言ったのだ。

 

「勝手に決めないでよ!!」

「あっ、ナミちょっと!」

 

 ナミを信じきたジークの言葉にナミは感情があやふやになりその場から走り出して行った。

そんなナミを追いかけて青い短髪の女の子も去って行き、この場に残されたのはゲンゾウとジークの二人きり。

 

「君は、君はナミに何かを盗まれたのだろう?」

「そうだな。船とか資金……船の役割も持ち逃げされた」

 

一旦言葉を区切るジーク、一呼吸置いて続ける。

 

「本人は返したつもりなんだろうが、俺達はまだ返されたつもりがない。ナミの航海術は俺達に必要なものだ。」

 

 

俺やルフィの頭の中ではナミはまだ俺達海賊団の航海士だ。

航海中、ナミは凄くいい笑顔だった。

あの検証も兼ねて、この島でもナミの態度の原因を聞いてみるか?

 

 

ジークは思い切ってナミについて聞いてみることにした。

 

「俺達の船長は船を奪われた直後、ナミを信じて仲間だと言い切った。俺達はナミが本心から断るまで諦めない。昔、ナミに……この島に一体何が起こった?よそ者の俺に話したくないことだと思う、それでも聞かせてもらえると助かる」

 

ジークの強い意思を感じ取ったのかゲンゾウは

 

「ジークと言ったか?これから私が語ることはナミにとってとても悲しい出来事だった。我々にとってもだ!」

 

ゲンゾウはそう言ってナミに起きた悲しい悲劇をナミとある一人の女海兵の出逢いから語り始めた。

 

「…あれは嵐の夜の事じゃった———」

 

ゲンゾウの口が開くと同時にジークは手荷物からある物を取り出して自分の持つアレ、アレが示す物の検証を同時にし始めた。

 

 

 

 

 俺はゲンゾウさんが語るナミの過去を聞くと同時にある物の検証を始めたのだが、結果。

 

もう何なの?!!この機械は!!!

何のことか説明するとティカさんが届けてくれたあの人からの贈り物だ。

自称ほぼ何でもしっているあの機械に書いてあったナミの内容藍、あれが事実なのかどうか確かめてみたのだ。

ゲンゾウさんが話している内容とほぼ同じ、むしろゲンゾウさんが知らないはずの内容まで記述してある始末。

 

「だ、大丈夫かね?急に固まって」

 

とりあえず話しを最後まで聞いた後、固まってしまった俺にゲンゾウさんは心配している声を掛けてくれた。

それにより再起した俺はゲンゾウさんにお礼を言った。

 

「辛い出来事を語って頂きありがとうございます。これから仲間と合流してナミを救う方法を話し合って見ます」

 

「っ!?待ってくれ!!」

 

これからゾロ達をどうやって探そうかと悩みながらゲンゾウさんの元を去ろうとするとゲンゾウさんから待ったが掛かる。

振り向いて向き合う。

 

「さっきの話を聞いただろう?部外者は黙っていてくれ!!!この村を買う為のお金はもう少しで貯まる。十年間耐え忍んだ戦いはもう少しで終わるのだ」

「なぁ、ゲンゾウさん?」

 

俺はゲンゾウさんの言葉を遮って話しかけた。

 

ナミやこの人は分かっちゃいない。

海賊がどういう者達なのか?

海賊の本性を分かっちゃいない。

海賊が奪ったものが金で解決できる?

そんなはずない。

 

だから俺は言ってやった。

 

「相手は海賊だぜ。それに俺達も海賊だ、縛られる理由がない」

 

相手がお金で解決できるような町のチンピラでないことを。

 

「なっ」

 

立ち尽くすゲンゾウさんを置いて俺は一先ず逃げたウソップを回収しようと

 

「あれ?」

「ん?」

 

ウソップ、ではなくゾロを見つけた。

 

「やあゾロ、これからお前とウソップを探そうとしていたところだったんだ」

 

手間が省けたとばかりに挨拶をする俺にゾロは勢いよく寄って来て

 

「っテェメ!!突然船から消えやがって!!何処にいたんだよ!!!?」

 

怒鳴られた。

まぁまぁ、と手で静止しながらゾロの質問に答える。

 

「メリー号とすれ違った時があっただろ?」

「あったな」

「その時にスーって飛び乗った」

「一人だけ逃げんなよ!あの後、大変だったんだからな!」

 

聞くところによると俺がメリー号に飛び乗った後、魚人に追われウソップとジョニーはゾロを置いて船から脱出しゾロはアーロンパークに連れて行かれたらしい。

 

「そうだ!ナミの野郎がアーロン一味の幹部だそうだぜ」

「そうみたいだな。所でウソップは見てないのか?」

「ウソップ?おれはタコの魚人にここまで送って貰ったから見てない」

 

一人で逃げるようにウソップを説得した衝けが回ってきたみたいだ。

結局、二人でウソップを探す事になり、ウソップが逃げたであろう方向に向かった。

 

 

 

「お、おい。銀髪の姉ちゃん!!」

 

村人が俺に話しかけてくる。

ここに銀髪なんて俺しかいない、間違いなく俺のことだろう。

 

「何ですか?」

「くくっ!イテっ!!何しやがる!!?」

 

隣でゾロが必死に笑を堪えていたので蹴りを入れてやった。

 

 

 

「「何!!?ウソップがアーロンパークに連れて行かれた!!!??」」

「あぁ、さっき捕まったのを……」

 

俺達を呼び止めた村人は俺がウソップを助けた姿を見ており、優しくもウソップがアーロン一味に捕まった事を俺達に教えてくれた。

教えてくれた村人にお礼を言い、ゾロと共に急いでアーロンパークにダッシュする。




次回は短く、早く投稿予定です。

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