ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
これでも高3でしてですね、色々と忙しかったのです。
積み本消化とか、なろうサイトの方を見たり、別作品書いたり、バイトがあったりと……これ、受験生の二学期の過ごし方じゃないですよね。
大学に行きたくな~い。でも行け!と親があぁ。
そう言えばps4とモニターの二台目が欲しい。
と言う訳でバイトに行って参ります。(書いた後直ぐじゃないよ)
長そうで短い休憩も終わり、ココヤシ村へと着いたジークであったが、何やら中央付近が騒がしく目線が行ってしまう。
実際は一本道の村を進んでいると見えて来ただけで、ナミやはぐれた仲間を探す為に聞き込みをしなければならないので、村人を探していただけだ。
集まる村人らしき人だかりに混じって肌の違う者が混じっているのをジークは見つける。
あれは魚人か?
村人と揉め事を起こしてる風に見えるな。
騒ぎが治まるまで待つか、それとも・・・
「うわァ」
ドッカッ!!
叫び声と共に物が壊れる音が聞こえて来た。
流石に見える範囲で一般人が死ぬのは気が引けると感じ、ジークは様子を見に人だかりへと歩く。
魚人はデカい。
何の魚人かにもよるが男の魚人は一般人に比べると一回り程大きい。
その魚人の中でもひときわ大きな魚人をジークは見つける。
人間とは違った構造により、頭と首の境界線から肩くらいまでの少し長い首には背ビレが生えており、顔にはギザギザな目立つ鼻を持った魚人。
特徴的な背ビレ、一目でその魚人が魚人の中でも凶暴な鮫の魚人だと分かる。
更に言えばギザギザな鼻はノコギリザメの魚人、手配書でも見たことのあるアーロン一味船長『ノコギリのアーロン』本人だ。
ここら一体の支配者を見つけたジークは落ち込む。
いきなりアーロンと会うとかどんだけ運がないんだ俺は。
自分が哀れに思えて来た。
アーロンに会うつもりはない、と後ろへ振り返えろうとしたその時、ジークの耳に再び悲鳴が聞こえる。
人が死ぬ。見える範囲で。
一般人が死ぬ。
無抵抗の一般人が死ぬ。無残に殺される。
助けれるはずなのに俺は何処へ行こうとした?
アーロンに勝てない?
誰が決めた?俺だ。
戦ったこともないのに?
違うだろ!
戦わずして逃げるのはもうしないと決めたはずだろ!
あの時、世界最強の剣士鷹の目”ジュラキュール・ミホーク“に挑んだゾロを見た時に俺は何を思った!!?
村から逃げ出す足を反対方向に向けた。
勝てるかどうか分からない同格に挑むのはあの時以来かな?
でも、それでいい。
少しづつでいいから格上相手に戦える様になれ。
そうすれば、あの人に少しでも早く近づくはず。
少しづつ前へと歩き始めたジーク。だが、前を向く時間が少し遅すぎた。
突如としてアーロンの顔に爆発が起こった。
爆発を起こした犯人は家の屋根の上に仁王立ちをしていた。
「ウソップ!!?」
あのアーロンに攻撃したのはあんなにも魚人に会うのを嫌がったウソップだった。
仲間の中でも一番予想出来なかった人物にジークは少し落ち込んだ。