ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~   作:与麻奴良 カクヤ

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夏休み終了まであと十五日


117 第四十三話 クリークはグランドラインに失敗したそうです。

オーナーさんとクリークの言い合いが起こっていた。

 

オーナーさんの名前、赤足のゼフさんって言うんだ、有名だったなんて知らなかった。

情報収集不足だな。

クリークはこのレストランを乗っ取るつもりらしい、それに対してコックたちも拒否反応を示しているが先ほどやられたのだろう少し怖気づいてしまっている。

そんな時にクリークが言った。

 

「ひと繋ぎの大秘宝《ワンピース》を手に入れて俺が海賊時代の頂点に立つのだ!」

 

偉大なる航路(グランドライン)に行き、楽園(パラダイス)ですら超えられない海賊に海賊時代の頂点に立つとか無理だろ。

人の航海日誌で自分が通用すると思い込んでいる、大した頭をしている奴だ。

そもそも、偉大なる航路(グランドライン)はいつどこでどんな異常気象が起こるか全く分からない航路なんだぞ、人が体験したことが全く同じ様に起こるわけがないじゃん。

 

「ちょっと待て、海賊王になるのはおれだ!!」

 

うん、お前は何時もややこしい事に突っ込むな!

お前はさ、そりゃあ海賊王になる素質を持っていると思うよ、でもさ人が海賊王になるって聞いただけでケンカ売るのは止めてよね。

引き下がれないのは良いことだけどさ、もっと仲間の事を考えて、ウソップが卒倒しそうだぞ。

 

「オイオイ、聞いたか。やめようぜそんな所に行くのはよ」

「うるせえ、黙ってろ」

「もう、目立ってるぞ」

 

テーブルに座って話しを聞いてた俺達に視線が集まる。

 

「戦闘かよルフィ、手伝おうか?」

「俺は手伝いたくないよ、サッサと終わらせろよな」

 

視線集まってルフィに話しかけるゾロに文句を言ってルフィに早く終わらせる様に言う俺に気づいたルフィ。

 

「ゾロ、ジーク、ウソップ、お前らいたのか。いいよ、座って」

 

船長が座ってていいと言うなら座っていよう。

そう決めた俺は流れ弾が当たらない様にと鏡を張って、話を聞く体制に入った。

へー、クリークは偉大なる航路(グランドライン)に入って七日で壊滅させられたのか。

 

「聞いたか。一週間で五十隻の艦隊が壊滅だとよぉ」

「面白そうだ」

「情報収集を怠った結果だ。俺はどうやって渡ればいいか知っている」

 

嘆くウソップを宥めつつ話を聞くと一時間だけ猶予をくれるそうだ、優しいな。

 

一旦解散したらしくルフィが俺達の座るテーブルにやって来た。

店側は何か揉めている。

クリークにメシをあげたサンジを一同攻めているがコックとしての正義をしただけでレストランを乗っ取るなら容赦はしないそうだ。


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