ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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夏休み終了まであと十三日


119 第四十五話 戦闘前の一間

「艦隊相手にしようってくらいだ、なんか深い恨みでもあったんじゃないか?」

 

サンジがギンに聞いてみるがギンは

 

「そんな覚えはねぇ、突然だったんだ!」

 

そう答えるギンにオーナーさんが俺が思ってるのと同じ回答を出した。

 

「昼寝の邪魔をしたとかかもな」

 

俺も、あの人からミホークの話しを聞いてそうだと思った。

実際に昼寝の邪魔で斬ってるらしいよ、とあの人も言ってたし。

 

俺やオーナーさんが考えた回答にギンはムキになって叫ぶ。

 

「ふざけるな!そんなことで俺達の艦隊を潰されてたまるか!!」

 

オーナーさんはギンを宥めるように声を出す。

 

「そう、ムキになるな。偉大なる航路(グランドライン)はそういう所だ」

 

不思議そうな顔で話を聞いてたルフィとウソップにゾロが解釈を入れる。

 

「何が起きても不思議じゃねえってことだろ」

 

俺も聞いた話をボソッと呟いてみる。

 

「たった一つのお菓子の為に国を滅ぼす位の海賊がいるって聞いたことがあるなぁ」

「ひぃ~~、う、噓だよな」

 

あ、ウソップに聞こえてたのか、とりあえず

 

「あくまで聞いた話で実際に見たことあるわけではないよ」

 

とごまかしておいた。

 

あれもあの人から教えてもらった事だから信憑性が高いんだか低いんだか分かりゃしない。

いい加減な事を言ったと思えば実は政府の機密情報でした、とかあったからな。

 

「くぅ~~、ゾクゾクしてきた!やっぱそうでなくっちゃな!!」

「テメェー、少しは身の危険を知れ!」

 

ウソップ、もっとルフィに言ってやってくれ。

 

「でもこれで俺の目標は偉大なる航路(グランドライン)に絞られた。あの男はそこにいるんだ」

 

ゾロはハッキリとルフィに着いてグランドラインに入る事を決意した。

 

「ばかじゃねぇの、お前ら真っ先に死ぬタイプだな」

 

サンジにバカにされた、俺はルフィやゾロみたいに命知らずじゃなよ。

 

「当たってるけどバカは余計だ。最強の剣士になると決めた時からとうに命なんて捨ててる。それをバカにしていいのは俺だけだ」

 

バカにされたゾロはサンジに言い返す。

便乗してルフィとウソップも

 

「あ、おれも、おれも」

「勿論、おれも男として当然だ」

「お前はウソだろ」

 

最後にゾロがウソップにツッコミを入れた後、三人とも俺をじーっと見てくる。

目線でお前はどうだ?と言っている。

 

「一斉にこっち見るな、目標の為に命を掛けるのは当然だけど俺の場合、俺が死んだらその後、世界が心配だから簡単には死ねないね」

 

この後、三人は俺の出生を気になり始めた。


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