ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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夏休み終了まであと五日!!


128 第五十三話 不思議な機械の使い方

ナミを追いかけてバラティエを出港して鷹の目の斬撃を喰らいそうになったり、ティカさんから、あの人の贈り物をもらったりと一波乱あったものの、無事に航路を進んでいる。

 

ゾロも大分落ち着いてきたみたいだし、航海を完全にヨサクとジョニーに任せて俺は自分の問題を片付けることにした。

 

『この機械の説明書

 

   機械の中央したにあるボタンに指を当てるだけ!以上!!!』

 

こんなにも大雑把な説明書、初めて見た。

あの人の事だからこんな事だろうと思ってはいたがこれは酷い。

てかさぁ、説明書描く意味あるか?

ティカさんに一言伝えておけば良いだけの情報、電源を点ける以外なんにも分からない!

 

とりあえず説明書通りに電源を点けてみると黒かった部分が光った。

 

電伝虫がスクリーンに画像を写すみたいだ。

でも、これ単体で写すことなんて出来るのか?

 

俺が驚いていると画面に文字が映った。

 

『ふっふっふ、今成長したジー君が驚く顔が思い浮かんで今すぐにでも会いに行きたいよぉジー君!!』

 

機械の画面に文字が!?

俺をジー君呼ばわりするのはあの人しかいない、この文字はあの人の言葉だ。

 

『ジー君、いい仲間達には出会えたかな?

 じゃないとこの文字を見てないはずだよ~!』

 

いい仲間に出会った?か………………。

会えたぜ、俺の考え方を変える位の奴らに。

この仲間であんたを超えて見せる。

 

『この機械はお嬢ともう一人の協力者の力を得て十年の歳月を掛けて作った指南書。

  頑張って作ったんだから今度会った時にはぎゅ~~っと抱きしめさせてね!!!』

 

指南書はありがたいが抱きしめさせてってもう子供じゃないんだから全力で拒否させて欲しい。

 

『まずはこの機械の使い方だけどね、電源を点ける前は黒かった部分の事を液晶って言って電源を入れると光ってその部分を指でタッチしたり、スライドさせて操作しま~す。

ここまでは分かった?

分かったら文字の部分をタッチしてね~!』

 

指で操作するのか?

こんな技術、世界政府が欲しがるんじゃ?

あの人の頭でこんなモノを生み出すなんて、全く掴みどころのない人だ。

でも待てよ、協力者がいるって書いてあったな。

その、協力者がこの機械を作ったとも考えれる。

とりあえず、文字をタッチして進めるか。

 

『そうそう、流石お嬢のジー君!これで読み逃したりせずにすむよ!

あ!この機械はジー君専用に作ってあってジー君以外は触っても反応しないから安心してね!』

 

安心もなにもどうやって俺と判断してるんだよ!

不思議だぁ!




有名なリンゴマークの機械じゃないですよ!

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