ONEPIECE~エピソード・オブ・クリューギュロス~ 作:与麻奴良 カクヤ
自分は家であれこれとしているので家から出なくてラッキー!
夏休みの終わりまであと十六日
俺達が海上レストラン『バラティエ』に着いて二日後、三階建てのレストランよりも更に巨大なガレオン船がやって来た。
「おい、逃げようぜ!」
「「アニキ~!おれ達を逃がしてくれ~!!」
ウソップ、ヨサク、ジョニーが逃げようと催促してくる。
ナミも怖くて怖気づいてしまっている。
「なんなに巨大なガレオン船がボロボロになっちまってる。どう思う?」
「イーストブルーにこんな事ができる自然災害や人はいないと思う。それに見ろ」
ゾロが聞いてきたから船に掲げている旗を指した。
髑髏の両脇に砂時計のシンボルマーク、あの海賊団は
「あれは、海賊艦隊・頭領・クリークの船だ」
「それがどうしたってんだ?」
こいつは他の海賊のことなんて興味ないんだな。
「クリークは確か、グランドラインに行ったとの噂だ」
「ってことはグランドラインにはこのデケェガレオン船をボロボロになる程の自然災害があるって事か………怖ぇな」
「うちには良い航海士がいるから大丈夫だろ」
ナミは良い航海士だ、それはグランドラインを経験した俺が太鼓判を押すくらいだ。
ナミがいる限り、少なくともクリークよりもグランドラインを航海できると俺は思う。
船から大男が男に肩を担がれて出て来た。
あれが騙し討ちのクリークか、恐らくグランドラインで遭難して食糧危機、レストランで食糧を奪おうってとこか。
それにしてもクリーク艦隊は五千を超えるって聞いたがグランドラインは数じゃなくて質なんだよ。
いくら人が集まろうと数の暴力ではグランドラインの自然災害や化け物の様に強い奴一人には勝てない。
「俺はルフィが心配だから店に様子見に行くがお前らはどうする?」
「分かった、俺も行くよ」
「お前ら、おれを置いていかないでくれ!」
ゾロ、俺、ウソップはルフィの様子見に行くことになった。
「ナミ、船番任せれるか?一応ヨサクとジョニーを置いて行くが俺も残ろうか?」
ヨサクとジョニーを残すといえナミを一人、船番に残すのは心配したけどナミは
「大丈夫よ、それくらい。それよりもルフィの方が心配なんだから、ちゃんと見ておいてよね」
「確かにそうだよな。あいつはとことんめんどくさい方向に向かっていく」
ナミよりもルフィの方が心配とのことでヨサクとジョニーによろしく頼んでレストランに向かった。
レストランに向かうと正面入口にクリークがいたので余りしたくないけど窓口から入った。
中は既に客はいなくなっていてテーブルがいくつか壊れて、コックたちがケガをして倒れていて血が出ていた。