ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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夏休み終了まであと七日!


125 第五十一話 メイドの気迫

海の上で後ろから迫ってくる世界一の斬撃、船がやっと曲がり始める。

 

「よし、曲がった。これで!」

「いや、ダメだ」

 

「「ぶつかる!!」」

 

一か八かで能力を使って見るか?

俺はこの船を守り切る事ができるのか、出来るのか?じゃないやるんだ!

 

「ミラー「失礼いたします。ジーク様」っうえ?」

 

俺が鏡を張ろうとした瞬間、横から人が出て来た。

その女性は斬撃が船に当たる寸前、船の縁に立ち斬撃を蹴り上げそのまま後ろに一回転してから着地をする。

上空へ打ち上げられた斬撃は遥か彼方まで上がり、見えなくなった。

 

「だ、誰だか知らないけど、助かったー」

 

ウソップの声で我に返った。

 

何でこの人がここにいるんだよ。

コッソリ見守っていて危なくなったから出て来た?

それはないはず、だけどここに今になって現れた理由がわからない。

 

素朴な黒を強調したメイド服を着たその女性は俺とウソップの前に立つとスカートの裾を持ってお辞儀した。

 

「ジーク様、誠に勝手ながらこの場に参上致しました」

「え、ええぇぇぇ~~~!!!ジーク様ってなんじゃそりゃ!!」

 

メイド姿の女性が俺を様付けで呼んだことに驚くウソップ。

 

「俺がどんな呼ばれ方されてもお前には関係ないだろ。それよりもティカさんお久しぶりです。」

 

世界一の斬撃を止めたこの女性、実は俺の実家のメイドだったりする。

 

「はい、ジーク様がお嬢様のお所から旅立たれて九年と五か月六日が経ちました」

「何でそんなにも正確に………」

「大きくなられました———鷹の目!!これ以上わたくしとジーク様の会話を邪魔するなら沈めます!!」

 

俺と会話していたティカさんは急に声を上げる。

 

「待て、俺はその小僧に用があって来た」

 

何時の間にか横に船を着けていた鷹の目にウソップは急いで船室に戻って行った。

 

ていうか俺に用があって追って来たのに攻撃するのはどうかと思う。

 

「だが、お嬢のメイドが今の斬撃から守ったと言うことは俺の予想は当たったらしいな」

「その通りですよ。さぁ、もう用はないですね、サッサと消えてください」

 

鷹の目は予想とやらを勝手に当たったと言い、では早く何処か行けと早口で話すティカさん

 

ティカさん怖っ。

 

ティカさんの気迫もあり、鷹の目は用は済んだと早々に帰って行った。

 

肝心な俺は鷹の目となんも喋ってないんだが………。

 

「…ティカさん」

「はい、何かご用意でございますでしょうか?」

 

さっきのティカさんからは世界最強の剣士が回れ右する位の気迫を感じられた。

 

なんか我儘になってね!この人!!




第一章で最も書きたかったシーンの一つ、しかし駄文。

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